annabelle

スプリングサマーセーター

春のセーターは、春の裏付きのコートと同じくらい最近は稀有な存在になってまいりました。昔はインポートでも感じの良いものが2万円ほどで買えていたのが、値段が上がりすぎたことも要因かと思いますし、やっぱり着る期間が短いというのが大きいのかも知れませんね。デザイナーもそのゾーンをほとんど作らないようになってきています。今回は、厚みはあってスプリングニットのようなタッチだけど、ダレずに長く着用できるセーターをご紹介します。

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FACTORY 和紙×ペルー綿のセーター ¥17,600(税込)松煙染

春のセーターは原材料がコットンや麻になる場合が多く、3月あたりから着られるようにと考えると密度が上がってダレやすく重たくなるし、軽くしようとするとさらに甘くなってダレやすさが増してしまう。でも値段が高くなりすぎると買ってもらえないという、なかなか難しい商品でもある。今回のFACTORYさんのニットは、和紙の特性を生かし、この季節に活躍する良いセーターになっているように感じました。

ネックは下りがあまり下りがないタイプのクルーネック。鎖骨がギリギリ見えないくらいの良い開き具合です。素材は和紙の繊維のカリカリとした感触が印象的ですが、30%は超長綿であるペルーコットンが混紡で撚糸された糸を使用していますので、触った感触のようなカリカリは、着用すると気にならないのが良いところ。そこそこしっかりと厚みはありながら、超ドライタッチで清涼感もある。甘編みしすぎなくても和紙はとっても軽く、ダレないので上品に着続けることができる。しかも今の季節から初夏、梅雨あたりまで着ていただける。ぜひ今後もっと広げてほしいシリーズです。

今回はシンプルな、少し肩傾斜の付いたドロップショルダーのセーターをセレクトしています。身頃には適度なゆとりがあり、腕周りはスッキリしたデザインです。

袖口と裾はダブルのリブになっていますので、袖をキュッとまくったりしても簡単に伸びてしまうようなこともないでしょう。

こちらがブラックです。今回はこの2色のセレクトといたしました。グレーは松煙という松の実を燻した染料で染めた色。ブラックはソリッドなブラックで、引き締まった感覚でかっこよく着て頂けます。

松煙は完売してしまったHonneteのチェックスカートに合わせていました。着丈がスッキリとブラウジングするデザインですので、スカート、パンツなど様々なシルエットのボトムスに合わせやすいバランスです。

春のアウターとの重ね着もしやすく、一枚で着ればサラリと清涼感があって風通しも良い。袖を捲れば梅雨時期まで活躍します。

ブラックをインディゴに合わせる感じ、好きです。少し透け感がある感じの黒がまた素敵。

裾はテーパードしていますのでウェストで程よくブラウジングしてくれます。勝手に格好良く収まってくれる。

袖は少し溜まりができるほどの長さです。ドロップショルダーだけど肩周り、袖まわりがスッキリ見える。

 

これを書いている3月28日は快晴で夕方の気温も24℃。明日の同時刻は7℃の予想です。春とはいえ、さすがに同じ国とは思えないほどの気温差です。最低気温は4℃なので、明日のお出かけは温かくしてください。我々は今更冬服を着ようとは思いませんが、明日はどうしよう・・?今日は冷房を効かせて営業中ですが、明日はストーブもつけそうな気温です。春の寒暖差にご注意ください。

 

 

 

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