annabelle

どうぞ自分勝手に

昨年、ご紹介し損ねた素敵な鞄があります。

素敵な鞄にもいろいろです。

SAFUJIさんのような牛革を使用した端正なクラフトバッグもあれば、

sonorのように豚革をラフに布地のように用いるレザーバッグもある。

布地も張りのあるしっかりとしたハンプのバッグもあれば、

薄くて丈夫なナイロンのバッグもある。

僕が好んでよく使っているのは、かっちりしたレザークラフトバッグより、

ラフな袋のようなバッグかもしれません。

いつもベストなバッグはなんだろう?って頭の片隅で考えていますが、

それに正解の解答はないのだろうと最近は思っています。

ベストを探すより、素直に「いいなー、使いたいな。」って思ったものを

生活の中に当てはめて、自分が使うタイプかどうかを考えて購入する。

これもそんな感覚で気になったFACTORYさんのバッグでした。

FACTORY
リネンバッグ ¥16,500(税込)

しっかりとしたアイリッシュリネンを用いたザックのような2Wayのバッグです。

どうも僕はこういったラフなバッグについ惹かれてしまいます。

それもやや大きめが好き。しかしアナベルはレディースショップなので、

大きさのことは気にしながら、最後は「売れなくてもいいや」という

自分勝手な思いをもとにバイイングすることもしばしばです。

底面は野球のベースくらいあるでしょうか?

しっかり大きい目なスクエアの底面は、特に板張りになっているわけでは

ないので、物を入れたらクタっとなる。それでいい。

このように口がキュッと閉まるのですが、実はここが巾着仕様には

なっていないのです。

巾着であれば両サイドから引っ張ればキュッと閉まるのですが、

そうではありません。片側ずつ軽く締めて、両方の長さをなんとなく

揃えながらリュックとして使う。なんだか使用感もラフな感じです。

基本的にはこんな具合のワンショルダーで使います。

しっかりとした大きなリネンのバッグは、ざっくりとして

なんでも放り込んでしまいそうです。

ここに写真がないのですが、斜め掛けのショルダーとしても使えます。

女性では斜め掛けは少数派でしょうか?妻は全く使いませんが、

僕は持っているバッグの8割はショルダーです。

リュックにもなる2本の紐は、このように簡易的に結いて留めてある。

もし切れたり抜けたりしても簡単に修理ができるし、そもそもリュックとして

使わないと決めた場合には、簡単に外せてしまう。

色はこの2色でのご紹介です。

リュックというよりナップサックのような簡易的なもの。

しかしリュックはなんとも言えないファッション的なかっこよさを

感じ得るもの。なんでしょうね、この感じ。

「リュックは流行っている」っていう人もいるけど、

僕は「流行っている」という言葉がしっくりこない。

日本に洋服の文化がファッションとして広まってきてからおよそ65年。

その半分の35年ほどはファッションに欠かせない存在としてリュックはある。

初めはアウトドアファッションブームから始まり、今はさまざまなものがある。

だから、流行っているというよりは選択肢の一つです。

フードコートやブルゾンだけでなく、SPのステンカラーコートのような

少し上品な装いにも素敵です。

こういう布のバッグは、自分勝手に使って欲しい。

自分勝手に使ううちに自身の一部のような雰囲気を纏った時、

「よし」と思えるのは僕だけかな。

それはたぶん、男性的発想なのかもしれませんね。

リュックが要らなければ紐を取ったり、

ショルダーが長かったり斜め掛けで使わないようであれば

ショルダー紐を結いたり。

どうぞ自分勝手にご使用ください。

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