冬春コーデ
秋冬の立ち上がり、よくこのような言い方をします。
「春も着られますよね」
年間定番的なデニムやチノ、スカートなどを駆使して、
少し先の2月、3月、特に皆さんが声を揃えて仰るのは3月。
「何を着たらいいかわからない」
今日は、秋冬の商品と定番を使って春を意識したスタイリングを
いくつかご紹介したいと思います。
そこで、ポイントになる商品が浮き彫りになりますよ。
まずはこちらのコーディネート。
outer:FIRMUMルーズドビーデニムコート
pants:FIRMUMテーパーデニム
tops:FACTORYカシミアVネックセーター
stole:yourwearカシミアストール
bag:teha’amanaスウェードボストンバッグ
コートは2021AWの立ち上がりにご紹介した綾織のコットンコート。
もちろん見ての通り真冬には着ないのですが、秋口はもちろん
このように春先も着ていただけます。
いやむしろ春の方がずっと長く着ることでしょう。
3月に入ると世の中には「春」という言葉が満ち溢れますが、
実際にはまだまだ気温は上がらないし、寒いもの。
コートも薄手のコートでは正直寒いので、このくらいしっかりした
生地感であればちょうどいい。しかも冬の延長にも見られない。
そしてインナーに着たカシミアがいい。
「春」が満ち溢れると、ウールの類は着てはいけないムードに
押されるが、カシミアはどうだろう?僕はありだと思う。
羊毛の起毛感とは全く違った印象だし、見た目にも軽さがある。
春カシミアなんてものが存在するくらいだから、このくらいの
薄手のカシミアは本当に長い季節、重宝する。
3月になると、いかにも暖かそうな大判のストールも、
少し気まずい雰囲気が立ち込める。
そこで活躍するのがこちらも秋冬の立ち上がりに登場した
薄手のカシミアのストール。小さくまとまるストールは、
下手をするとコットンのロンTeeなんかに巻いてもかっこいい。
これも冬の寒い時よりむしろ春の方が使う頻度が高い。
3月ならこれにコットンコートを着る感じでいいでしょう。
ただ、色合いには気をつけたい。生成りやライトベージュ、
このストールのようなライトブルーなんかは、秋冬ものであっても
全く問題なく使っていただける。
Vネックで首元が軽く見えるので、アクセサリーの手持ちが
ある方は、ネックレスでも春らしさは演出できる。
こんなふうに明るい柄物のチーフをバンダナみたいに刺してもいい。
これだけで結構気分が変わるもの。
お次は全く違ったコーディネート。
onepeace:GASA リネンカシュクール
skirt:SOIL リネンウールスカート
tops:FACTORYカシミアVネックセーター
stole:ITOIリネンカシミアストール
bag:khaki & co刺繍ベルベットバッグ
まったく異なるコーディネートですが、共通して使っているのは
FACTORYの薄手のカシミアVネックセーター。
こちらはしっかりとしたGASAのリネンワンピースの下に着ています。
前を開けるとわかりやすい。
スカートもオフホワイトで統一して、ワントーンの軽やかな
スタイリングに。しかしインナーはカシミアで温かい。
たぶん3月は、このうえに似合う薄手のコートを着たらそれでいい。
ITOIのリネンカシミアストールは、織物で程よいボリューム感。
本当に長いシーズンで使っていただけるストールではないでしょうか。
これは冬も使えます。もちろん秋も春も。。
ということは、10月〜4月まで7ヶ月ほど好きな時にお使いいただけます。
ワンピースの下はこのように。
ワンピースの代わりに別なものを着てもいい。
例えばこんな感じ。
outer:ゴーシュリネンコットンツイルブルゾン
skirt:SUSURIバルーンマーチスカート
tops:FACTORYカシミアVネックセーター
stole:yourwearカシミアストール
bag:teha’amanaスウェードボストンバッグ
socks:ayameソックス
ゴーシュのブルゾンも秋冬の立ち上がりに登場したもの。
ですが、リネンコットンですし色も明るい。
十分に春も活躍します。
ただ、ストールやインナーは3月あたりでもまだ温かい方がいい。
ということで先ほどと同じカシミアストールのグレーに、
インナーはFACTORYのカシミアVネックセーターのネイビーを。
だいぶ黒っぽく見えていますが、ネイビーです。
カラフルな2toneのayameソックスも効いていますね。
こちらもカラフルですが、実は秋冬に登場したやや地厚なソックス。
こちらは残念ですが今シーズンは完売です。
ネイビーと白ですから、足元のソックスやカバンの色味が
ポイントとなりますよね。
こちらはいかがでしょう。
tops:FACTORYカシミアVネックセーター
skirt:ゴーシュリネンコットンツイルスカート
bag:khaki & co
こちらのセーターは、色違いのブラック。
ブラックのスカートに合わせますが、異素材での組み合わせもあって
重くは感じません。やはり白いバッグやカラフルなソックスはポイントです。
もちろん3月はこれでは寒いので、上にはこちらを羽織ます。
FABRIQUEのパーカー。
こちらは定番アイテムで、メーカーからは秋冬も春夏も
同じものが入荷してきます。素材も色も変わりません。
たまに、新色が登場して色が入れ替わる。まさに年間定番です。
入荷時期は春が今時期で、秋冬は8月頃。
そう、季節の変わり目に登場します。
3月の上旬はこのうえに薄手のコットンコートが必要ですが、
3月下旬になってくると、インナーがカシミアであれば
これで十分でしょう。4月に入ったらインナーをコットンに変えて
調整していけばいい。
季節の変わり目は、おしゃれに差がつく季節だと言われていますが、
それはこういった穴埋めのようなお洋服を持っていない人が多いから。
一見活躍時期が短そうな裏なしのコートや、薄手のカシミアセーター。
どうしてもコートは防寒を求めるし、セーターも温かいぬくぬくとした
ヤクや羊毛を買って満足しますが、実はおしゃれを無理なく楽しむのに、
薄手のコートもカシミアも不可欠なアイテムとなってきます。
ある程度シーズンアイテムが揃ったら、このようなアイテムにも
注目してみてはいかがでしょう。
カシミアシルクなどでもない、しっかり温かい薄手のカシミアを
持つことで初めて、春先にパーカーが活躍します。
逆に想像してみてください。
もしコットンのロンTeeのようなものしか持っていなかったら。。
パーカーが活躍できません。
もっと言えば、いつ着たらいいのかわからない人もいるかもしれません。
ゴーシュのブルゾンの活躍時期も随分縮まります。
コートももっと地厚でなければならなくなる。
中途半端な季節のおしゃれを楽しむ時、
主役になるコートや羽織ものやブルゾン、パーカーも大切ですが、
意外にインナーの調整が不可欠です。
春の暖かさが届く4月の下旬まで、インナーの微調整もお楽しみください。