annabelle

さて、前置きなしで本日は今シーズン最もオーダーを出した商品のご紹介です。しかもコート。インスタでは写真を出していたので、そちらからお問い合わせをいただいていたお客様もいらっしゃいましたが、お待たせいたしました。

ARTEPOVERA　リメイクレインウェア　￥30,800（税込）

これは展示会場で目にしてすぐに自分でも試着してテンションが上がったコートです。着用回数が増えそうだったので、夫婦それぞれで買うということに。。フランスの古いレインウェアを解体してリメイクしたコートで、製品で染めているため、パーツにより色が若干異なりますが、それももちろんわざとで、それを出すためにわざわざ製品染をしています。

色の差はこの写真がわかりやすいかもしれません。片側にポケットが２つ付いていますね。もう片側にも２つ付いていますので、通常のコートの箱ポケットが４つ付いたコートです。真ん中にコートの胴体を残し、その両脇からコートの左右をくっつけたようなデザインです。やっぱりリメイクにはセンスが問われます。

レインウェアとしてはとてもオーソドックスな襟。

裄丈は一般的な女性の長袖に相当するもので、男性だと短めです。身幅はとても大きめです。

脇には通気メッシュ。

裏側は元々がレインウェアですのでいわゆるPVCという防水加工が施されています。

防水加工はもちろんそのままの効果があるのですが、このコートはあくまでもレインコートをリメイクしたコートですので、レインウェアとして１００％の機能を求められると少し違うかもしれません。もちろん防水効果は高いですので雨の日にもぜひ着てもらいたいのですが、その点でいくつかのデメリットはございます。

一つは最初に書いておりますが、製品染であるため、新品の状態では色落ちや色移りの可能性があるということです。特に水に濡れた状態ではその可能性は高まります。ですので、通常のコートとして何度か着用、お洗濯をした後に雨の日に着用された方が安心です。いきなり雨の日の着用は避けたほうが良いかもしれません。もちろん極端な色移りはしませんよ。念のためということです。

もう一つはこの雨蓋。レインウェアは通気が大事ですから、このように中に貫通した雨蓋が大抵はあるのですが、このコートの雨蓋はとても浅いものになっています。

このくらいの被り。これは「レインコートとして販売しよう！」と思ったらやらないデザインだと思います。多少の雨は全く問題ないと思いますが、例えばこれを「レインウェア」と思って購入して、傘の代わりに結構な雨の中自転車などに乗った場合、この雨蓋から雨が入ってくる可能性もあるということ。浅いですし、通常ない場所に雨蓋の部分が配置されたりしていますから。これも少し大袈裟にデメリットを言ってしまっておりますが、、言いたいのは、「レインウェアをリメイクしたスプリングコート」であるといいうことをご理解いただきたいのと、裏側のラミネートは機能しますので、撥水と防水効果のある生地であることは間違いございません。

つまり雨に強いかっこいいコートということ。この横姿も最高に好き。

前から見るとわかるとおり、着丈に段をつけています。これがドレープ感を生んでいます。

こんなふうに段をつけたデザインです。

全部で４つ付いた箱ポケットは全て使える状態です。

カラフルなインナーに合わせて。

こちらはやや落ち着きのある上品なカジュアルスタイルに。

ワイドパンツのワントーンスタイルに。

この後ろ姿の写真がわかりやすいのですが、脇下のあたりにも雨蓋の部分が構成されています。ちょっとアバンギャルドでかっこいい。

柄物のブラウスにカシュクールの羽織、その上から重ねています。今くらいの時期ですと、まだまだ朝晩で寒暖差がありますので、脱ぎ着ができるこのくらいの重ね着がちょうどいい。

リメイクものは一期一会。材料であるヴィンテージのデッドストックがなくなったら作れませんので、このコートは展示会で見てすぐに、「たくさんオーダーするから材料を確保してください」と伝えてオーダーしたもの。オールシーズンで使える、着用期間も非常に長いコートです。しかも防水能力のおまけ付き。写真にはありませんが、Tシャツに袖をまくって軽く羽織る感じもかっこいい。畳んだらとても小さくまとまり、持ち運びにも便利なコートです。この後の梅雨時期やご旅行の際にもぜひお勧めしたいコートですよ。