annabelle

シンプルは好き。あたりまえは嫌い。

klause(クロイゼ)というブランドのこれからご紹介するシャツブラウスが、こんなにも皆さんに気に入っていただけると想像できていたか?これに関しては、はっきり想像できておりました。一番はじめにご紹介した際、確か全部で10枚程度の販売で終えたのですが、撮影の段階で手応えを感じておりました。その理由は、、パッと見て僕ら全員が「いい!」と素直に叫びたくなるほど良かったから。しかもしかも、実にシンプルなのに、ものすごく絶妙なバランスで他にないものになっていた。だから時間はかかるけど、1着購入された方が絶対にもう一着、もう一着と欲しくなるお洋服だと確信がありました。

最初に撮影した際の写真がこちらです。

これが3年前の2021年の写真です。このシャツを初めて見た時、実は着丈の長さが気になっておりました。長いかな?って。でも着てもらったら、annabelleにあったスカートまで含めたあらゆるボトムスにとてもかっこよくスタイリングができたのです。そう、3年前はもう「かっこいい」というキーワードを持ってバイイングしていましたから余計にしっくりきたのかもしれません。

この写真から秋冬も含めて6シーズン目となるこの春夏、たくさんの生地見本の中からannabelle別注カラーを選ばせていただきました。白と黒を中心に続けてきただけに、それをお持ちのお客様にも新鮮にご覧いただければと思います。

klause コットンプルオーバーシャツ ¥20,900(税込)

まずはこちらが3年前から展開している定番のプルオーバーシャツ。ネク周りに何もない、Tシャツのようなミニマルなデザインのシャツは、着用して何度も細かい修正を繰り返すことで辿り着いた本当に絶妙なバランスのシンプルなデザインです。

今回は、ホワイトは初めての方におすすめということでそのまま継続して、他の2色がfor annabelleの別注カラーです。

ライトベージュ

ミント

どちらの色も手のひらに乗るくらいの小さな生地見本で選んでいますので、ミントは出来上がりが楽しみな反面、少しドキドキしておりました。上がってきた色はまさにイメージ通り。スカッと爽やかで白にも黒にもデニムやチノにも合わせやすいいい差し色です。

ホワイトはきっとお持ちの方も多いと思う、blue in greenのコットンリネンの涼しいデニムに合わせて。今時期は特に穿きまくってしまう大好きなパンツです。

そしてこのコットン素材のシャツは、タイプライター素材なのですが、ものすごく軽くてソフトです。

少し素材のことに知識のある方は、「タイプライタークロス」というとシャカシャカして高密度でやや硬さもあるようなものを想像されるかもしれません。しかしklauseさんの使用するこちらのものは、揉み洗いを繰り返し、天日干しをしたタイプライタークロスで、ナチュラルなシワ感が残り、驚くほど柔らかい。その上、そもそもの高密度もあってしっかりしてもいる。

夏場に洗いざらしで着るのにこれほど適したものもないのでは?と思えるくらい真夏も着てしまうアイテムです。しかもデザインがそれを手助けするかの如く半袖にまくっても着ていただけるようなストレートシルエットの袖なのです。

少し肌寒いと感じたら袖を下ろす。こちらは同系色のARTEPOVERAのリネンパンツに合わせて。

クルーネックのミントはホワイトの今シーズン最も太いパンツ、HandWerkerのリップストップバルーンパンツに合わせて。

式典シーズンにたくさんご紹介していましたのでご存知の通り、タックインもかっこいいシャツブラウスです。

klause リネンプルオーバー ¥22,000(税込)

同じ形で、こちらはリネン素材です。昨年の夏に販売したものよりも厚地の通年タイプのリネン素材を選びました。一部、暑がりさんはコットンの方をお薦めいたしますが、そうでもない方にとっては秋口までしっかり着ていただける、着用期間の長い平織のリネンです。

こちらも天日干しのリネン素材で、このナチュラルなシワ感が魅力です。

また、klauseさんの特徴の一つとして、縫製がものすごく綺麗で細やかです。しかも全ての工程をご自身でこなしている。。ですから、デザイナーであり、パターンナーであり、作家でもある。今の時代に頼もしい存在です。現代の既製服は、デザイナーが何かを意図しない限り、ほとんどの縫製はスパン糸と呼ばれるポリエステルの丈夫な糸を使います。しかしklauseのデザイナーはアンティークの世界に見られるコットン糸を使用することにこだわりをお持ちです。その場合、縫製の強度を保つために、ステッチの縫い目を極力細くすることが求められます。その技術がなければ、コットン糸を用いても切れやすいだけで、アンティークに見られる迫力や雰囲気の再現はできません。

しかし、そんな細かなところに拘ってこその雰囲気を持っています。

こちらもボトムスはblue in greenのコットンリネンデニムです。

こんな着方もお薦めです。SUSURIのキャミワンピに合わせて。こんな洋服には袖口が広くて長めな方が素敵ですよね。合わせるお洋服によって、または季節に応じて、まくったり下ろしたり、ボタンを留めて絞ったりしてお楽しみください。

