ほどよい緊張感を大切に
雨ですねぇ。
うちのアナベルが少しうれしそうに揺れています。
ぼくは一輪ざしが好きなので、一輪ざしができそうなものを
見つけるとついつい手が伸びます。
高さ3cm程の小さな古いガラス瓶です。
古い藍染のボロに古いかん。
ぼくはこんなものに魅力を感じます。
なんか凛としたほどよい緊張感を感じます。
引き算の世界です。
お洋服にも同じようなことを思います。
究極のことを言ったらデニムにT-SH。
でも足し算や引き算。時には掛け算を・・・
何年も繰り返して洋服を楽しんできた人が
そぎ落として引き算をするからきっとかっこよく
見えるのではないでしょうか。
足し算も掛け算もしたことがない人が
いきなり引き算をすると、マイナスになります。
街でかっこいいなぁと思うひとは、
それぞれのちょっとした緊張感を持っています。
女性のハイヒールもその一つでしょう。
大切に使いこんだ革のバッグとか。
何度もソール交換を繰り返している革靴とか。
どこかに置き忘れたら大変な特別な傘とか。
ほどよい緊張感を大切に、お洋服も楽しみましょう。