クチナシとラック
この春にご紹介した、天然染めらしからぬ
天然染めのコートを覚えていらっしゃるでしょうか。
あの少しキラキラとした、不思議な発色は、
これから始まる夏にもよく似合う。
BLUE BLUE JAPAN
ナイロン草木染ワンピース
クチナシブルー ¥26,000+tax
以前にもコートでご紹介しましたが、とても
ナイロンとは思えない、ソフトでしなやかなタッチ。
着てみても体に張り付かず、涼しい素材感です。
表面には、細かなシワがたくさんありますが、
それが全くだらしなく、嫌な印象はございません。
逆につるりとしたナイロン素材より高価に見えるくらい。
背面にはショルダーヨークに一つボタン。
シンプルで分量感も抑えたデザインです。
そして、ありがたいことに、コート同様に
汗をかきやすいトップス部分にはポリエステルメッシュが。
多少汗ばんでもさらっと着ていただけます。
お洗濯後の乾きも抜群です。
ポケット布もメッシュです。
軽さ、涼しさ、乾きやすさを実現しています。
そしてこちらのワンピース、前側はゴムなしのギャザー、
後ろ側は、ゴムシャーリングというデザインです。
キュッとしたシルエットのウェストには、半面ゴムが入っています。
こちらの深いブルーは、クチナシの実を砕いて精製し、銅媒染で
染料にしています。通常はカーキのような色に染まるクチナシですが、
媒染を変えることで、変化します。
こちらの銅媒染は、きれいなブルー系が出ることから、
クチナシブルーと呼ばれています。
そして、コートも人気だったこちらのオレンジ。
一見、天然染めには見えないのですが、店頭でお客様から
「鮮やかだけどいやな感じのオレンジじゃないね。」
そのように言っていただきます。
私も展示会で同じように感じました。
インドのガンジス川流域に生息する
樹木に棲む虫で、「ラック」というのがいるそうです。
その虫が、樹木に樹脂を分泌するそうで、その分泌液を
精製した染料を「ラックダイ」と呼んでいます。
古来から存在する染料で、現代のナイロンを染める。
とても実験的で、BLUE BLUE JAPAN らしい製品です。
ジャストサイズでリラックスして着ていただける
夏のワンピースではないでしょうか。
3サイズ(XS・S・M)あるのですが、身長155cm、
最近、理想体重から平均体重にシフトしてきた妻が
Sサイズを着ています。
XSも着られますが、着用の際にちょっときつく感じることと、
丈が短いのが気になるところ。
150cm前後の方がXS、155cm前後の方がS、160cm以上の方はM、
そんな具合ではないでしょうか。
袖はいい感じに二の腕を覆い隠す、
やや短めの半袖。
本当にラフに、ビーチサンダルなんかで
着てもかっこ良さそうですが、今回は2色とも革靴で。
それと、、完売していた「KHOHi(こい)」の
鹿革の巾着バッグが再入荷しています。
店頭で、ぜひご覧ください。
しんなり、さらりと、程よい光沢感のある不思議な素材感。
天然染色の経年変化も楽しみな1着。
夏らしい小物と合わせて、ぜひ。
<お知らせ>
暮らしとおしゃれの編集室でご紹介した
こちらのブラウス、人気ですぐに完売してしまいましたが、
本日、メーカーさんから連絡が入りました。
「奇跡的にフリー在庫が少し出た。」
「色は、ホワイトとライトブラウンです。」
ライトブラウンはご紹介していなかったお色ですが素敵です。
ブラックはないそうですが、2色が近日入荷予定です。
気になる方は、お電話などで入荷確認後、ぜひご来店を。