annabelle

経年変化=味

皆様、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

写真は僕と妻の大好きな景色です。

撮影場所となっているのは公道をまたぐ大きな歩道橋で、

その歩道橋は、まっすぐと大きな公園の中まで1kmほど続く道の一部であり、

戦時中は飛行場の滑走路として使用されていた当時の面影を感じるダイナミックな

一本道です。都内の公道にもかかわらず立ち並ぶビルやマンション、商業施設、

車などの真ん中に太陽と山が見える景色。

「あの山はなんだろう?」なんて言いながら、二人とも一度も調べたことがない。

大きな参道が交差したような場所で、勝手にパワースポットだと思っている。

3日間の初売り福袋&一部SALEを終えて、 店頭はゆったりと今シーズンの

秋冬の商品と、2023春夏商品が並んでいます。

今日はその中から、年末に紹介が間に合わなかったこちらのパンツです。

ASEEDONCLOUD
 Kiokushi trousers ¥36,300(税込)

もう何度もご紹介をしてきたあの素材。ブルゾンやコートもありましたね。

コットンの高密度な生地にパラフィン加工を施すことで、撥水性を持たせた

ややヘビーデューティーな雰囲気の素材、パンツです。













フロントはボタンフライでベルトループ。

ゴムや紐はありません。













その代わり、昔ながらのシンチバック。

ここである程度調整することが可能です。

ウェストでしっかりと穿くタイプのパンツで、

サイズは2サイズご用意しています。














どことなく愛嬌のあるバックポケットの傾斜が特徴的です。

今シーズンのテーマ、「騎憶士(kiokushi)」が記憶を拾い集める際に穿くパンツは、

片膝をついても長持ちするように、右膝には当て布が施されています。

両サイドについた大きなクチのポケットとともに存在感を醸します。














裾口はテーパーで細めのデザインですが、さらに絞れるようにアジャスターが

取り付けてあります。絞れば風などを防ぐことも可能です。













また、ブルゾンやコートのご紹介の際にも説明はしましたが、

パラフィン(蝋)が含まれた生地ですので、独特の白化したシワが

少しづつ増えてきます。英国を代表するトラディショナルウェアブランド、

バブアーを彷彿とさせるような生地感は、ハードに着れば着るほど、

その特徴が際立ちかっこいい雰囲気を作ります。

もう一色はこちらのダークグリーン。

ミリタリーカーキより深いオリーブグリーンで、

色合わせはしやすいカラーです。














とても凝った素材や作りであることから、パンツとしては高価なお値段に

なってきますが、遠慮なしにガシガシ穿いていただきたいパンツです。(願望)













ASEEDONCLOUD同志の組み合わせ。

ややハードな印象のパンツには、ざっくりケーブルセーターなどはよく似合います。























身長で160cmより上の方はSサイズでも良さそうですが、

ちょうど160cmの方ですと、この写真より少しだけ短くなって、

ソックスがチラチラ見える感じだと思います。デザイナーの設定は

そのくらいなのかな?

きっとバルーンシルエットでバランスもちょうど良いのではないでしょうか。













ワークパンツに見えますが、ウェストやヒップにも丸みをつけた

とても上品なシルエットのパンツです。













トップスに何を合わせるかで印象が変わりますし、意外性のある

コーディネートができるパンツですね。

フェミニンなトップスとのスタイリングなんかも楽しんでほしい。














コートを合わせると膝下のテーパードが際立ちます。

ツイードとの相性もとても良い。























ダークグリーンはシンプルなキャメルのカットソーに。

コットンなので、秋冬の商品ではありますが基本的に年間通して

穿いていただけるパンツです。春にはボーダーやパーカーなどで

少し爽やかなスタイリングも似合いそう。













今は冬なのでウールのマフラーをアクセントに。














同じように少しハードめなアウターをコーディネート。

もう一つは、僕も購入して今シーズン最もよく着たセーターを合わせて。

こちらも上下ともにASEEDONCLOUD。



ちなみにこちらは裾をふた折りしていますので、160cmくらいの

人が穿くと、折らないでこのくらいでしょう。













ASEEDONCLOUDのもの作りは、あらためてマニアックでストイックです。

我々レディースでは、面白さを感じつつも、個人個人で考えた際の的(まと)の

小ささに販売の難しさを痛感させられるブランドであることは間違いありません。

洋服屋として共感できる部分が多いだけに、バイイングが非常に難しい。

自身では最もよく買うブランドであるにもかかわらずです。

少しづつ慣れてきて、今シーズンはとてもバランスよく提案することができたと思っています。

僕らレディースショップにとってこの生地のシリーズは提案でした。

男性のファッションでは昔から「経年変化=味」という方程式が成立していますが、

レディースファッションでは明らかにマイノリティーです。

annabelleでは、僕が男性でバイイングをしていることをいいことに、店頭でも

その方程式を認知してもらうための接客を常に心掛けてきました。多分これからも。

「en(えん)」のアクセサリーもその一つです。

綺麗に直すことは有償でいくらでもできますが、販売の前に必ず作家の意図を

伝えています。シルバーが変化した際の酸化による変色を計算してのテクスチャー。

当然、作家は経年変化を好ましく思っていて、それを手にしたお客様にも

共有してほしいと考えている。

今回のパラフィン加工の生地は、着用すればするほどに味わいという名のシワが

出現します。蝋による白化したシワは消えることなく増えていきます。

そういった変化を楽しめる方、ぜひ穿いてみてください。

新しい価値に触れることができるかもしれませんよ。



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