ともだちの輪
お客さまとお話ししていて、
意外と多く耳にすることがある。
「この前まで気にいって買っていたブランドが、
名前はそのままに内容が一新してしまって、、
気に入ってたけど買わなくなってしまいました。」
とても残念なことだが、業界では日常茶飯事なのだ。
僕らのようなお店にとって、そういったことも
セレクトするかしないかの重要な判断材料になる。
そんな現実をたくさん見て、お客様から直接お話しを
うかがったりすると、自分たちのスタンスをきちんと
持って、長年あり続ける堅実なブランドが、
より一層、素敵なものに見えてくる。
ゴーーシュ
和紙コットン ミラノリブジャケット
ブラック ¥47,000(税抜)
ミラノで生まれた編み組織だから、
この名前で呼ばれている。
数種類の編み方をかけ合わせたこの編地は、
ニットであるにもかかわらず、伸びにくい。
まるで布地のようなニットで、しっかりとしている。
それが大きな特徴です。
こちらは、ネイビー。
この写真は、明るすぎます。。
通常、編み方の特性上重たいものが多いのだが、
こちらは、半分を和紙繊維でつくっているからか、
少し、軽い気がする。
厚みもなく、しなやか。
和紙の繊維が少しカリッとしたタッチで、おもしろい。
ラペルを返して、通常のジャケットのように
着てもいいし、、
このように立てた状態で着ていただいても
かっこいい。。
ちなみに、アナベルではこちらがお勧めなため、
すべて、立てた状態でしか写真を撮ってません。
妻には、ワンピースに合わせて、シックに着てもらいました。
ゴーシュさんは、毎シーズン内容が変わって
楽しみだが、今までの商品を置き去りにした
モノつくりはしない。
去年買った、、
あのワンピースにこれを合わせたい。。
とか、
シーズンが変わったモノ同士でもいい。
秋冬に買ったあのワンピースに合うだろう。。
とか、
和紙とコットンのミラノリブだから、
春も秋も着られるし。
これもまた、ずっと着ていけそう。
きちっとしているけど、動きやすいし。
パンツでラフに着てもかっこいいな。。
前に買ったあのパンツに合いそうだ。
かしこまってないし、
決めすぎてないし、
上品だし、
わたし、大人だし。
わたしも一応大人だし。。
そういう買い足し方があたり前にできるブランドが
少なくなってきている昨今。
ゴーシュでは、逆にそれが当たり前になっている。
お店もそうやって続けていきたい。
彼等は自ら大きく輪を広げたり、
別のところに輪を移したりしない。
時代がどっちを向こうがあまり気にしない。
たぶん、少しは気にしていると思う。。
私たちが一生懸命作ったものに、
素直に共感してくれる人たちが
少しずつ集まってくれたらいいな。。
彼らの商品は、そんなともだちの輪のようだ。