君の10年後に会ってみたい
25年前、初めて自分のお金で洋服を買った。
池袋の西武百貨店のデニム売場で
Leeの101ライダースを買った。
¥8,900だった。
自分で払ったから覚えている。
当時、ヒップホップが流行りだして
太いデニムやジャージにバッシュを履いたりするのが
おシャレだったような気がするが、僕はほとんど興味がなく
デニムとエンジニアブーツが欲しくて仕方なかった。
家に帰ってお風呂に水を貯めて、
やかんでお湯を沸かしてぬるま湯にして
裏っかえして浸したら、みるみる浴槽が青に染まっていった。
母にののしられながらも、デニムを履いたまま湯船にもつかり、
「生乾きで履いた方が色落ちがかっこいい」
という、今となってはあやふやな怪しい情報を
耳にして、湿ったジーンズを履き続けた。
さんざん可愛がったジーンズは、まだ僕の手元にある。
一度だけお店に履いてきたことがあるが、
しゃがんだ瞬間にひざが割れた。
それどころか、もう何度もリペアに出して、
買ったデニムの値段より、リペア代のほうがはるかに
お金がかかっている。
どうなろうが、一生手放さないことだけは確かだ。
今秋入荷した、orslowのボートネックのシャツが
気になって仕方がない。
少しずっしりとした、でもしなやかな、
インディゴのロープ染めのカットソー。 ¥12,600(税込)
染め方からして、おそらくデニムのような
色落ちをすることは想像できる。
でも、、デニムと違って天竺編みだし・・・。
こちらは、糸や組成は同じだが、
染め方が違う。
「硫化染め」という手法で黒に染めている。
いわゆる「ブラックシャンブレー」のような
いい色になりそうな予感がする。
とてもレディース服のご紹介とは思えない
展開ですが、シルエットはとても女性らしい。
キュロットに合わせて、ネック回りは
華奢なビーズのネックレスを。
ネックの収まりもきれいです。
同じくorslowで再入荷している、「ビリージーン」に合わせて
大判のスカーフで女性らしさをプラス。
君の10年後に会ってみたい・・・。
きっと、いい具合にくたびれているのかな?