引き立て役
今、来年の春夏の展示会を色々と回っている最中ですが、頭の中のキーワードは「かっこいい」「シャープ」などの印象を表すような言葉を意識して見ています。今まで通りのシルエットは定番として残しながら、新しく提案して増やしていきたいシルエットを適量セレクトしたいと思って見ています。今回ご紹介するパンツは、昨年の展示会巡りの際にこちらが提案したいイメージにぴったりハマったシルエットのパンツです。自分用にも欲しくて、アナベルでは普段オーダーしない3サイズを自分用に発注してすでに穿いています。最高に気に入っているシルエットです。皆さん、どうでしょう?
FACTORY 刺子織ミリタリーポケットパンツ ¥28,600(税込)
オリジナリティあるパンツを提案してくれるFACTORYのパンツにはいつも注目しているのですが、今回はこちらのデザインがとても目を引きました。「道着」を連想させるような刺子織の生地もこのデザインにぴったりで、ヘビーで丈夫そうな印象と、しなやかでスタイリッシュなインそうが交錯する絶妙な印象のパンツです。
正面にはゴムがなく、正面以外にはゴムが入ります。内側に紐はありませんが、しっかりと安定してなおかつ、ウェストがきついようなこともなく、穿き心地の良いパンツです。
フロントはジップです。ベルトループはございますので、万が一ゆるい人は、ベルトを使って頂ければと思います。
ポケットはミリタリーパンツモチーフの深いラウンドしたパッチポケットが特徴的です。
膝上にダーツがあり、シルエットを形成しています。これによって劇的に好みのシルエットになっています。
背面にもダーツ。たっぷりしたサイス感で、ワイドシルエットではありますが、タックインした際のスッキリさやどことなくシャープに見える印象には新鮮さを抱きます。
ブラック。フルレングスであることも一つのポイントです。短めも引き続き定番的にセレクトしていますが、少しこのようなフルレングスを意識してバイイングしています。
155cmの妻がひと折りしてちょうど良い丈感です。おそらく160cmの人が基準になったデザインですね。160cm前後の方は、ロールアップなしでかっこよく穿いていただけると思います。
秋のトップスを軽くタックインした感じで。重ね着やスカーフが楽しくなるのは10月頃ですかね。無理のないボトムスから秋らしさをぜひ取り入れてみてください。
ゆったりしたTシャツを合わせるような感覚で、秋のブラウスを。こういったお洋服は、この後登場するゴーシュのコットンかシミタートルなどに重ねると最高にかっこいいお洋服ですので、いますぐ取り入れて、秋冬も長く使えるトップスですよ。
ホワイトにネイビーのカットソーを。赤いショートソックスが少し季節の変化を感じさせます。
ヒップ周りはイメージほど大きくなく、スッキリしていることも特徴の一つです。
ブラック
フロントの短めなデザインのシャツ、ブラウスは相性抜群です。ブラックとクリームグリーンの組み合わせもどこかシャープなイメージを抱きます。
横から見た時の太い印象もとても気に入っています。Tシャツやシンプルなセーターがとてもかっこよく着られるボトムスではないでしょうか。いますぐ取り入れるならTシャツ。少し先なら、、例えばfreeman Bなどの上質でカラフルなカシミアなど、絶対に似合います。もちろん月末から始まるFACTORYのセーター展にもたくさんの好相性なセーターが並ぶことでしょう。
洋服は着る人が主役でトップスやコートは準主役的な存在かと。ボトムスはトップスを引き立てる脇役的な要素が強いわけですが、脇役によって主役の印象も変わるもの。アナベルでおすすめするパンツは常に、シンプルなトップスを引き立てることができるかどうかも重要なポイントにしています。そうすると自ずとシンプルなパンツが少なくなるのですが、そこは諦めています。シンプルすぎるパンツは、アナベルで探さないでください。どちらかというと、この上なくシンプルで上質なTシャツをちょっとクセのあるボトムスで合わせて欲しいと思っているお店です。今シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。