少し背伸びして
僕はひそかに10年ほど憧れている洋服がある。
ミディアムグレーのダブルブレストのスーツ。
パンツは細身は嫌だ。
着るならオーセンティックな2タックを
ダブル仕上げで履きたい。
実は今年の4月、スーツを買う機会があって
試着したのだが、、
「もうちょっと先がいいかな。。」
と思って、別なデザインを購入した。
洋服には、内面で着るものがあると思っている。
人によっては、先に購入して近くに置いておいて、
いつか着よう。。
そう思って数年たっている人もいるようだ。
単純に「憧れの服」ということでもない。
内面で着る服。
これはそんなワンピース。
ao × KAORI YUZAWA
代官山のガーゼブランドao と
湯沢 薫 さんのコラボレート。
湯沢さんはモデルとして活躍後、
現在は美術家として活躍している。
「暮らしとおしゃれの編集室」にも
紹介されていた人物。
こちらはネイビー。
クラシックなレースとカットワークで、
フェミニンながら、凛とした空気を纏う。
ブラック
ウェストにはヒモが縫い込まれているので、
前で結わいたり、後ろで結わいたり。
キュッと結わいたり、ゆったり結わいたり。
デザイン的には女性らしいフェミニンな
要素が多いワンピース。
でも、僕にはとてもかっこいいワンピースに見える。
ネイビーにフラットなレザーシューズ。
ヒモはあまり強く結わかずに、ゆったりと。
年齢を重ねても着ていけるお洋服ではないのかもしれない。
あまり若すぎてもきっとダメだ。
ただの可愛らしい服に着られた女の子になってしまう。
ジーパンに白シャツをかっこ良く着る人が、
一方でこんなワンピースに身を包む。
それは決して単なるフェミニンではなく、
どこか背筋の伸びるかっこいいお洋服。
日常着とは違う、今の自分を輝かせてくれる
コットンのワンピース。
自身の内面をそっとお洋服に近づけて着てみてください。
少し背伸びして。