annabelle

気分の上がるお洋服

僕が洋服に一番求めていることは、「着た人の気分が上がること」です。もうそれが大半を占めると言って良いと思います。そして人は、美味しいものを食べると舌が肥えてくるように、良いものを使ったり着たりすることで、どんどんお目が高くなる。好きであれば、より新鮮なもの、体験したことのない使用感に憧れるのは当然なのだと思います。だから、初めてご来店されて、アナベルの提案しているスタイリングに興味を持ってくださっている方と、もう何年もアナベルに通ってくださっている方へのおすすめは、異なって当然です。異なりますが、しかしそれらは同じ感性の中に収まっていて、初めて購入していただいたものが数年後に買ったお洋服にも合わせられる、、これが理想的だと思って毎シーズンバイイングをしています。今日ご紹介をするのは、現在のところでは、「最終的にこの辺りを着ていただけたら嬉しいな。。」と思っている、言わば現在のアナベルのラスボス的な存在の素敵すぎるお洋服だと言えるかもしれません。(笑)

<通信販売はこちら>

GASA* ”森の鼓動” 羽織コート ¥96,800(税込)ブラック

お店に何度か来ていただいているお客様は、GASAのお洋服を直接ご覧いただいていると思いますが、布地での表現力やスタイリング全体を満遍なく見た時のブランドらしさとも言える世界観の強さは、相当なものだと思っています。東京にお住まいの方は、目黒駅から白金方面へ歩いて10分ほどのあたりに、ファンが募る直営店がございますので、ぜひ行って見てほしい空間です。素敵すぎて時間を忘れます。

今回も、素材、デザインともに大迫力のお洋服に出会うことができました。ドルマン調のゆったりとした袖付けは、たっぷりとしながらも、日本人の平均的な体型の方が着て、とてもカッコよく見えるお洋服にデザインされています。直営店に行ったことがある人はお分かりかと思いますが、スタッフの皆さんはおそらく平均より小柄な方がほとんどです。

サイドポケットがございます。

花モチーフの花びら部分の布地は薄手で、実は透け感がございます。しかもこの羽織は一重(ひとえ)ですので、光にかざすと花びらの部分が透けて、ステンドグラスのような美しさです。また、透け感のある薄手の部分と、ややしっかりとしたリネンのカットジャガード部分の対比も重厚感があって、布地としても迫力のあるインテリファブリックのような佇まいです。個体差のある天然の貝ボタンがよく似合います。

前端、裾、袖口の見返し布は別布で、シルクが60%以上で、残りがキュプラのしっとりとした光沢感のある布地です。

そしてさらに、展示会でテンションが上がってしまったのには理由がございます。この羽織だけでもテンションは上がるのですが、実は同素材のパンツがあり、セットアップで着た時の迫力がありすぎて、、圧倒されてしまいました。もちろんそれぞれに着ていただいても相当な迫力ですが、もし何らかの「式典」に向けてお洋服をお探しの方がいらっしゃいましたら、思い切ってセットアップではいかがでしょうか。

GASA* ギャザーパンツ ¥76,800(税込)

素材は当然同じです。しかしパンツの方は透け感がありますと実用に難しいですから、秋冬にふさわしいしっかりとしたコットンの裏地付きとなっております。

これにより、秋、冬、春と長いシーズンでご活用いただけます。

パンツも両サイドにポケットがございます。

ウェストはゴムシャーリングによるギャザーと内側に紐がございます。

裾幅がとても広い、バギーワイドシルエットが特徴です。また裾の見返しには羽織と同じ別布が使用されており、適度な重さで美しいドレープが生まれています。

セットアップで着ています。モデルの身長は155cmで、今回は5cmのヒールを合わせましたが、パンプスなどを合わせても素敵です。

前を開けて。内側には同じくGASAのモヘアのカシュクールニットを合わせています。その下に着ているのはSUSURIのポエータセーターです。

同系色での上質感のあるスタイリングをイメージいたしました。程よいレイヤーがあるのも素敵な印象です。

羽織を脱ぐとこのように。これだけでも十分に素敵ですし、この上から別なコートやアウターを合わせても良いと思います。

今回はゴーシュのダウンジャケットをスタイリングしてみました。

また、羽織はスカートスタイルにも。今回アナベルでは落ち着いたトーンでの着こなしとなりましたが、ボトムスにホワイトや生成りを持ってくると、インナーにも色を入れたくなったりして、、また全く違ったスタイリングができそうです。

皆さんならどんな着こなしをするでしょう?
真っ白なワンピースとか?
それとも明るいベージュのコーデュロイ?
インナーはセーターもブラウスも素敵そうです。

秋冬は暖冬か厳冬かも気になるところですが、こういった商品は明らかにデザイナーが春まで意識して作った商品です。素性はリネンが大半を占めており、春の式典シーズンにもお勧めしたい素材感です。インナーにセーターを着れば冬にも着ていただけるし、インナーにklauseのブラウスを合わせたら式典にも活用していただける。例えば、パンツはNO CONTROL AIRをお持ちであれば、ジャケット代わりに羽織コートを着るのもオシャレですね。

いつ着ても、気分の上がる洋服であることに間違いありません。

 

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