annabelle

料理のように着て欲しい

ラジオで有名な料理家の方が「レシピに頼りすぎると料理は上達しない。」というようなお話をしていました。「スタイリングも一緒だな、、」と思いながら聞き入っていると、こうも言っておりました。「食材と食べる家族のことをよく観察することが大切」だと。「歯が痛いって言ってたな、、じゃ噛みやすい料理にしてやろう」とか、「調理中、いつもより脂が浮いてこないな、、あんまり脂がのってなかったかな?って思ったら植物油でいいからちょっと足してやる」とか。

これは毎日お料理をする方に対するハイレベルなアドバイスで、たまーにしか料理をしない僕はとりあえずレシピ通りに作ることに必死になりがちだ。でも料理が好きで、作り続ければきっといつか役に立つ言葉だ。レシピは平均的なものであって、味見しながら食材に変化をつけながら、味付けも好きなように変えればいいということでしょう。

洋服のスタイリングも似たようなところがある。僕は妻を想定して様々なお洋服(食材)を使ってスタイリングしていますが、ここで僕が作ったスタイリングは料理でいう「レシピ」のような存在です。だからレシピを参考にしながら、「えー、私ならこう着たい。」とか「えー?この色にはこれでしょ。」とか想像してみたらすごく楽しいはず。スタイリングってものすごくパーソナルなことなので、そこが楽しいんです。去年のことになりますが、革製品を作る「SAFUJI」の奥様、加奈さんをスタイリングしたことがありました。たしか5スタイルくらい作りましたが、それに向けて数日間、加奈さんの写真を見続けていました。着る人が変われば着方も少し変わるって、当たり前のことなんですが伝えるのは難しい。

今回もレシピだと思ってみていただけると嬉しい限りです。

GASA* ”岸辺の花” エプロン ¥39,600(税込)

お料理の話からのエプロンです。GASA*ほどスタイリングにエプロンを用いるブランドを僕は知りません。なかなか勇気の出ない食材ですが、一般的な季節の品を食べ尽くした方にはお勧めのお品です。

エプロンですから後ろはこのように。

タックや布地や紐の配色が絶妙です。

布地は無双仕立てで全面にブルーの裏地が付いています。

ポケットのデザインも「普通」に収まらない楽しいデザインです。

GASA* ”岸辺の花” 羽織ワンピース ¥71,500(税込)

エプロンと同素材のワンピースは、コットンシルク(コットン70%・シルク30%)の上質で少し光沢感もある素材です。とても素敵な花柄は、古伊万里の陶器からインスピレーションを得てデザインしたオリジナルのプリント柄です。

シンプルに見えますが、とても作り込まれたGASA*ならではの美しいシルエットや雰囲気を醸しているワンピースです。

開襟のようですが、工夫があるあまり見たことがない襟のデザインです。開襟は通常「台襟」がないものがほとんどで、ワンピース(一つのピース)でそのまま身頃に繋がっています。アロハシャツなどはそうなっています。これも一見その類なのですが、台襟があることで襟が返った際に襟元がフワッと膨らみます。これがいい。上質感がある。GASA*のお洋服はこういったデザインがとても素敵なのです。

コットンシルクの上質な生地を贅沢に大分量用いたワンピースは、着用することでこの裾の意味が少しわかります。

サイドにすごい量のドレープが現れ、なおかつ裾の上がり具合がシャツテールのようなデザインに。

このワイドな感じの後ろ襟もGASA*らしい。ここが小さいほどユニセックスなデザインになりがちですが、GASA*のお洋服は結構広めなものばかりです。

着用した際に、女性らしい抜け感が出てくれます。今回は下にワンピースを着ての重ね着ですが、この襟のデザインですと、一般的には開きのあるカットソーを合わせて鎖骨が見えるくらいにしておくと、もっと女性らしいスタイリングになりますね。

共布のベルトが付いていて、負荷がかかる部分には当て布がされていますね。

前でキュッと結くと少しエレガントな雰囲気も香るスタイリングです。高身長な方がヒールなんか穿いて着たら、また全く違うスタイリングになるでしょう。襟はしっかりと返らない、あやふやな雰囲気がいい感じです。着用すると、写真のように向かって右側は襟が倒れ、左側は立ち上がる感じ。ここも左右均等にしたい人はアイロンで簡単に癖がつきますので自由にやってみてください。

こんな風に後ろに結いて羽織っても素敵。

中には実はエプロンを巻いています。先程の帯をキュッとしたエレガントな感じから、前を開けてエプロンをしていたら洋服屋的には盛り上がるな、、と思ってのコーディネート。

実際にいて欲しいな、こういうスタイリングの人。おしゃれ。でも少しだけ勇気が入りますよね。昔、僕もガーデニングエプロンの古いものを集めていた時期があって、何かにつけそのエプロンをギャルソン風に巻いていたことがありました。照れくさいのは最初の1日だけ。あとはひたすら楽しいモノですよ。

下にはmaison de soilのワンピースを着ています。エプロンの良いところは当然ですが後ろに布がないところ。身に付けただけで高度なレイヤーが作れちゃう。これ、結構癖になるんです。

このエプロンの紐は、後ろで結いてもいいし、このように前で結いてもいい。料理ではないですが、お好みで。

下には透け防止も兼ねてYUIさんのレイヤーパンツも穿いています。まさにレイヤーに大活躍。

 

「GASA*」といえば「レイヤー」というほど、重ね着を前提にしたお洋服がとても多い。今回、自身では穿けないが、展示会場でだいぶ盛り上がったのがこのパンツ。

GASA* ”夢のなかへ” フリルギャザーパンツ ¥49,500(税込)

GASA*らしさ全開の一着。このデザインでこの迫力は、GASA*にしか作れないのでは?と思えるほど。

ウェストは紐で、輪っかの連なるフロントデザインが可愛らしい。

比翼仕立てでトップボタンは大きめなスナップが付いています。

これは片側の裾だけアップに切り取った写真ですが、ここだけ作るのも大変です。半分はレース付きで半分はフリル。2段目、3段目はフリルだけですが、立ち切りで使った落としミシンがまた素敵。

通常はほつれないようにバイヤスにしたり、しない場合には一本普通にミシンをかけるだけなのですが、これは一番下の段をみていただくと、まつり縫いのようなミシンが入っています。結果、小さなはしごレースみたいに見えちゃいます。すごいデザイン力。

すぐに想像できるのはこんな風にロングシャツに合わせるスタイリングです。ボトムスが主役感強いので、シンプルでもいいのですが、僕は負けないように同調させていく方がまとまりがいいように感じます。

インナータックインで、こちらもパンツ主役的なコーディネート。

色々な着丈のものが合わせやすかったですよ。裾のほつれは断ち切りですのでしばらく出ますが、先程のステッチの手前で止まります。気になる方はたまに切ってあげてくださいね。

こんなスタイリングに、まさにズロース的な穿き方で使っても生えますね。

自分のために自分で料理をする感覚で、お洋服を着てみてくださいね。栄養が行き渡り、活力のある日々が生まれるはず。

 

 

 

 

 

 

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