SAFUJI〜ミニショルダーバッグ〜
SAFUJIさんとお付き合いを始めたのは、4〜5年前だったかと思います。
初めて見た時から感じていたのは、アイデア豊富でクラフトや手仕事と
いった魅力的な言葉に留まることなく、ご自身のアイデアを形にして、
さらには仕上がりの美しさにも拘っていることを強く感じました。
昨年の春に、「SAFUJI × annabelle」というかたちで制作していただいた
カバンは、僕自身がずっと想像していた漠然としたアイデアをSAFUJIさんに
相談するところから誕生に至りました。
SAFUJI × annabelle ¥37,400(税込)
ミニショルダーバッグ
Camel
Black
本当に良いものに仕上がったと思いますし、SAFUJIさんでなければ
絶対に作れなかったカバンだと思います。
僕がカバンを日々使っていて感じていたことは、大きいバッグには
程よくポケットがあったり、または大きいのでポーチを利用すれば
カバン内の整理は問題ない。しかし、使用頻度の高い今回のような
ミニショルダーやミニトートでは、ポケットはあってもカードケース程度で、
意外に入るにもかかわらず、入れるとバッグ内がごちゃごちゃするというのが
どうにかならないかということでした。
そこで頭に浮かべていたのは、昔の車掌さんがかけていた、中に仕切りの
あるカバンです。「切符全盛期世代」の方はすぐに頭に浮かぶと思います。
僕が素人なりに考えて、すぐに直面した問題は、底面をどう確保するか?
ということでした。切符は小さなものですので、カバンの底面積がなくても
問題ありませんが、今回入れたかったのはお財布やカードケース、手帳、
携帯などですから、底面がしっかりなければ入りません。
その辺りの疑問まで含めて相談をして、数回のサンプル作成と修正を
繰り返して出来上がったのがこちらのカバンです。相談から販売に至るまで、
およそ7ヶ月を要しました。
丸みと厚みのしっかりとした底面になりました。
初めは、もう1箇所仕切りがあったのですが、一部屋が狭くて
使い勝手が良くなさそうでしたのでこのように。
このように、巾着方式で閉じることができるカバンです。
すでにSAFUJIさんのお財布は販売しておりましたので、
お財布と並べた際にも相性のいいデザインを目指しました。
そして毎度お話ししてきたことですが、、
こちらのカバンは販売前に「ナチュリラ」さんへの掲載が決まっておりました。
もちろん、雑誌発売の数ヶ月前には撮影を済ませなくてはなりません。
撮影日は、たしか1月10日あたりだったかと記憶しています。
その撮影日の6日ほど前の年明け早々、実は急遽大掛かりなデザイン変更を
依頼しました。もちろん、恐る恐る。。
出来上がりのカバンは、どちらかというと「タテ長」ですね。
実は撮影6日前まで、「ヨコ長」だったのです。
つまり、昔の車掌バッグにわりあいと忠実に仕上げたわけです。
そして、年末に完成を見せていただいた際には「OK!」で盛り上がって
いたのですが、その時に自分が持って立っている鏡越しの印象が
何か引っかかって、、正月休みもそのことが頭をチラチラとしていました。
そして正月が明けようとしていたある日、突然思いつきました。
「タテがいい」
なんとなくお財布の「ヨコ」に引っ張られてヨコに決まりきって
いましたが、引っかかったのは、「男性に似合わない気がする」
ということでした。SAFUJIさんのお財布をはじめとする革製品は、
男女でお使いいただけるのが理想だと考えていましたので、
僕が持ってみた時のちょっとした違和感が気になってしまったのです。
「正月早々、本当に申し訳ないんだけど、、。」という言葉に、
電話越しにも、あちらからの緊張感が伝わってきました。
5日、6日しか時間がない中で、すぐに対応してくださった
SAFUJIのご夫妻には、本当に感謝しています。
しかし、あのヨコ型のサンプルはどんなだったか?
たまに気になります。よかったんですよ。あれはあれで。
ただ、「SAFUJI × annabelle」にしては可愛らしすぎたのかもしれません。
ちなみに、ファーストサンプル(全く形が違います)は、たまに中学生の
娘がぶら下げているのを見かけます。。
ショルダー部分は大幅な長さ調整が可能で、男女があらゆる
持ち方でお使いいただけるようになっております。
最後に、動画をご覧いただきたいのですがこちらでは
表示することができませんでしたので、こちらのブログをぜひ!