戯れ
「これはお店で見せなければならない。」と思ったセーターです。細かいことは通信販売ページの商品説明をご一読いただければと思いますが、とにかくせっかくここまでやってくれたのだから、皆さんに見てもらいたいと思ったセーターでした。
GASA ”戯れ”アシメ手編みセーター ¥110,000(税込)
お値段には少しびっくりされるかもしれませんね。でも、手編みで有名なインバーアランのプレーンなセーターが6万円〜8万円することを考えると、驚きつつもこのくらいはしちゃうな、、というお値段だと思いました。と同時に、「戯れ」という題名とデザイナーとして今の時代に足らないものを提案したいという意気込みも見て取れるセーターでした。
お色は、エクリュMIXとチャコールMIXの2色展開です。
目を引くのはレースですよね。これがなかったらバイイングしていません。「戯れ」という名の通り、こんなにも遊べるセーターはなかなか出会えるものではありません。
編み地の違うパーツを組み合わせたアシンメトリーなデザインも面白い。
色合わせ、編み地違いの組み合わせ、リンキングの面白い見た目やレース。サイズ感のシンプルさ。このセーターに感じるのは、普遍性のある洋服の楽しみ方なのかもしれません。
サイズ感は伝統的なアイルランドやスコットランドのニッターが編む全くもってシンプルな、時代を問わず、スタイルを問わず、着続けることができるセーターです。
オリジナルのレースパーツは、裾と襟のお好きな方へ付け替えることができる。アンティークレースのスカーフを巻くかのように首元に付けるもよし。重ね着をしたアンティークレースのブラウスの裾がチラッと見えるかのような見た目を楽むかのように、裾に付けるのもいい。
洋服と戯れるように楽しんでいただきたい。
どちらも色をどのように着るか?
僕はこちらの色を少しかっこいい感じでスタイリングしたいと思いましたが、こちらの色をスカートで優しい感じにスタイリングしても素敵ですよね。
合わせる色合いできっと何もかも印象が変わると思う。
洋服を着るってことは、その日の気分を確認しながらその日の気分を纏うということ。その日の気分と装いが一致すると、その朝はきっといい気分だ。そしてその組み合わせはクローゼットの中の洋服を全部使いこなすことできっと無限。その気分がうまく表現できる人がオシャレな人なのかな。でもそれは才能とかセンスとかではなくて、経験で上手になる。上手になる過程がきっと一番楽しいはずなのです。それが洋服と戯れるということ。失敗して気分が乗らない日もあるかもしれませんが、それもいい経験です。日々洋服と戯れて、楽しんでほしい。このセーターはそんな洋服と人の暮らしの理想的な関係を一瞬で思い起こさせる存在でした。「そうだった。洋服を着ることってこんなにも楽しいことだったと」。