コットンもリネンも、そしてどのデザインも共通でおの袖口のデザインなのです。

こちらはリネンのベージュ。このベージュが面白いのは、室内と自然光でなかなか色の印象が違うこと。室内ではいわゆるゴールドベージュか麦色のような印象で、あまり黄色味を感じないのですが、外に出ると結構黄色みを感じます。そして印象が明るくなる。

きっと合わせている白はもちろん、生成り、ブラック、デニム、オリーブなど相性の良い色がたくさんあるベージュです。

緑青は少し細身のパンツに合わせて。この色を選んだ一番の理由は、、経年変化がかっこ良さそうだったからです。今回の生地は製品染ではなく生地染ですから、褪色は強くないのですが、やっぱり気に入ってたくさん着てお洗濯をたくさんしたら、それなりに経年変化で色が褪せてきます。これはその褪せた色がかっこ良さそうだと思った色。もちろんこのままでもかっこいいのですが。変化が楽しみな色なんです。

klause コットンヘンリーネックシャツ ¥20,900(税込)

形はもうお馴染みですね。「ヘンリーネック」というと、ミリタリーやワークの世界で男性用のアンダーウェアのイメージが強いせいか、女性にあまり人気がないという印象でした。しかしこれは別物です。素敵な下りがついて一つボタンがまるでネックレスのように美しいヘンリーデザインです。お色は同じく3色展開です。

FACTORYプリーツパンツの硫化ベージュに合わせて。

袖を捲って。

ライトベージュはquitanのワイドパンツに合わせて。白とははっきりと違いがあるものの、ホワイトと同じ感覚で合わせられる顔うつりのいい差し色です。

ミントはブラックにも合わせやすい。SUSURIのキャミドレスに合わせて。モノトーンの差し色にかっこいいミントです。

タックインして袖を捲って。首元のボタンが本当に効いていますよね。クラシカルなカーブが美しいデザインです。

klause リネンヘンリーネック ¥22,000(税込)

こちらも色は同じく3色展開です。

緑青はFACTORYの完売したプリーツパンツのホワイトに合わせて。袖口をキュッと閉めただけで印象が変わるんです。革靴に合わせて綺麗目に見せたい時は、キュッと留めて、タックインをしたらすぐにそうなりますよ。逆にラフに見せたければ、ボタンを外して素足にサンダルで裾は外に出して。バングルやアンクレットなど大きめのアクセサリーを楽しんでも素敵です。

オフホワイトは同じくklauseのベラルーシリネンのパンツに合わせて。シャツだけでなく、ご存知の方も多いと思いますが、パンツシルエットも本当に綺麗で、しかも穿き心地も抜群です。

ベージュは先ほどから登場しているblue in greenのバルーンパンツに合わせて。こちらはインディゴデニムですが、ブラックやホワイト、ミリタリーオリーブグリーンなどとの相性も抜群です。

タックいんをして袖をキュッとするだけで印象に変化が出て面白い。袖をまくるかどうかの選択肢は他のシャツにもありますが、袖を筒袖で下ろしたところとキュッと閉めたところ、さらに捲った感じというのは実は今までになかったような気がします。しかも無理矢理の2wayとかではなく、はっきりと変化があるから本当に楽しい洋服です。

klause コットンバンドカラー ¥23,100(税込)

こちらも同じく3色展開です。

バンドカラーのコットンホワイトはプリーツパンツの硫化ベージュに。タックインをするかしないかの違いです。

夏にこのくらいのハイネックバンドカラーって新鮮だしかっこいい。白はお仕事にもたくさん使えそうだし色ものはカラフルでかっこいい夏のワンツーコーデをお楽しみいただける。

過去にもたくさんご紹介していますが、スカートに合わせても素敵なんです。今年はFACTORYのスカートに合わせて。

そして僕が一番絶妙だと思っているのは、袖付けです。あらゆる角度で見て綺麗です。

klause リネンバンドカラー ¥24,200(税込)

最後はこちら。式典でご提案していた綾織のリネンとはまた違ったラフさのあるバンドカラーがかっこいい。

quitanのパンツにタックイン。しかしサンダル。色々なバランスをぜひお楽しみください。

袖を下ろして。まっすぐな袖は、ズボンのシルエットと同じでややフレアに見えるもの。これはそれがいい。

こちらも先ほどから登場しているSUSURIのキャミドレスに合わせて。

このドレス、、正式にそのような仕様ではないのですが、肩紐を使ってこんなふうにスカートとしても楽しめます。展示会でデザイナーさんもお薦めしていたので、実践してみました。

緑青はARTEPOVERAのリネンパンツに合わせて。

とにかく細やかなこだわりの積み重ねでできたとってもシンプルなお洋服。シンプルなものほどそうでなくちゃいけません。annabelleを始めるときも今も、「シンプルは好き。あたりまえは嫌い」を感じながらバイイングをしています。そしてklauseのようなモノ作りを実践しているデザイナーの方が少ないことも事実です。だからこそ、紹介したいと思えたブランドでした。通信販売ページでは、昨年の薄手のリネンも一緒にご覧いただけます。完売しているお色もございますが、そちらも併せてゆっくりとご覧ください。

 

 

 

 

 

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