よくできました。
記憶では3年くらい前の冬、FACTORYさんのいつもの
サルエルパンツがいつもと違う素材だったかららしいのですが、
少し丈が長く入荷していたシーズンがありました。
すごくとろみのあるWOOL素材だったので、
ボリュームはありませんでしたが、そのいつもより
丈が長い感じが意外に好印象で、ずっと頭の中に残っていました。
そしてこの春夏シーズンの展示会で、ある素材を見てそのときの
ことを思い出したのです。
FACTORYさんにしてはとても張り感のあるパリッとした素材で、
展示会場で気に入って何度も何度も触っているうちに思ったのです。
「この素材で丈の長いサルエルを作ったらすごく良いかも」って。
その場で野村さんに相談して出来上がったのがこちらです。
FACTORY Linen/cottonサルエルパンツ for annabelle
キナリ ¥20,900(税込)
こちらは、今まで定番でお取り扱いを続けてきたサルエルパンツを
さらにボリュームをつけて、丈を長くしていただきました。
野村さんにその場でイメージを伝えて、うまく出来たと思います。
今の空気を纏った、新しいものになりました。
ウェスト部分は今までと同じシャーリングゴムと紐です。
ゴムはソフトな感じのものになります。
ポケットは、前身頃両サイドにシンプルなものがございます。
ここも変わらず。丈は伸びましたが股下がギリギリ裾まで
伸びている可愛らしいデザインはそのままに。
ダークネイビー
ブラックに見えますよね?ネイビーです。
とても良い色。
こちらは生地染のネイビーで、お値段は生成りと同じです。
プレーンなタイプでまずは2色。
そしてこちらが特殊な染色を施した、
「硫化ライトグレー」¥22,000(税込)
色にムラ感を与えながら染色をしています。
この生地に、この加工染色がとてもマッチして好みでした。
そして最後、4色目はこちらです。
重ね硫化ネイビー ¥23,100(税込)
染料を重ねて硫化させながら染色を施したこちらは、
使い込んだ藍染のような雰囲気を持っています。
経年変化も楽しみな1本になりそうです。
キナリ
身長によってもちろん丈の上がりは異なりますが、
それぞれかっこよく履いていただけたらと思います。
シンプルなゴーシュのシャツとのコーディネートは、
相乗効果でお互いが引き立て合っているようにも感じます。
横から見た感じはゆったりしたワイドパンツのよう。
偶然ですが、、先日ご紹介したSP(エシュペー)のサルエルと
雰囲気は近い感じになりました。切り替えやデザインのディテール、
素材は全く違うのですが、雰囲気は似ています。
僕の中で最近気になるキーワードが共通点で、それは「かっこいい」。
漠然としていますが、僕の中でのかっこいいを少しずつ
消化している最中です。
FACTORYのシャーリングパンツもHAVERSACKのタックパンツも
そうですが、かっこいいかどうかを気にしながらバイイングしていました。
このパンツも、そんな最中の別注品です。
ムラのあるシルバーグレーのような色。
先日、通信販売にアップしているARTEPOVERAのカットソーを合わせて。
やや地厚なTシャツ素材は、サラッとしていて白も透けないのが嬉しいところ。
上もサラサラ
下もサラサラ。
今年は良い感じに春らしい天気が長く続いていますので、
この上にはまだまだコートが必要ですよね。
この10年で一番スプリングコートをたくさん着ているような気がします。
5月の気温を長期で見ても、20度そこそこが続く予報なので、、
このワンツーコーデにはもう少し時間がかかりそうです。
ボリューム×ボリュームのスタイリングも、
NO CONTROL AIRを取り入れるとなぜか、
かっこ良くなる気がしています。
もちろん細身のパンツなんかに合わせてもいいと思います。
今までこのサルエルを5〜6年販売してきてお分かりの方も
多いかもしれませんが、、こう見えて合わせやすいんです。
色々なお洋服に。もちろん趣味趣向が違う方には当てはまり
ませんが、アナベルのスタイルが気に入っていただいている
方には是非挑戦していただきたいパンツです。(SPのサルエルも含め)
最後はこちら。
藍染のような雰囲気の重ね硫化染のネイビー。
インディゴと似たような感覚で、合わせやすいことは間違いない。
今回はこちらのブラックと、、
ホワイトのモノトーンを合わせています。
色々鏡で当ててみた感じ、ホワイト、ブラックとベージュ系は
とても相性が良かったです。アナベルで扱っているARTEPOVERAの
Vネックカットソーのミントグリーンも良かった。
たぶん、グレイッシュな色物はなんでも似合いそうですよ。
落ち着いた、渋みのある色ですからそこはお好みになりますね。
色落ちした感じが見てみたい色。
サルエルを履いたことがないという人にこそ履いて欲しい。
履いたら虜になるかもしれませんよ。