プリーズプリーツ2025
annabelleでニットといえば、FACTORY。FACTORYといえばニット。そんなイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかしFACTORYのデザイナーである3兄妹の一番下の妹さんは、元々はパターンナーで、しかも誰もが知るビッグメゾンでパンツ部門を任されていた経歴を持つ。その昔、FACTORYをお取り扱いしたばかりの頃をご存知の方は記憶にあるかもしれませんが、ニットに負けないくらい、いやもしかしたら「ニットもあるんですね」と言われるくらい、スカートやキュロット、パンツなどボトムスを中心にワンピースなども多く展開していた。昨年、久しぶりにかなり気分の上がるFACTORYのボトムスが登場し、今シーズンも先月にデニム素材で先に少しご紹介したパンツがこちらです。今シーズンは同素材で仲間を増やしてバイイングしています。
FACTORY プリーツパンツ ¥27,500(税込)
ウェストはタック、裾はプリーツの素敵なパンツです。全部プリーツだとモード感が出て綺麗めな印象ですが、タックとバルーンシルエットも相まってとてもちょうどいい、annabelleの大好きなところに落ち着いているデザインです。大好きです。
ウェストはゴムと紐で、紐は外側にあるタイプ。
ポケットは両サイドに。
裾はプリーツで、「アイロンはかけないとだめ?」って思う方もいるのではないでしょうか。シワ伸ばしはお好みでやるとして、心配なのはお洗濯でこのプリーツがどうなるか?ということです。
大丈夫。裏あてがしっかりしてありますので、特に何もしなくてもプリーツは保てます。しかもこれがあることで裾のシルエットが良い感じにまとまっているようにも感じられます。
生地は厚すぎず薄すぎずのリネン素材で、白は透け感がありますので、インナーに工夫をして穿いてください。
ちなみにこちらが白を何の工夫も無しに穿いた写真で、実は一見して透けるような素材ではありません。でも近くで見たり、外の自然光から室内に入った瞬間など、透けると感じます。白のリネンは透け感があっても上手に使うと夏場には大活躍です。(昨年の撮影写真です)
ホワイトはライトなトーンで微妙に配色。トップスはゴーシュの半袖シャツで実は絶妙なライトブルー。
自然なシワ感が生きたラフなプリーツがかっこいいパンツです。
タックイン
ロング丈で裾がちょっと覗くスタイリングも素敵です。
こんな同系色のレイヤーもお勧めです。ロングシャツワンピはGASA。ベストはSP(エシュペー)。
グレーは松煙染という松の実などを燻した煤(すす)を染料にした色で、硫化染色と同様に全体にムラが出るのが特徴的で、経年も素敵なシルバートーンのグレーです。
室内に入るとベージュに見える瞬間もある。発色のいいトップスとも相性良し。ふわふわのquitanのサンダルを合わせてちょっと夏を先取り。
こちらはベージュで硫化染色。昨年はたしかひたすら追加を繰り返して販売していた記憶ですが、実は今回は現時点ですでにメーカー在庫がありません。追加生産は決まっていないため、気になっていた方はお早めにどうぞ。
硫化染色も近くで見るとムラ感がわかる。こちらも穿き馴染んで少し色が抜けてきたくらいが僕は好みです。
下にはシンプルなゴーシュのTシャツを合わせています。パンツのインパクトがあると、トップスはシンプルでもサマになるからいい。とりわけ春夏のワンツーコーデには頼もしいパンツです。
こちらは昨年はセレクトしなかったピンク。シンプルなスタイリングもかっこいいけど、けっこう実は色々合わせやすいパンツです。SUSURIの少しフェミニンなブラウスもよく似合う。
久しぶりに合わせたAbeyもいい感じ。こちらは実はネイビーで、昔バイイングしていたもの。サイズが小さいのが1足あるだけ。
こんなワンピースに裾だけ見せてもいい。夏のシンプルでちょっと物足りないワンピースやロングシャツのボトムスに入れてあげると、グッとスタイリングが良くなりますよ。
ブラックは、実はよく見るとラメでキラキラのPOLOシャツに合わせて。どことなく大人ならではでアナベルらしいスタイリング。POLOシャツは久しぶりに取り入れて見ましたが、ラメラメ最高です。
昨年も人気でしたが、やっぱり可愛いだけでなく使いやすい。今年はショート丈も多く出ているので、コンパクト、ショート丈とのスタイリングにもトライしてみてはいかがでしょう。
さらに今年は同素材で、こちらのデザインもバイイングしています。
FACTORY コットンリネンキュービックパンツ ¥28,600(税込)
同じ綿麻素材で、白だとわかりにくいのですが切り替えが多数ある手間のかかるパネルデザインのパンツです。シルエットは夏にピッタリなコクーンシルエットのクロップド丈。涼しいしおしゃれだし軽いし。昨年プリーツパンツを買って素材が気に入ったよ、という方にはこちらのパンツもおすすめしたい。
グレーで見ると切り替えがわかりやすい。同素材でパッチワークをしたパンツです。シルエットはコクーンですから、膝上あたりでふくらんで、裾は少しテーパーがかかったタイプです。
ホワイトは爽やかにレモンイエローの半袖シャツを合わせて。シャツはゴーシュのもの。
グレーはゴーシュのノースリーブのブラウスにHonneteのショールカラージャケットを重ねて。モノトーンでまとめてカバンで差し色。
ゴーシュのブラウスをカジュアルでカッコよく着たら、夏のスタイリングの素敵なバリエーションになると思います。
ベージュはこちらもゴーシュのタンクトップに合わせて。毎年人気のゴーシュのカットソーが今年も五色展開で4種類入荷いたしました。通販の撮影には時間がかかりそうですので、ご来店可能な方はぜひ店頭でひと足先にご覧ください。
ピンクはゴーシュの長袖Tシャツブラックに合わせて。このピンク、先ほどは少しフェミニンなナチュラルカラーのブラウスを合わせましたが、ブラックでコントラストを付けてもかっこいい印象です。昨年は、透け感があるからどうだろう?なんて言っていたホワイトがダントツで人気でしたが今年はどうでしょう?
今年は本当に春が長い。洋服屋を長くやっていると、体感でしっかり記憶している。春先に買った革ジャンをもう1ヶ月以上よく着ている。例年は桜が散ると同時にもっとわかりやすく気温が上がっていくが、今年は本当にじんわり。しかも朝晩の気温差もあって、日々それが上下する。しかも嬉しいのは、冬からいきなりあったかくなる感じがない。とてもじわじわ温かくなっている。だからか、例年とりだしていたもっと薄手のボトムスを今年はまだ一度も穿いていない。そろそろこのくらいのパンツを穿いても良さそうですね。