annabelle

初めに西別府さんに式典のコサージュや装飾をお願いしようと言い出したのは、実はお店の運営にはほとんど携わっていない妻でした。もう何年も前になりますが、一度二人で西別府商店を訪れた際に妻が西別府さんの大ファンとなりお願いしたのが始まりでした。もう、目をグリグリさせながら「絶対にあの人にお願いしたほうがいい」と語気を荒げていたことを思い出します。

今回は今まで（全６回）で最も削ぎ落とした潔い仕上がりで、僕と妻の間では過去１番のお気に入りとなりました。シンプルに見えて仕立てる方は大変だったようで、持ってきた植物を店先で一旦全部水につけて柔らかくしてからこの垂れ下がったようなイメージに装飾するという工程をひたすら寒い中繰り返し、根気のいる装飾のように感じてみていました。

その甲斐あって、皆さんどうやら柔らかいタッチを想像されているようで、「触ってみてください」っていうと、しっかりした硬さのあるタッチにとても驚いていました。サルオガセという標高１０００m以上のある一定の条件を満たしたわずかな場所にしか生息していない地衣類（ちいるい）の植物で、お猿の尾に似ていることからのネーミングだそうです。毎年ご来店いただいたお客様と天井を見上げながらお話ししたりするわけですが、今年の式典は、西別府さんの狙い通り「覆い隠し、包み込まれる」ような気分で過ごすことができました。

西別府さんに毎年製作していただいているブローチも、段々と少なくなっております。こちらはアナベルで引き取ることにしておりますので、式典フェアが終わってもしばらくは販売をすることになります。（なくなり次第終了）ちなみに、写真右下はアナベルの花びらで製作したもの。いいですよね。

そして今回も大人気だったJEUJYEI（ジュージェイ）のレースのアクセサリー作品たち。こちらも残りわずかではありますが、フェア後も１週間ほどは販売ができるかもしれません。（なくなり次第終了）

３月の中旬あたりから皆様の式典がそれぞれに始まることと思います。お子様を初め、大切な人との一場面を素敵な装いで気分良くお過ごしいただけますと幸いです。また、皆様にとって今年の春の式典シーズンは、久しぶりの、しかしよく考えてみれば当たり前の風景を、特別に感じられる式典になるのでしょう。ぜひ楽しいひと時をお過ごしください。今年も式典フェアにお越しくださった皆様に、そして遠方からホームページやsnsを通してご覧いただいた皆さまに感謝を込めて、ありがとうございました。また来年は１月に移動して開催予定です。よろしくお願いいたします！