スポーティさを醸しつつ
自身でも、徐々にサイズアップさせながら穿き続けている軍パンがあります。僕だけでなく洋服が好きな人や古着が好きな人は全員きっと穿いたことがあるパンツなのではないでしょうか。米軍のMー65フィールドパンツ。ちなみにフィールドジャケットもセットアップであり、メンズファッションのデザインソースとしては定番中の定番です。今日ご紹介するパンツはそれが元になっているかどうかは分かりませんが、その片鱗は見せてくれている素敵なパンツです。
FIRMUM ひざタックパンツ ¥28,050(税込)
素材は経糸がポリエステル、緯糸がナイロンの合繊です。新品時はやや光沢がありますが、お洗濯を繰り返しながらステッチも馴染み、良い風合いになってきます。スポーティーでカジュアルな印象のパンツですが、サマーニットや女性らしいブラウスで、ちょっと綺麗めにスタイリングして欲しいパンツです。
ウェストはいつものワイド幅なゴムシャーリングに紐。タックインもかっこいい。
サイドポケットがあります。
一番の特徴は両サイドに入れたタックと裾絞り。ここだけで「軍パン」だとは思います。どこの?までは分かりませんが、そんなことよりこのパンツは、軍パンの機能的に優れた部分を残して、その他は盛大に引き算した感じ。大きなカーゴポケットもないし、道具を引っ掛けるためのD管もない。そこがかっこいい。
裾も紐で縛るタイプではなくスピンドルでキュッと絞るだけ。そして見えないながらもこの付属がなんともスポーティーです。
絞らないとややテーパーした、ストレート気味のシルエットに。
バックスタイル。ポケットは片側にあります。やっぱりFIRMUMですからフラップの中が気になります。
今回のこのパンツはこんな形の比翼布です。
ディープグレー
こちらの色は、暗いところで見ているとブラック?のように見えるのですが、自然光ではむしろ黒ではないんだということがはっきりとわかるお色味です。
ディープグレーとはいい名前。ダークグレーというよりディープな感じ。ダークグレーよりもグレー味がなくなり、ちょっとだけチャコールグレーやブラックに近づいた感じの色味。
ホワイトは、少し透け感はあります。と、、毎回書いていますが、正直春夏シーズンの白で透けない白はほとんど見た記憶がありません。ということで、白や生成りの春夏のパンツが穿きたい方は、諦めてインナーで工夫をして楽しみましょう。
だってやっぱり白パンはかっこいい。明るい色も同系色もモノトーンも、なんでも受け入れてくれますから。
このパンツの裾を絞って穿いた時の横シルエットが大好きです。スタンダードな着丈のトップスも素敵ですが、チュニックやロングシャツに合わせてもかっこいい。
こんなデザインTeeも似合いますが、きっとシンプルなプリントTeeみたいなものもかっこいい。
ディープグレーはモノトーンでヒールを合わせています。トレーナーぽいトップスにヒール。そしてバッグはショルダー。
スポーティーだけど少し綺麗めを意識した小物合わせ。
上着には同じく綺麗めな印象でquitan(キタン)のボタンレスジャケットを。シルクメインの表生地に、薄手のふんわりとしたコットン素材の裏地がつく、上質感のある羽織ジャケットです。
ジャケットは後で裾を絞ることができますので、合わせるものによってある程度のバランスを取ることができる。どうにも裾を絞りたくなるパンツなので、ストレートシルエットは撮影していませんでした。スポーティーさを醸しつつ、その逆を逆を合わせようと考えてみてはいかがでしょう。今の雰囲気が出てくれると思います。