annabelle

ハイランドウール

「チクチクしますか?」という質問は、とてもシンプルな

質問ですが、答えるのが難しい質問です。

人によってその感覚は様々ですし、今まで着てきたものの

経験で思い込んでいる場合もある。

「WOOL=羊毛」ですが、一言に羊と言っても本当に

様々な種類があって、それがそれぞれどう編まれるか、

何か加工が入るかでまったく手触りが変わってくる。

だから、できるだけたくさんの人が想像する昔ながらの

羊毛のセーターを基準で持っているといい。

羊毛の基準はこの感じです。

ゴーシュ
ハイランドウールワイドセーター
3色展開 ¥18,000+tax

昨年は、ご紹介が間に合わず、1色しかご紹介できませんでしたが、

今年は間に合いました。ゴーシュの定番的存在となった

ペルー産のハイランドウールセーター。

昔ながらのカサカサとしたタッチのセーターは、

肌触りがいいとは決して言えませんが、昔ながらの素朴な風合いが素敵です。

洋服好きならぜったいにワードローブに2つや3つは持っている、

スコットランドや英国の羊毛と似た感触。

「あー!これこれ!この感じ探してたの。」っていう

お客様もいらっしゃる。

そのくらい、今のレディースにはないのかもしれませんね。

色は手前からライトグレー、ミディアムグレー、チャコール。

段々濃くなるナチュラルなグレーの3色です。

かたちはこのようなワイドセーター。

良くある感じと思いますが、そこはゴーシュ。

数字でみると確かにデカいのですが、きるとバランスよく

とりわけ裾周りの収まりはとても綺麗です。

男性でも着られるようなサイズなのですが、

着てみるガバっとした印象はなく、むしろコンパクトに
収まっているようにも見えるくらい。

素朴な印象を受けるのは、編み方にも起因しているのかもしれません。

機械編みではなく、手横編みと呼ばれるもので、機械と手編みの中間です。
人が編み機を手で動かして編んでいく手法。
日本では産業としてはほぼ皆無となりつつあり、ヨーロッパでは
あってもすごいお値段になる手横編みを、ペルーでは現状
結構なハイレベルのものがこのお値段で提供できる。
ゴーシュのお二人も、この素朴な風合いとクウォリティーを
とても気に入って、ペルー産で続けている。

今ではすんなりと思い通りにのデザインで仕上がってくるが、

ペルーとのやりとりを始めた当初は問題ばかりで大変だったそうだ。
ファーストサンプルは目も当てられないという。
サイズとデザインだけ出せば、まぁまぁのものが上がってくる
日本とは違うのだ。そこはデザイナーの腕の見せ所。

この立体的なやんわりとした美しいカーブを、

話もできないペルーのニッターさんたちに伝えるには、
型紙をひいて、その上に編目の指示を細かく入れてお願いするしかない。
そうしてようやく、何も言わずに求めるデザイン感覚でモノが
出来上がってくるようになる。

ミディアムグレー

数ミリで個性を追い求めるデザイナーにとって、
言語が異なり、感性を共有しにくい海外生産というのは、
とてもハードルが高いものだと思います。
やはりそこはビッグメゾンで培ったキャリアなのか、
ただただ、すごいなと感心するばかりです。

こういった素朴なWOOLのセーターは、

雨風をしのぐといわれ、カシミアなどとはまた
異なる性質の温かさを備えています。
軽くウールの一重のコートを羽織っていただければ、
かなりの寒さまで対応できるかと思いますよ。

チャコールグレー

同じく暖かそうなWOOLのスウェットの様なパンツに合わせて。

あったかいに決まっている上下のコーディネート。

ARTEPOVERAのあったかパンツにハイランドウール。

これにブーツやコート、タイツを取り入れたら、
どんな寒さにも対応できる。

妻に、「チクチクする?」って聞いてみると、

「まったくしない、、あー言われてみればちょっとするかな?」くらいです。
でも、あるお客様は試着で少し袖を通しただけで無理だという。
個人差ですね。
ナチュラルな動物の毛ですから。
加工もなにもしていない。
少しチクチク感じるくらいが普通です。
妻は丈夫です。
着るときは下に長袖のアンダーウェアーやシャツを着るのが普通です。
妻は着なくても平気です。
いろんな人がいますが、、
これがWOOLセーターの普通の基準です。

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