ファッションと道具
「本物って何なんですかね?」
難しくてよく解らない。。
10年ほど前から、「本質の時代」とか
「本物志向」という言葉を良く耳にするが、
そもそも本物の概念が良く解らない。
少し前、展示会である人にこう言われた。
「そのかばん、、道具みたいですね。」
すごく、うれしかったのを覚えている。
今のファッションの中に生き続ける、
誰でも知っているもの。
ジーンズ、チノパン、カーゴパンツ、
ペインターパンツ、ボタンダウンシャツ、、
トレンチコート、ダッフルコート、ピーコート。
挙げだしたらきりがないが、
みんなが名前を言えるようなアイテムは、
ほぼ全て、もともと道具としての服なのだ。
アナベルの提案するファッションには、
「道具らしさ」を感じてもらえたらいいな、、
と思ったりもする。
初めてこのかばんを見た時に感じた「道具らしさ」は、
他の人にも伝わったようだ。
Teha’amana(テハマナ)のレザーショルダーバッグ。
MARU(マル) ¥39,000(税抜)
テハマナのアトリエを訪れた数年前の夏。
見た瞬間に惚れ込んだカバンだ。
使い始めてからじわじわと持ち主に馴染んでくる
このかばんは、そのうち道具のような存在に変わる。
現代のファッションにも良く馴染む。
斜めがけにも、ワンショルダーにもなるので、
服装に応じて持ち方を変えられる。
欠点ではないのだが、一つだけ感じていたことがあった。
「もう少し小さいのもあればいいのに」
実は1年以上前から、テハマナの西本さんにお願いしていた。
そしてようやく、実現した。
Teha’amana ショルダーバッグ
僕らはこれを「KOMARU」(こまる)
と呼ぶことにした。
KOMARU キャメル ¥35,000(税抜)
小さいと言っても、MARUが大きいので、
十分な大きさだろう。
気が付かない程度に入るロゴマーク。
ダークブラウン
この金具で長さが調整できる。
シンプルで使いやすい。
ブラック
MARUとの大きさ比べをしてみよう。
上がKOMARU。
下がMARU。
妻にKOMARUを持ってもらった。
ショルダーで。
ワンショルダーで。
一番短くして、手で持ってもかっこいい。
経年変化も素敵です。
下は僕が3年使っているもの。
グニャっとして馴染んでいます。
新品からは想像もつかないその姿に、
驚く人も少なくない。
デニムにT-シャツを着て、
エルメスのバーキンを持って
パリの街を歩く、ジェーン・バーキンの
姿に憧れたのは、当時の女性だけではないだろう。
彼女が持つバーキンは、まるで道具のようだ。
きっと、だからかっこいいのだろう。
テハマナのアトリエを訪れた時、
西本さんがこんなことを言っていた。
「僕のつくった何かを知らない誰かが使ってくれて、
その人のその後に、少しでも影響を与えられたら幸せです。」
そんな西本さんが作る、アナベルではおなじみのあれが、
今年もいよいよ入荷しました。
日本ミツバチの百科蜜(垂れ密) ¥1,800(税抜)
カバンづくりにも一役買っている、
「蜜ろう」を原料にした、ハンドクリーム。
¥1,500(税抜)
カバンとともに、ぜひ店頭でご覧ください。