en “木のうた”
enの作品は、洋服でいつも言う「ツラがいい」と同じ感触を得られる
アクセサリーでした。そう感じる洋服は、細やかなところまで丁寧に
作ってあるので、きっと伊藤さんのアクセサリーもそうなんだろうと
思って初めて拝見したのが3〜4年前。
展示のオファーをかけたのが1年ちょっと前。
今回の個展のために、「たくさん作れません」を何回も言う伊藤さんが
頑張って、予想以上の作品をご用意してくださいました。
展示の会期も今週末までとなった今日、通信販売ページでも
ご紹介を始めたいと思います。
en「木のうた」
蔦のピアス ¥18,700(税込)
本体は真鍮でピアスの金具部分はシルバー925(純銀)を使用しております。
初めて伊藤さんの作品を見たときに、僕は個人的にはものすごく共感できる
部分の多い作品だと感じました。それはアンティークや古道具の朽ちた部分や
汚れた部分に反応してしまう感性です。「朽ちているからいい」「汚れているからいい」
「なんなら使えなくていい」という感覚は、古道具をやっている人たちから
教えてもらって育んだ大切な感覚です。伊藤さんの作品にはそれを感じました。
しかし一方で、「もう少し華やかさや可愛らしさ」のような部分があっても
いいのではないか?という気持ちを抱いていました。それは、レディースの
洋服屋を10年続けてきて培った感性です。enの伊藤さんはとてもおしゃれな方で、
お洋服も大好きな人なので余計にそう感じたのかもしれません。
「斜め掛け」というネックレスに騒然とした数年前から比べると、
いい具合に作品の幅が広がっているように思います。
ちょうどいい線引きをした伊藤さんならではの「華やかさ」を感じます。
このネックレスは、金具部分がこのように独立して、ベリーモチーフの
小粒なピアスとしても使用できるデザインになっています。
穴が2つ開いている人は何か別なピアスとの組み合わせを楽しんだり、
小粒ピアスだけで楽しんだり。固定しないことで、シャラシャラと
心地よく揺れる良さも倍増します。
ベリーのモチーフの部分は、本物を型取り鋳造しています。
そしていい感じにカーブした蔦は、伊藤さんが一つずつ手曲げしています。
遠目に見ると、大きさも想像しやすいかもしれませんね。
これからの季節、最高に活躍しそうなピアスです。
ピアスをもう一つ。
en「木のうた」
マカロニピアス ¥19,800(税込)
ちなみにenさんは商品名がないので、勝手にそれぞれ命名して楽しんでいます。
こちらはシンプルな形に空洞を作って軽さを出したピアスです。
空洞
テクスチャー
多分、、僕が女子ならこういったものを選んでいるのだと思います。
素材感やテクスチャー、そしてありそうでない、でもシンプルな形。
そして軽さを考慮した空洞デザイン。
とても好感の持てる作品です。
シックなワンピーススタイルなどにはぴったりだと思います。
en「木のうた」
森の小枝ネックレス(真鍮) ¥18,700(税込)
森で木々から落ちて、土の上に重なり合う小さな枝を想像して名付けました。
皆さんも想像して勝手に命名してみてくださいね。
これを初めて見たときに本当に驚いたのは、触った時の感触でした。
初めて見たのが冬だったこともあって、セーターとの相性が気になったのです。
「引っ掛かりはしないか?」
気にしながら触っている僕をみて、伊藤さんが言いました。
「引っかからないように滑らかにしています。」
枝のテクスチャーもあって、ザラザラしているような印象ですが、
触るとわかります。滑らかです。引っ掛かりを感じる感触ではありません。
これを実現するのに、かなりの試行錯誤を費やしたそうです。
素晴らしい。伊藤さんの素晴らしいところは、このしつこさです。
en「木のうた」
森の小枝ネックレス(シルバー) ¥20,900(税込)
シルバーはお値段が少し高価です。
でもこのデザイン、、蕾がありますからもしかしたら木々の
重なり合う小枝をモチーフとした、木漏れ日を感じさせる
枝のデザインかもしれませんね。「木漏れ日」というタイトルも
良いかもしれません。
真鍮は斜め掛けで。
そして数年をかけて完成した伊藤さんの納得のいく可動式の
