annabelle

リピーターの多いカットソー

先週末あたりから都内近郊はあきらかに空気が変わりました。湿度を感じるし日中の日差しが強く、暦通りの初夏を感じる季節です。この辺りから、「長袖1枚で袖捲り」とか「半袖の上に一枚羽織る」ようなスタイリングが増えてきます。今日はここ数年素材が変わってからさらにお勧めしたいゴーシュのTシャツシリーズのご紹介です。

ゴーシュ オーガニックスビン長袖Tee ¥12,100(税込)ホワイト

昨年も最大ボリュームでお勧めしていましたが、今年も同じくです。やっぱりあらためて触ってみて、スビンコットンは大好きです。高級なブランド超長綿(繊維長が長いコットン)はいくつかあります。一番有名で高級なのは「海島綿(バルバドス島のシーアイランドコットン)」ですが、現実的に出回ることが非常に少なく、先日ポロシャツのブログで登場したジョンスメドレーかサンスペルのTシャツくらいでしかセレクトショップでは見る機会がないかもしれません。

ブラウン

その圧倒的に生産量の少ない海島綿を品種改良してインドで生産されるようになったのがスビンコットンです。南インドの高山地域でしか栽培ができず、収穫までに長期間かかることもあり、世界でも海島綿に次ぐ希少品種ではないでしょうか。

グレイッシュネイビー

スビンコットンの特徴は、超長綿の中で最も繊維が細いということです。繊維が細いということは、同じ太さの糸を作る際に、よりたくさんの繊維を束ねることができ、その結果甘い撚糸でも丈夫な糸を作ることができるのです。それにより、ちょっと独特なタッチが生まれます。柔らかいのにしなやかで丈夫そうな感じです。

ブラック

世界三大綿と言われる、「スーピマ(アメリカ)」「ギザ(エジプト)」「新疆綿(中国)」もそれぞれ素晴らしい超長綿ですが、ぼくはこの海島綿の流れを汲んだスビンが大好きです。

最も長い季節でこの心地よさを味わえるのは長袖Teeでしょう。今は一枚で着るか、上に薄手を羽織るか。もう少ししたら袖捲りで出歩ける季節ですね。秋はまた上に一枚羽織ることで着続けてください。

毎年なぜかゴーシュに限って一番人気のブラウン系。たしかに絶妙でおしゃれなブラウン系を毎年作ってくれる。

今年のグレー系はグレイッシュネイビー。このあたりの中間色は、女性が敬遠しがちな色が多いように感じますが、こちらはなんだかシャープな印象です。中間色同士で合わせてもぼやけないし、モノトーンに合わせてもかっこいい。

ホワイトとブラックはずっと定番で販売しているカラーですが、やっぱり初めてご購入を検討されているお客様にはその2色をすすめてしまいます。なんだかんだで、スタイリングに取り入れやすいですから。長袖はライトブルーが完売しているため、この4色でのご紹介です。

ゴーシュ オーガニックスビン半袖Tee ¥13,200(税込)

スビンの前にオーガニックと書いていますね。こちらはオーガニック協会が認定したスビンコットンということです。ゴーシュさんはその辺りのアピールをあまりしないブランドですから、いろいろな宣伝用の札(ふだ)は省いています。

ライトブルー

こちらが長袖では完売していたカラーです。ライトブルーという色ですが、パッと見た印象はちょっとライトグレー?っぽい印象も持つような、薄い薄いラベンダー?のようなライトブルーです。こうして白と並べると違いは歴然ですが、スタイリング写真ではそこまで違いがはっきり見えないほど、明るい、白のような感覚で使えるカラーです。

半袖は2色完売してこの3色でのご紹介です。

こちらがホワイトです。やや着丈は長めのゆったりしたTシャツで、ゴーシュでは素材変更する前からの定番デザインになっています。しかし「定番定番」と思っていると次回変更になっていることがよくあるパターンでもありますので、この半袖が気になっていた方は今年あたりが買い時かもしれませんよ。

こちらがライトブルーです。実際に見ていただくとここまで白と判別がつかないことはないのですが、白壁などで光の反射があると、本当に肉眼でもこんな感じで見えています。ちょっと日陰に入って見比べたら全然違う。

そして今のところ今年も一番人気のブラウンはホワイトのボトムスに合わせて。昨年もブログに書きましたが、これらのTシャツはゴーシュさんのオリジナルカラーで、製品染です。本当に色出しの上手なデザイナーさんだと思います。Tシャツって、全5色って言われても3色くらいに絞ったりするもんですが、毎年絞れない。。

ゴーシュ オーガニックスビンフレンチスリーブTee ¥13,200(税込)

