主観のやつ
10年前お店を始めたばかりの頃、「よく男性でレディースのセレクトできますね。」
って、お客様や同業者からも言われていました。当時のことは必死すぎて
よく覚えておりませんが、バイイングの際は主観と客観ではっきりと分けて
見ています。主観は「自分が女性だったら絶対に着る」やつです。
客観は、お客様や妻を想像して「着てもらいたもの」です。
今も主観を20%くらいバイイングしながら展示会を見ています。
今シーズンはなんだか主観の割合が多くなってしまいました。
khadi & co
ウールジャケット ¥57,200(税込)
ヒマラヤンウールの手織りの生地にブロックプリントを施した、
凝りに凝ったkhadi & coならではのファブリックとデザインです。
ショート丈なのにしっかりとAラインで、全体にゆとりのある
サイジングのジャケットです。
ノーカラーの襟は、冬場のタートルに合わせたりシャツ襟を見せたり。
レイヤーが楽しめるシンプルなネック周りです。クリアでシックなボタンが
アンティーク感を演出しています。
身返し、と裾まわりに別布のピンクが可愛らしく、同じ生地で
背抜きの裏地がついています。見ての通り、裏側にプリントしたにじみが
良い塩梅で表地に届いているということですので、脱ぎ着した際に
このプリントがチラチラ見えることを計算しての半裏でしょう。
とてもウキウキするデザインです。
まずは完売したSPのサルエルパンツに。
最近目立つ、ハイウェストのパンツにもバランスよく似合います。
今時期は、まだ最高気温が高いですから、シャツやブラウスに
このジャケットを羽織る程度でちょうどいい。
360度どこから見ても綺麗なAラインは流石のデザインです。
khsdi & coはすごくトラディショナルな作りなのに、しっかりと
大人っぽい遊びがあるところが素敵です。
秋口や春先は長袖Tシャツなんかにラフに羽織ると良いでしょう。
こちらは上下khadi & coにしてみました。
ボトムスのスターパンツは完売しています。
白と淡いピンクに、パープルがかったブルーのチラ見えがポイントです。
チラ見えする色は、強すぎても嫌だな、、なんて思いながらこれに
決めました。色をたくさん使った時は黒の小物が大活躍です。
さらにミントグリーンのストールで色を足して。
モヘアのストールはスペインのファクトリーブランドで、
「マンタス・エスカライ」のもの。エルメスをはじめ、多くの
トップメゾンの指定工場として高い技術を堅持しています。
モヘアは毛が抜けていく印象が強い方も多いかと思いますが、
こちらのストールはリーズナブルな価格にも関わらず、
とても品質が高く、コートに大々的に毛が着くようなことはございません。
アナベルでももう、7年ほど継続してお取り扱いしているモヘアショールです。
この冬の色合いは、自身ではとってもお気に入りです。
白ベースに春色。しかしウールにキルティングという面白さ。
色と素材でたっぷりと遊んだコーディネート。
khaki & coの大人っぽい遊びが光るデザインに敬意を払いながら。
<注意事項>
こちらのジャケットが入荷した際、写真向かって左身上部に横向きに30cm
ほど走るシワのようなものが他の在庫商品にも所々にに見受けました。
仕上げでの癖のように思いましたので、本国のブランドにもお問い合わせを
してもらったところ、本国ブランドからは「商品の特性上の問題で着用には
いっさい問題ない」という回答を得ています。また、念のため国内の
修正工場で仕上げ直しをしてもらいましたが、状態は変わりませんでした。
手織りのウールで生地も特殊ですので、ご購入を検討されている方は、
その点をご了承ください。よろしくお願いいたします。