黄金の草
人が人と出会い、新たな場所を発見し、何かに心奪われる。
そして、作家は手を動かし始める。
今回、展示を行っていただいたJEUJYEIの山崎淳子さんは、
そういったLIVE感覚の作品制作に重きを置いている。
今回の個展は、本日18時で終了いたしました。
非常に難しい状況の中での展示となりましたが、
それでも興味を持っていただいた皆様に見ていただけたことは
大変ありがたく、お礼申し上げます。
また、今回の個展での作品の一部は、インスタなどでの予告通り、
通信販売を行います。式典フェアの時からお問い合わせをいただいていた
カピンドウラードのブレスレットやネックレス、ブローチが中心です。
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JEUJYEI 個展
「hommage」
昨年、日本で開催された GUSTAV KLIMT展はあまりに素晴らしく記憶に新しい。
その展示に、以前からクリムトの大ファンであるJEUJYEIさんが、グッズとしての
作品制作の依頼を受けることになったのには偶然とは思えない運命的なものを感じます。
今回の個展でお披露目するのは、ブラジルにのみ自生する
Capim Dourado(カピンドウラード)というイネ科の植物を用いた作品が中心です。
この美しい金色が天然の色であることに深く感銘を受けたJEUJYEIさんが
クリムトへのオマージュとして作品に仕立てたのが始まりでした。
今回の作品は、作家本人がブラジル、ジャラパオンを訪問し、
現地の職人さんに直接パーツデザインを依頼し、製作したオリジナル作品です。
クリムトへのオマージュ、ブラジルの伝統工芸への敬意を感じさせつつ
JEUJYEIにしか表現できないオリジナリティ溢れる作品に仕上がっています。
その他にも今回の個展に向けてたくさんの作品を準備してお待ちしております。
以上、DM宛名面にわたくしが添えた言葉です。
カピンドウラードは、このような植物の茎の部分を刈り取り、
そのままの色を生かし、ブラジルの伝統工芸としてかごや箱、
バッグやイヤリングなどが存在します。
日本語では『黄金の草』と呼ばれる材料です。
ずいぶん以前からこの存在を知っていたJEUJYEIさんは、
クリムト展のミュージアムショップへの作品提供にむけて、
まっさきにこの素材を頭に浮かべ、実際に現地へと足を運び、
作品を完成させた。その作品は、現地で買えるアクセサリー類と
比較して、デザインそのものは非常にシンプルで、明らかに洗練されている。
昨年のクリムト展で販売されていた実際の作品がこちら。
クリムトの作品をイメージして仕上げた3連ブレスレット。
そして今回のannabelleの展示に向けて、この3本セットの
ブレスレットを1本づつの販売にしていただきました。
それがDMの写真にも使用したこちらのブレスレットです。
「金属ですか?」って聞かれたりしますが、違います。
先ほどご紹介したカピンドウラードが材料で、それを束ねる際に
中心に針金を仕込み、さらに束ねた後にはコイル状に細いワイヤーを
クルクルと巻き付け、長くて40cm程度の針金状のカピンドウラードが
完成する。今度はそれを用いて、様々な形、デザインへと変化させる。
そんなわけで、、こちらは曲げたいように曲がる素材です。
ご自身の手首のサイズや形状に合わせ、キュッとフィットさせることも可能。
見た目の変化もある程度は自由に変えていただけます。
そして、ちょうど1年ほど前、私も実際にこの材料を見せていただいた際、
チョーカーみたいなものもあったら面白そうですね、、なんて2人で
打ち合わせでお話をしていました。それが形になったのがこちら。
できる限り「原始的」に仕上げたかったというJEUJYEIさん。
一切の金具を用いずに首飾りを完成させてくれました。
こちらも、皆さんそれぞれの首の形状に合わせ、ある程度曲げたりして
好きなように付けていただければと思います。
今は季節ではありませんが、タートルネックや冬のセーターにも
とっても素敵です。いや、むしろそのほうがいいと言っても良いくらい。
こちらはピンブローチです。
式典のスタイリングでもたくさん使用させていただきました。
チョーカーは、JEUJYEIさんお馴染みのリングレース。
ピンブローチとブレスレットもよく見ると使用していますよ。
全身で見るとこんな具合です。
ピンブローチはたくさんの形をこの個展に向けて
製作してくださいました。
これが私のお気に入り。。
本日は、safuji さんのお財布も再入荷してまいりましたので、
そちらも通信販売ページに更新予定です。
ぜひゆっくりご覧いただけますと幸いです。