チェーンが嬉しい瞬間は、洋服によって長さが簡単に変えられるところ。
こちらがシルバー。
このスタイリングには短い方がいいですよね。
嬉しい。
en「木のうた」
森の小枝ブローチ ¥14,300(税込)
上記ネックレスのブローチ版です。
ブローチの針の部分も伊藤さんが加工しており、あまり尖っていません。
チョンチョンと指で触れるほど。
ですので、高密度でしっかりした生地に付けようと思うと、
1ミリ程度の穴が開きます。でもその穴は、、霧吹きをかけて
軽く揉んであげたらすぐになくなるほどのもの。
en「木のうた」
森の小枝ブローチ ¥18,700(税込)
今回は着用で、muniさんのガーゼのブラウスを使用しています。
甘い織物やニットにつけることはなんら問題ございません。
跡も残りません。
以前にもご紹介しましたが、やっぱり素敵。
シンプルなシャツやカットソーのいいアクセントになってくれる。
誰もがつけるネックレスやピアスと異なり、初めはちょっとした
緊張感が漂うブローチですが、つけ始めたら楽しいですよ。
シンプルなお洋服が多い方ほど試して欲しい。
ネックレスとの合わせも楽しんだりして。
en「木のうた」
蔦のネックレス ¥20,900(シルバー)
本物の蔦のような自由で自然な佇まいは、伊藤さんの細やかな細工から
滲み出るものでした。
数センチの枝のパーツを鋳造し、出来上がったものを1本づつ手曲げして
連結させる。。気の遠くなるような工程を踏んで、平面に置いた時の
立体感は生まれます。
こちらのネックレスは長さ調整のおかげもあって、チョーカーにも
なりますから、素肌に乗った時のその姿は想像に容易いでしょう。
伊藤さんの作品の迫力は、きっとこんなところから感じさせるの
だろうと思うのです。
既成のリングパーツはいくらでもありますが、、
違和感を感じたら作ってしまう。
「我ながらため息が出るほど面倒な性格です。。」と。
あえての柄シャツに。
無地には絶対に似合うので、柄にはどうだろう?
という実験的なスタイリング。いかがでしょう?
柄シャツにも素敵ですよ。
こちらは90cmくらいのロングネックレスの長さで。
絶対に目を引く斜め掛けで。
ワンピースに斜め掛けをして可愛いのは当然のこと。
パンツスタイルにも素敵ですよ。
そして新作だらけの今回の個展において、新作と新作の合作がこちら。
すごくいい。
en「木のうた」
ブラックチャーム蕾ネックレス ¥25,300(税込)
チャーム部分はシルバーにブラックメッキをかけた特殊加工。
妻は一番にこのブラックに目を輝かせておりました。
そういうところは僕と趣味が合う。
枝と枝は輪で連なり動きがある。
金具も素敵で、古びた古道具の茶筒のような雰囲気の円柱を
クルクルと回していただくと、、
外れます。
アンティークにみられる金具デザインですね。
enさんの作品にとてもよく似合います。
艶消しのブラックには細かなテクスチャーが施されます。
現在の伊藤さんの技術が注がれた作品ではないでしょうか。
こちらもシンプルな、、というよりはレイヤーをした
スタイリングに取り入れてみました。
重ね着に重ねてもいいですよね。
シンプルながら存在感は抜群です。
よく付けているd’antanのネックレスと同じくらいかな。
チャームの大きさも扱いやすいものでした。
ボタンのあるシャツにも違和感なく。
本日ご紹介の最後はこちら。
昨年もご紹介した枝のブローチを少し短く製作した作品は、
お洋服はもちろんのこと、カバンや帽子に付けても素敵です。
en「木のうた」
枝のブローチ ¥12,100(税込)
テクスチャーと金属の色合いからくる佇まいが全てという
シンプルな作品は、伊藤さんの力(ちから)を感じさせる作品です。
こちらがシルバー
en「木のうた」
枝のブローチ ¥14,300(税込)
え?こんな所に?
という場所につけるのも楽しいですよ。
付け始めたら楽しくて仕方ないブローチ。
初めての方もぜひ。
長々とご紹介しましたが、本日で全てはご紹介できません。
「インスタで見たあれが欲しい!」
などございましたら、お問い合わせください。
ではこれから通販ページを更新します。
3日間限定での販売となりますこと、ご了承ください。
よろしくお願いいたします。