大好きな生地のコート
昨日は娘の卒業式でしたが、信じられないくらい寒かった。。
わかっていたけど、寒かった。
NO CONTROL AIRのメンズセットアップにスプリングコートで
出かけましたが、寒かった。稀な1日に当たってしまいました。
3月の卒業シーズンは、本来もう少し温かいはずです。
コートを着て行ったのも幼稚園から子供二人分合わせて初めてでした。
春や秋は気温の変化が大きいものですが、わかっているけど
着るものに悩みますよね。間に何を着るかはその時々の気分ですが、
絶対に欠かせないのは一重、裏付きを含めたスプリングコート。
わたくしは最近ジャケットの気分ですので、ジャケットと
一重のコートという組み合わせばかり。
今日は、一重のコートをまずは一つご紹介します。
H.T.S(エイチティーエス)
バルマカーンコート ¥42,900(税込)
H.T.Sは以前も秋冬のコートでご紹介したことがありますが、
Harrrow Town Storesの頭文字をとったブランド名で、
そもそもはイギリスの名門高校や学校教職員が着る制服を
生産していたファクトリーで、今もその一部分をイギリス生産で
賄っている、数少ないファクトリーの一つです。
今回惹かれたのは、クラシカルなビッグシルエットはもちろんのこと、
この生地に大きく惹かれました。張りのあるしっかりとした感触と、
上質なしなやかさを感じる素材は、イタリアの生地メーカー、
OLMETEX(オルメテックス社)のもの。僕の大好きな生地メーカーで、
誰もが知るビッグメゾンのコートやスウィングトップの生地も
このファブリックメーカーが供給していることで有名です。
大きなパッチ&フラップのポケットは比翼仕立て。
本当にクラシックで好印象です。
前立てもクラシックな比翼仕立て。
バルマカーンコートというと馴染みのない名称ですが、
ステンカラーコートと同じです。
ステンカラーコートが和製名で、バルマカーンコートが世界で
通じる名称かと思います。
馴染みのあるステンカラーを商品名に使わなかったあたりに、
なんとなくデザイナーの気分を感じますね。
バックスタイル
後ろは気分で絞ったり絞らなかったりすることができます。
こんな具合に、絞れるのは背面のみ。
絞っても前側はそのままです。
袖口はシンプルなタブのデザイン。
軽く絞れますが、そもそも袖丈の長めなデザインですので、
袖を捲って着る方がおすすめです。
身長155cmの妻が腕が短いことを考慮しても
やや長めのデザインです。
遠目に見てこんな感じです。
ちょっと長めですよね。
背面は絞らなければこのように。
絞ると少しすっきりします。
前を開けて、袖を捲って軽やかに。
色はブルーとブラックの2色展開です。
ゴーシュのワイドパンツに合わせて、ブラックをモノトーンに。
シンプルな洋服ほど、素材がとても大切だと感じます。
デザインによっては素材が着心地を左右することもある。
とってもシンプルで、「なんでこの値段がするの?」って感じたら、
そのほとんどが生地が高いからだと思って間違いありません。
ぜひ長く着て、腰のある良い素材を体感してみてください。
良い生地は、長く着れば着るほど差が出ますから。
小柄な方は袖を捲って。
背が高い方はそのままでも。