ワードローブに抑揚を
自身のワードローブに、意外性のあるものや、
日常使いはしないとっておきが入ることで、
スタイリングにも抑揚が生まれ、なぜだか心が
ウキウキするものです。
これは、汎用性、利便性などで推し量れない、
とてもパッションな部分なのだと思います。
そして、その人のスタイルに奥行きを付けるのは、
間違いなくその部分にあるということは確信しています。
とっておきのドレス。
実に繊細そうな刺繍物。
たまに登場するハードなレザーアイテム。
「へー、この人はこんなものも着るのか。」
というアイテムをもちろん自身の感覚の範疇で無理せず、
隠し持つことは、ファッションを数倍楽しむ方法の一つです。
昔のファッション誌で飛び交った、
「はずし」も同じことかと思います。
これもそんな風に着ていただいてもいい洋服かと思います。
FIRMUM 25/-リネンビエラオールインワン
グレー ¥36,000+tax
小さめな襟としっかりとした存在感のジップの
組み合わせが可愛らしさを醸し出す。
ジップを開けるとジグザグステッチが。
丁寧な作りです。
ヒップポケットは片側に付いています。
少し浮いた感じに見えますね。
わざとです。
少し手の込んだホールですが、とても扱いやすい。
そしてこれがあることで、視覚的にもポケットが目立ち、
なんだか愛嬌がある。
背面は、お得意のアクションプリーツというと
大袈裟だとデザイナー自身が言う、タック。
昔のワークウェアーに多く見られる肩回りでの
アクションプリーツをこじんまりと施したデザイン。
こちらもとても愛嬌がある。
袖口は、ポケットと同じボタンをあしらった、
カフスの仕様。
脇縫いは、ロールアップした際にきれいに
見えるように、パイピングにしています。
グレーは配色で、ブラックは同色です。
色は2色展開で、ややラベンダーっぽさの
あるグレーと、ブラックの2色です。
普段はオールインワンどころか、
サロペットやオーバーオールも着ない妻ですが、
意外にいけるかも?という表情を見逃しませんでした。
このオールインワンの特徴は、極端に股下が
下がっている点でしょう。
サルエルとまではいきませんが、履いた時に
股下がどこにあるかわからない、あいまいさと
見た目の可愛らしさはそれが生み出しています。
155cmの妻で、ふた折りして履いています。
ユニセックス展開で、S、Mも存在しますが、
アナベルではXSのワンサイズで展開しています。
XSでもわりとゆったりしたサイズ感覚です。
上からコートを着て。
袖付けはオーソドックスですので、
キチキチのコートでなければ着ていただけます。
ブラックは、もう一折余計にロールアップ。
足元は、R.U. のJill、カバンを籠バッグにすることで、
フェミニンな要素が加わって、楽し気です。
誰かにとってのはずしアイテムは、
誰かにとって、直球アイテムにもなりえます。
当たり前ですが、人によって異なります。
夏にはカンカン帽を合わせて、
ブローチなんかもたくさんつけて、
サボシューズを履いて、
大きなショルダーバッグで。
たまにこういう洋服を挟むと楽しいですよ。