annabelle

森のセーター

洋服好きの中で、冬の温かいセーターといえば「ガンジーセーター」を頭に浮かべる人も多いと思います。僕も19歳の頃から愛用しています。ものすごい寒さが想定される場合、それを着ますが、日本の日常生活ではなかなか出番がないようにも思います。しかし真冬にキャンプに行くときや、バイクなんかに乗る場合には活躍するでしょう。そのくらい温かい。そもそもがイギリスのガンジー島の漁師たちが海に出る際に着ているセーターで、僕が持っている時代のものはそれをそのまま販売していた。今はファッション用に加減して薄手に作っているし、昔のようなカリカリとした感触はない。

イギリスで長く暮らしてきたASEEDONCLOUDのデザイナー玉井さんは、イギリスのファッション文化全般に、当然たくさんの影響を受けているに違いないわけですが、毎年作っているこのセーターのシリーズはまさにそれをストレートに感じるシリーズです。

ASEEDONCLOUD ケーブルセーター ¥37,400(税込)オフホワイト、レッド

ガンジーセーターをご存知の方は、なるほどと感じていただけると思います。とてもトラディショナルなデザインをベースに、今回のテーマと大きく関係する森を描き、手触りはスーパーファインメリノを贅沢に使用することで、しっとりと、そして薄くても温かいセーターに仕上げています。

このまっすぐな肩のラインはまさにガンジー。

太めのテレコ編みは折り返さずにハイネックで着ていただくデザインです。

オフホワイトはどこかグレイッシュで白との合わせもかっこいいオフホワイトです。レッドは、朱赤。それもかなりオレンジ寄りではないでしょうか。写真は実物通りの再現が出来ておりますのでじっくりとご覧ください。どうでしょう?日本人的には、レッドと言われると「?」となる色ですよね。とにかく素敵な色。

親指を出すことで、袖口のリブはハンドウォーマーになる。

着丈もスッキリとした標準的なサイズ感のセーターは、あらゆるボトムスと相性がいい。

よくよく見ると、、全身ASEEDONCLOUDでした。バッグも。

ハンドウォーマーのおかげで、このセーターの時は手袋要らず。

上からコートを着るとこんな感じ。暖冬である今年などは、インナー、セーター、羽織コートの3枚重ねで過ごせちゃいますね。今のところ。暖冬とはいえそこまで温かい日が多いとは思えませんが。

レッドはスカートに合わせて。個人的にquitanのお洋服とASEEDONCLOUDはものすごく相性がいいように感じています。2つともトラディショナルなワーク服や軍服、民族衣装をよく研究されているデザイナーさんで、なんとなくテンションが合う。

後ろ側の模様はこのように。

ハンドウォーム仕様の袖はやや長めの設定です。

ASEEDONCLOUD ケーブルカーディガン ¥41,800(税込)オフホワイト、レッド

こちらもプルオーバーと同じくイギリスの香り漂う羽織ものです。ゆったりと覆い隠しながらもどこかシャンとして上品です。

少しスタンド気味のネックが特徴的です。

フロントは何もないデザインです。写真のスタイリングでは「en」の枝のブローチを使って留めています。

全体に真っ白なトーンでスタイリング。小物で少しコントラストを出す感じに。秋冬は春夏と比べるとアクセサリーの浸透率が低いように感じていますが、素敵なニットやコートに付けるブローチ一つで、本当におしゃれに映ります。夏はたくさんの人がアクセサリーを見せていますが、冬はそうでもない。だからやっている人がいると目がいってしまう。ぜひ取り入れてみてください。

後ろ姿はこのように。

レッドのカーディガンはブラックに合わせて。

スカートはコットンシルクのmaison de soilのもの。素材の相性もとても良いと思います。

ブラックが散りばめられたスタイリングですが、コートは明るいベージュやオフホワイト、生成りのような色をきてみたいですね。着た写真はありませんが、ゴーシュのウールキャメルのコートなんか、相性が良さそうです。

海を象徴するガンジーセーターをモチーフに作った森の物語のセーターは、現代の生活に馴染むような素材や温かさを考えて作られています。商品の品質表記はドライクリーニング表記です。家庭でのお洗濯に自身のない方はクリーニングへお出しください。慣れてらっしゃる方は自己責任ではございますが、ご家庭での手洗いもどうぞ。私は昨年購入した同シリーズは家ですでに10回ほどお洗濯をしていますが、全く問題ございません。

同色で構成された柄や編み地は、フラットなセーターと比べるとやはり華やかです。色の組み合わせも楽しみやすい2色です。ぜひ、人とは一味違った冬のスタイリングをお楽しみください。

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