カットソーの多くが「丸投げ」と言って、デザイン画と寸法を入れた仕様書を工場に渡して、パターンは工場さんにお願いするケースがほとんどですが、ゴーシュはやっぱり元パターンナーですし、相当な腕前ですから、カットソーも、ここでは関係ありませんが、ニットさえもパターンを自ら興します。

このデザインでは、着用した際の腕の見え方が重要ですよね。ゴーシュさんたちの感性で、最も涼しく腕の見え方が良いところでせめぎ合ったパターンがこの袖口だったのだと思います。

ホワイトは今年も入荷しているSP(エシュペー)のエプロンワンピースのエプロン部分だけを利用したコーディネートで。

ライトブルーは同系色のデニムパンツに。本当にゴーシュのカラーものって色合わせがしやすいんです。このライトブルーも、白と合わせてもかっこいいし、こんな風に同系色でも中間色とのコーディネートにも使いやすい。ブラックのようなだとかっこいいイメージで着ていただける。

グレイッシュネイビーはパッと見た印象はチャコールグレーのように感じます。色名を確認して初めてネイビー系か。。と納得する。この何色?と言い切れない絶妙さがたぶん扱いやすいことの理由だと思います。でもいざそんな色を作ろうと思ってもなかなかできないものなんです。

ブラックは同じくゴーシュのスカートに合わせてタックインも。ゴーシュのTシャツシリーズは、タックインもカッコよくスタイリングできるTシャツです。半袖もそうですが、袖周りの雰囲気が秀逸。大人っぽいのです。

フレンチスリーブはブラウンが完売です。

ゴーシュ オーガニックスビンタンクトップ ¥9,900(税込) ホワイト

最後はタンクトップです。こちらも夏になると探しに来られる方が目立ちますが、今ならまだ全色ございます。夏に一枚羽織って過ごされる方のインナーとしても毎年人気です。

こちらも絶妙に後ろ身頃で腕周りの見え方を調整しています。

色は全5色

ホワイトをYUIさんのタックワイドバギーパンツにタックイン。YUIさんのパンツのウェストフロントはあらためて見て綺麗です。タックインをするとよりわかる。

こちらは同じくホワイトをFACTORYのキュービックパンツに合わせて。

妻はこれからの季節、このタックトップの上にHonneteのVネックシャツカーデを羽織るスタイルが大好きなようで、圧倒的に見る機会が増える季節です。Honneteは今年は半袖の3型は入荷しますが、羽織系は入荷しませんので、その辺りが欲しい方は昨年のものをぜひご検討ください。

ライトブルーはSUSURIさんのロンドドレスに合わせて。透け感もあって真夏の装い。

少し前の撮影写真ですが、COOLMAXのグレーに合わせてブラウン。グレー、ブラウン、ネイビーとちょっとトラッドな大人配色。

こちらはグレイッシュネイビー。5色もあると色で悩んでしまいますが、本当にどの色も合わせやすいのでご安心を。。って言うと余計悩みますよね。汗染み問題が、、と言う方にはホワイト、ライトブルー、ブラックがお勧めですね。夏場には一番多い重要課題なのかもしれませんね。

ブラックは完売したNO CONTROL AIRのパンツに合わせて。一つ一つに個性のあるスタイリングの中にあって、一際シンプルで、しかし上質感を醸すブラックがかっこいい。

先ほどの迫り出した後ろ見頃は、いい具合にホールド感を発揮しています。カットソーは、肌に一番近くで触れ、なおかつ一枚でもたくさん着るアイテムですから、お値段以上に作り手には様々な要求が飛んできます。

「素材はどうなんだ?」
「カラー展開はこれだけですか?」
「透けますか?」
「丈夫ですか?」
「体に張り付く感じはありませんか?」
「汗染みはどうでしょう?」
「ネックの形は綺麗ですか?」
「洗濯に気を使いすぎませんか?」
「腕は出したくないんですけど涼しいのがいい」
「メンズTシャツみたいな半袖じゃない方がいい」

バイヤーから話を聞いて、デザイナーもこんなことを店頭で聞かれているということは知っているはずです。高額なコートでもこんなに質問はされません。でもお気持ちは本当によくわかります。それは僕らもそういう無理難題を念頭に置いてカットソーを見ているから。だからTシャツにはもの凄く可能性を感じています。僕らが思いつく様々な無理難題を埋めるように、様々なカットソーをご用意していますが、ゴーシュのこのシリーズは、「素材」「色」「デザイン4種」など、上に列挙した全てを4種類でカバーしているように思います。そうでなければ、こんなにもリピーターがたくさんいるはずがないからです。

 

Other blog

  • 2025.05.17ナイスモディファイmore
  • 2025.05.162wayどうでしょうmore
  • 2025.05.15自分の変化を楽しもうmore
  • 2025.05.13All is wellmore
  • 2025.05.08d'antanと記憶more
  • 2025.04.30COOLMAXシャツmore