annabelle

モードの粋(イキ)

FACTORYは家族経営の小さなブランドですが、社長であるお母様の

パワーもあって、現状維持を望まないアクティブな精神が強いブランドです。

軽々に売れたものをリピートしたがらないし、常に新しいことに挑戦しています。

自社での素材開発をすると同時に、外の機屋さんと共同で素材を作ることもある。

通常、一メーカーが行う仕事量を大きくはみ出しているところが最高に面白い。

今回ご紹介するコートも、その典型的な商品だと思います。

FACTORY
ウールヤブレビッグコート
モカ ¥51,700(税込)

このデザインの原型は、実は3〜4年前の春夏のコットンコートに

遡ります。当時コットン地厚な素材で春に展開していたコートが

そのうちに素材を変えてウールで秋冬に登場するようになり、

段々とその時代に合わせてマイナーチェンジを続けてきた。

袖は肘下だけのポンチョかマントのようなデザインは、多くのビッグメゾンの

デザイナーが代々気に入って作り続けるアバンギャルドでありながら、

実は長年ファッション界にあり続ける素敵なデザインです。

今回は素材に強烈な特徴を出しての登場です。

経糸が自社のモンゴリアンウール、つまりニット用の糸を用いています。

そして緯糸には布地用のウール糸を用いて織り上げた素材です。

しかも組織が変わり種で、「ヤブレ組織」と呼ばれる変形の綾織です。

平織より綾織の方が密度があって防寒性が高いため、冬のシャツや

コート、パンツなども全般的に綾ものが多く使われています。

その特徴が綾目という織組織により生じる斜めの線なののですが、

今回のヤブレ組織は綾織でありながら、見た目は凹凸感のある平織のような

見え方が出ることが特徴です。また、ニット用の糸を経糸で使うことにより、

ふんわりとした起毛感が心地よく出ています。程よい軽さと暖かさが、

さまざまな工夫により完成しています。

防寒よりも軽さを重視した一重のコートに仕立てていますが、

今のように気温が下がりきらない11月、12月中旬あたりは、

薄手のセーターに重ねて十分な暖かさを発揮しますので、

カーディガンを羽織るような気軽さでスタイリングを楽しむことが可能です。

また12月下旬に気温が下り、十分な防寒が必要になった際には、

内側のセーターを厚地のものにしたり、同じくFACTORYのヤクで別注した

ショートカーディガンなどを中間に入れることで、一重ですが真冬にも

十分に着ていただけるコートになります。

次なる特徴はこちらの素材です。

パッと見はレザーのように見えますし、実際に見ていただいている

店頭での販売ではレザーだと思っているお客様もいらっしゃいます。

それはきっと見た目だけでなく、触った感触もレザーのようだからでしょう。

簡単に表現すると、硬い素材です。手に馴染ませて、長年の経年変化を

お楽しみください。

こちらのチンガードは取り外し式となっていますので、

片側だけ外したり、使わない方は取り外して着用してください。

ポケットも同素材で仕立ててあります。

フロントは比翼でボタンが見えないデザインです。

ブラック

ブラックは同色です。

モカとブラックの2色展開です。

モカは白と合わせて優しい色合いで。

 

ふんわりと起毛したナチュラルな素材感とモードなデザインの

バランスが素敵です。

ビッグコートいうように、とてもサイズは大きなコートですが、

素材のドレープ感で見た目に膨らみなどは出てきません

前を外して羽織のように着るのもかっこいい。

インナーもFACTORYの昨年のリブセーターで、全身FACTORY。

袖は肘あたりからチョンとついたデザインです。

リュックなどには不向きかもしれません。

背負うことは問題なく、見た目もかっこいいですが、

腕の上げ下げでコートの裾が上下に結構動くようなところがございます。

腕の上げ下げがなければ着用に問題のない範囲です。

雰囲気抜群のブラック。

カジュアルな雰囲気のモカに対して、全く違う印象を放ちます。

モード感が欲しい方やかっこよくシャープに着たい方にはブラックが

おすすめです。逆にカジュアルに柔らかい印象で着たい方には

モカがおすすめです。

パンツもブラックで黒のヒールを合わせてシャープな印象でスタイリング。

タートルネックに少しだけ色を差して。

ワンピース×ブーツ、スカート×ブーツに合わせるのも

カッコ良さそうなコートです。

また、年齢を重ねてもずっと付き合っていける普遍性も感じます。

挑戦し続けるFACTORYの粋を感じながら着ていただけますと幸いです。

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