キラキラと少しふかっと
レディースのお洋服に携わるようになって13年が経ちました。戸惑いながらも本当に許容範囲の広いレディースファッションに、いつもワクワクさせられております。中でも、「キラキラ」したものや「ふかふか」したものはレディースのお洋服ならではな要素の上位にあると思います。今日はその2つが一緒になったお洋服のご紹介です。
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muni コットンキルティング刺繍ジャケット ¥59,400(税込)
muniさんのコレクションの中ではシーズンレスなポジションにいるジャケットで、代表作の一つと言って良いと思います。annabelleでは昨年も販売していましたが、店頭で完売したため、ネット上でのご紹介は初めてとなります。空気をはらんだコットン素材のキルティング素材に裏地が付いていますので、季節は春、秋、冬の入り口が中心になるかと思います。今ですと気温を見ながらインナーを長袖にしたり半袖にしたりといった感じです。スタッフの横やんは、昨年購入したものをロングシャツや夏っぽいワンピースの上に重ねて良く着ています。
本来は、白、黒の2色展開でしたが、今回の入荷分は白がすぐに売れてしまいました。
袖はドロップショルダーで、袖下にマチがついたデザインで、腕を上に上げたりする動きが苦手なタイプのお洋服です。
キルティング素材にコットンの薄手の裏地が付いています。ふかふかというと大げさですが、少しふかっとした、しっかりとしたコットンのキルティング素材です。
手仕事によるフロントの留め紐。
前端や後ろのネックのあたりにも施されたビーズの手刺繍がとても素敵です。またキルティングの模様はモスクをイメージしたオリジナルのもので、散りばめられた小さな花柄にも目が留まり、とても気分の上がる1着です。
muni キルティング刺繍吊りスカート ¥46,200(税込)
タックでボリュームは抑えた、生地の分量で雰囲気を十分に放つスカートです。また吊りズボンのようなデザインも最高。先ほどジャケットのフロントに仕様していた手作りの紐を吊り部分に使用しています。刺繍は裾まわりに一周びっしりと。
ウェストには1週で6個の細ベルト用のループがございます。
三つ編みの紐はボタンに通して留まっていますが、一応、少し力は要りますが外すことができて、この紐をループに通して使用することも可能です。吊りズボンに戻す際は、三つ編みですのでどの位置でも同じようにボタンを通すことはできますが、少し硬さはございます。なんとも古典的な吊り紐をお楽しみください。
ポケット両サイドにございます。いつものように閂(かんぬき)がわりにボタンを付けています。
こちらもコットンの裏地が付きますので、かなり幅広い季節で着用いただけるスカートです。タイツやインナーパンツを活用すれば、真冬にも活躍しそうです。
裾にはジャケットと同じく素敵なビーズ刺繍。もちろん手付けです。
こんな風に吊り紐をサイドに下ろしてもかっこいい。トップスに合わせて様々な着方をお楽しみください。
今回はklauseのミントのシャツに合わせて。ヒモを吊る位置は、最初にご自身で決めていただくとよろしいかと思います。妻が155cmですので、これより小柄な方はもう少しウェスト位置を上げて着る感じになりそうです。背の高い人は10cm弱くらいでしたら長くできます。ご自身の好みの丈感で調整してください。
後ろは回ってきたヒモを1個のボタンで一箇所に留めています。ウェストには紐もありますので、そちらも軽く絞るような感じで穿いていただくと良いと思います。
上にジャケットを着てみました。ちょうど今時期は長袖のコットンシャツにこれを羽織る感じで、朝晩は心地いい。
着用すると、少し後ろに下がる感じです。とっても素敵なセットアップ。
もちろんそれぞれ別々に大活躍することは言うまでもありませんが。こちらはkhadi&coのスターパンツ。なんだかんだ、、やっぱりかっこいいよねって話していたところ。今年も色は相変わらずホワイトとダークインディゴ(インディゴ染めではありません)の2色展開でこれから撮影してご紹介いたします。
ちょっと袖捲りをしてもいい。
muniさんを初めて見た時に感じたのは、インドの手仕事を深く理解しながら、既成服に絶妙な程度にハンドメイド感覚を取り入れているというところ。ハンドメイドにこだわりすぎても洋服屋で販売するには扱いにくい商品になってしまうし、手仕事で量産をこなすような仕組みの中で作り始めるとその他のインド生産のブランドとの差別化も感じません。その匙加減はまさにデザイナーのセンス以外何者でもないと思うのですが、muniの武田さんのその部分の感覚が僕は大変気に入っております。今回のジャケット、スカート言うと紐の部分や吊り紐を留めているボタンの使い方。スカートのポケット口の上下についている釦。今回の商品にはありませんが、感覚的に足し算したであろう可愛らしいステッチなど。絶妙に同じものをたくさん販売するのは難しそうな手仕事感が大好きです。この上下は、季節を問わず着られそうな気温の時に取り出して着てほしいお洋服です。今すぐや梅雨時期、秋口から冬の始まりにかけてぜひ様々なスタイリングでお楽しみください。