セミが鳴くまでは
「なんでたまプラーザで始めたの?」とよく聞かれます。初めてだらけで準備に追われる中、展示会を回ったり必要なものを揃えたり。同時進行で内装をお願いしていた無相創さんに、年内には場所を確定して欲しいと言われながら、声がけをしていた不動産屋さんからは一向に連絡がなく焦る日々。そんな中、実は国立駅近くでとっても良さげな物件が出たのです。一軒家を改装した木造の物件で、すぐに連絡をして見に行こうと思ったのですが、、ちょっと待て、メーカーさんの取り扱いが重なってはいないか?(バッティングはないか?)まず確認をすることにして、駅前でメーカーに次々と電話で確認を取っていきました。そんな中、一件だけ国立ですでにお取り扱いがあるというメーカーがありました。それがゴーシュです。ゴーシュでなければ物件と天秤にかけたくなるくらい素敵な場所だったのですが、その時点でそのエリアは諦めて、もう郊外まで幅広く声がけをしていきました。それでギリギリに連絡が入ったのが今のたまプラーザでした。以前にも何度か書いてきましたが、物件の部屋番号が104号室で、僕にとってとても縁のある部屋番号だったので即決したのです。僕が勤めていたアパレルの部屋番号が104で、そのメーカーが引っ越した先も104。そして僕自身が結婚して初めて引っ越して暮らし始めたのも104号室でした。まさかの4回目の104号室に縁を感じずにはいられない心境で契約すると、、ある時見たゴーシュさんの部屋番号も104でした。そんな強烈な縁を感じる大好きなゴーシュのワンピースです。
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ゴーシュ リネンワンピース ¥49,500(税込)ブラウン
先日、すでに通販ページにご紹介しているスカートと同じ素材のワンピースで、ゴーシュさんの得意のブラウンです。もちろんこちらもゴーシュのオリジナルカラーで製品染です。表地のリネンと裏地のコットンで少しコントラストが出て、なんだか柿渋染のような色合いです。実際に見ても、ベタっとした染色ではなく、所々多少の濃淡が見て取れる味わいが、より一層にそれを連想させるのかもしれません。
ネックはいつも通り小ぶりながら女性らしさもしっかりと感じさせるしとやかな佇まいです。
袖はドロップショルダー気味の半袖で、体に馴染み、着用した際の動きとともにその立体的な美しさがしっかりと垣間見えるデザインです。
とてもスッキリした袖口です。
両サイドにポケットがあります。
バックスタイル。
ゴーシュの素敵なシャツを長くしたようなデザインで、裾もシャツテールのようにカーブしています。裏地はコットンで膝丈あたりまで付いていますが、膝下はリネン一枚で軽快な見た目と清涼感です。
こちらがコットンの裏地です。リネンのシャツワンピースで一枚で着られるものはなかなかありませんが、こちらは汗を吸ってくれる心地良いコットンの裏地付きですので(袖裏はありません)一枚で着ていただけるワンピースです。今回は裾のシャツテールデザインがかっこよく、ついつい2色ともパンツを合わせてしまいました。
パンツを合わせるかどうかは好みですが、脇がスリットのようなデザインですので、膝下10cmくらいのところが見えるような感じです。(身長155cm)
今回はYUIさんのレイヤーパンツの新型を着用しています。すごいワイドで、かっこいいインナーパンツとしても使いやすい。
ブラックはSUSURIさんのフルッターパンツを合わせて。ベージュ×ブラックで大人っぽい色合わせです。
何も穿いていないのも真夏には良いかもしれませんが、セミが鳴くまでは、レイヤーパンツで遊んでいて欲しい。今年は気温がいい感じに上がりすぎないので、もっと綺麗めな足元で楽しんでも良いかもしれませんね。全体に上品な上質感があるカジュアルなワンピースですので、革靴やヒールも似合いますよ。
アナベルがたまプラーザにオープンして13年。あの時の奇跡のような此処への導きは、今もはっきりと思い出せるショートストーリーのような出来事でした。ゴーシュはすでに25年ほどのキャリアを持つブランドですが、本当に芯のブレない誠実なお洋服ばかりです。ぜひ体験してもらいたいブランドです。