annabelle

幸せの瞬間

この秋冬のバイイングを振り返ると、実はここ近年最も盛り上がりの多かった展示会巡りであったことは間違いありません。本格的に妻を連れてほぼ全ての展示会をまわったこと自体が初めてであったこともあり、さらにファッションの大きな潮流の変化のなかで、しっかりと「ここだ」というお勧めしたいポイントを捕まえることができたシーズンだったから。先日ご紹介したFIRMUMのシャツなんかもその一つだったわけですが、今日はまさにこのスタイリングをそのまま紹介したいな、、と思った2つの商品をご紹介したいと思います。

<フリースの通信はこちら>
<スカートの通販はこちら>

はじめにスタイリングを見ていただきたいと思います。スカートは皆さんご存知のブランド、「Honnete(オネット)」の裏毛のスカートです。そしてアウターのフリースはあまり聞き馴染みのない、「ALWEL(オルウェル)」というブランド。実はこの2つのブランドは同じ女性がディレクションを務めるブランドです。その方は、アナベルのブログでも「とにかく信じられないほどのセンスを持ったオシャレな人」として何度もお話ししている女性です。だから展示会も同時に行って僕らも一緒に見るわけですが、この組み合わせを展示会で着た時にとっても盛り上がり、今まで「スポーティー」という感覚に興味はあったものの、どうしてもスタイリングに消化しきれていなかったものがようやく可視化できたような嬉しさに包まれる瞬間でした。大げさですかね。。(笑)

今日はこの上下の商品を一緒にご紹介していきたいと思います。

Honnete 裏毛タイトスカート ¥25,300(税込) ブラウン

ストレートシルエットのスカートは2年ほど前からバイイングをし始めて、本当に少量づつご紹介を重ねていたエリアです。しかしこちらはそれらとも少し違う、タイトなシルエットと、伸縮性のあるカットソー素材であることが特徴です。しかも嬉しかったのは、こういった提案したい商品を皆さんがよくご存知のHonneteで企画してくれたことでした。

ウェストは伸縮幅の少ないゴムと紐

裾周りはカットオフにロックミシンを施した動きのある仕立てで、こういった始末にとてもセンスを感じます。ここが通常のカットソーのように天地や身返し、3つ折りなど、妙に綺麗な始末になっていたとしたら、一気に安っぽく見えることになると思うからです。

そのため生じるこういった裾の不揃いさもかっこよく見えるのです。

裏側はフカフカに起毛しています。素材は、旧織機でゆっくりと編み立てた高級な裏毛を用いており、軽くてフカフカの心地よいタッチです。

サイドはリブのラインが効いていています。

グレー

とにかく、今までのアナベルのラインナップには登場したことがないくせに、今まで提案してきたお洋服との相性もよく、尚且つそれらを新鮮に見せてくれるスカートだと感じられるものでした。また、サイズは2サイズあり、155cmでサイズ1を着用しています。だいたい160cm以上の方からサイズ2で良いと思うのですが、ちょうど160cmの方が難しいかもしれません。店頭ではお好みで分かれている身長です。ただ、妻のスタイリングと同じバランスで着たいという方は、160cmでしたら2でも良いのでは?と思います。サイズスペックも見ながらご検討ください。

グレーはすでにご紹介した通り、maison de soilのブラウスにNative Villageのニットベストを重ねたスタイリングです。ブーツが心なしか大きく見えるのは、自分のブーツをヒールの交換に出していて、お店のサンプルで少し大きなサイズを履いているからです。

サイドのラインもよくぞ入れてくれたというデザインです。

後ろにはスリットがございます。

こちらはCLOSELYの入荷したばかりのセーターを合わせたスタイリング。同系色をブラックで締めた、シンプルで大人っぽいカラーリングです。

スリットもあり、伸縮性もあるので、足捌きの良いスカートだそうですよ。

着方によってはカジュアルに見えるアウターの印象も左右するボトムスです。

今までアナベルで提案してきたアウターやトップスに取り入れて、新鮮なスタイリングができることを期待してのスカートです。

ALWEL フリースジャケット ¥28,600(税込) モカ

ALWEL(オルウェル)は実は7年ほど前にも夏のTシャツをご紹介したことがあるブランドで、あまり認知していただいていないけれど、その後も個性的なパンツをごくごく少量で提案してきたブランドです。そして冒頭でもご紹介した通り、Honneteと同じ女性がディレクションをする日本のブランドです。

長い長いタートルネックにファスナーが付いたようなデザインは、開けていただくと大きな襟が出現します。

後ろから見るといわゆる「セーラーカラー」だと言えると思うのですが、これが全くセーラーカラーに見えてこないから不思議です。僕は洋服屋なので、頭で考えて「セーラーカラー」だと認識しますが、着て「かわいい、かわいい」と騒いでいる妻は、まったくそんこと考えてもいなかったようです。たしかに直感的にはそう見えないのが面白いところです。

こんなふうに極端なカーブを描くわけですが、着てみると、ショート丈で後ろ側が少し膨らみを持ってブラウジングするブルゾン、といった印象です。正直、前後差はあまり感じません。

着用すると裾はほとんど同じラインにあり、前はまったくたるみがなく、後ろは布地が余ってブラウジングしているという見え方です。

着用しないでものだけ見ていると、セーラーカラーに見えていた襟も、着るとそう見えないから不思議です。むしろ90年代にあったファーブルゾンなんかを連想させてワクワクします。

ファスナーにはブランドの刻印がされています。

裏側は起毛した、フカフカした温かいフリースです。Tシャツなどは、とんでもなく上質な素材が売りで、僕も昔メンズサイズを個人オーダーして未だに愛用していますが、かなり心地の良い素材です。ブランド全体にも上質な素材を全面に打ち出していますので、フリースも素材感に期待しています。

左袖に、刺繍のブランドネームが入ります。

ブラック

モカが合わせやすそうだな、、なんて思って見ていましが、着たらブラックもかっこいい。まったく商品は異なりますが、なんだかレザーのライダースを着る時の感覚に陥るようなカラーです。ショート丈でブラックというところがそう感じさせるのでしょうね。

かっこいいですよね。ロングワンピースやスカートにショート丈のブラックブルゾン。いつの時代もかっこいい。

中間色を引き締めるブラック。

前を開けると軽やかさも感じられます。

サロペットに合わせても素敵でした。

またカジュアルなカーゴパンツスタイルにもかっこいい。

ストールもいらない防寒着は、下に着るものを変化させて、車社会の中で軽やかに大活躍しそうなアウターです。

モカは同系色のカーゴパンツに合わせて。

いかがでしょう?あのスカートがあったおかげで、展示会場ですぐにこれらの幅広い印象のスタイリングが想像できました。そういう時、バイヤーとして幸せを感じます。お客様にご紹介するのが楽しみで仕方ないからです。店頭での販売はすでに1ヶ月ほど経ちました。本日よりようやく通信販売にご紹介しようと思います。たくさんのスタイリングをご紹介していますので、ぜひゆっくりとご覧いただけますと幸いです。

 

 

 

Other blog

  • 2024.11.08あのバランスのベストmore
  • 2024.11.07大人コートmore
  • 2024.11.02NO CONTROL AIRmore
  • 2024.10.31羽織という幻想more
  • 2024.10.29「感じる服 考える服」more
  • 2024.10.29リメイクはセンスが命more