annabelle

原石

期待を膨らませるような前振りと、

その期待を大きく超えてくる物事に、

人は心を揺さぶられるのだろう。

一年前のちょっとした前振りの後、、

今から半年前、

僕は久しぶりに、うれしくて感情が高ぶった。

あるブランドの華麗なる変貌ぶりに、、

「今回は様子を見るだけ。。」、から、、

「発注しなければ。」に、

気持ちが一気に傾いた。

新しいブランドのご紹介です。

susuri 

ターンバックスカート

white ¥30,000(税抜)

「よじる」というテーマを根底に持って

臨んだという今シーズン。

僕の大好きな付きあわせの裏地を

よじって、さらに大きくタックをとることで、

まるで海の波のようなダイナミックな

凹凸が、360度どこから見ても楽しめる。

デザイン力もさることながら、

この生地のマッチングがすごすぎる。

実は、僕ら2人とも、、

こんなに素敵なデザインより先に、

この生地のすごさに小躍りするほどだった。

こちらは後ろ側。

「なんですか!?この生地」

「つくったんですか?」

「どこの生地ですか?」

矢継ぎ早に質問したのを覚えている。

綿麻でしっとりとしながらもしっかりと

打ち込みのある、まるで100年前の

アンティークの麻を触っているかのような、、

そんな素材です。

もちろんこのお方には、

そんな話は一切せずに、

純粋な気持ちで着てもらいました。

同じく「susuri」 の半袖ブラウスをタックインして。

やや張りのある素材感が、

デザインのおもしろさを何倍にも引き立てる。

いろいろな角度でご覧ください。

素敵過ぎる裾のニュアンス。

こちら側から見ると、、

その陰影の素晴らしさがより際立つ。

まるで彫刻のようなスカートに、、、、

ゆるい気分で、

「PARK」を着てみたりする。

春夏秋の3シーズン楽しめそうな、

上質なカジュアル素材。

ゴーーシュの素材感とも

相性が良さそうだ。

まだ始まって数年のこのブランドは、

まさに「原石」と言っていい。

いい具合に、原石の状態を保ちながら、

光り輝いてほしい。

「susuri」 とは、世界共通言語のエスペラントで、

「さらさらな」、という意味を持つ。

シャイで無口で頑固そうなデザイナーが繰り出す、

さらさらした、センスのある洋服に、

少し注目してみようと思います。

覚えやすい名前です。

「susuri」=さらさらな

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