思いのたけ
はじめは、こういうものを作ろうとは思っていなかった。
最初に作ったサンプルを見てみると、
全く原型をとどめていないのがわかる。
布帛の羽織物が欲しくてサンプリングを始めたのだが、
なかなか納得のいくものにならず。。
気がついたら、2年近く経っていた。
サンプルは結局4回も作ることに。
「デザイナーってすごいな。」
ってしみじみ噛みしめる。
annabelle original blouse
「tuck in blouse(タックインブラウス)」
white ¥18,000+tax
清涼感のある上質なリネン100%の素材を選びました。
洗いざらしで、どんどん着ていただきたい。
7月、8月、9月、10月初旬、4月、5月、6月、を共にできる。
ホワイトは、白度の低いオフホワイト。
でも、キナリでは全くない。
chacoal grey
もともと表面に軽いシワ感のあるリネン素材。
チャコールグレーはわかりやすいが、
斜めにつけたポケットの脇にレースを流し込んでいる。
何気ない視覚的なポイントに。
第一釦だけ、4つ穴釦の一つを起点に留める、
「ユリ留め」にして、
着ている人が愛おしくなるような可愛らしい第一釦に。
ネックの中心にはみ出したレーステープは、
着用した際に、首元のちょっとした特徴になります。
実は、ほとんど完成に近い段階で、昨年の春夏シーズン、
妻に渡してさんざん着倒してもらった。
かなりお気に入りで着ていたが、それでも改善点はあり、
そのわずかな改善点を修正したのが今回のもの。
ホワイトは、追加も含め大好評だった、
FIRMUM のスーピマコットンワイドデニムにスタイリング。
ショート丈でおさまりの良いブラウスを目指しました。
妻もいくつかのワイドパンツに合わせて着ていますが、
今のところすべてのワイドパンツに良く似合います。
スカートやキュロットに合わせたときに、タックインをしなくても、
ただ着ただけでおさまりが良く、オシャレに見えるブラウスを目指しました。
だから、後ろ身頃の裾部分をライダースジャケットのように、
少しせり上げたデザインに仕上げています。
ちなみにワイドデニムは、早くも秋冬分として入荷中。
現在発売中のTRAVAIL MANUEL のリネンサドルパンツに。
裾の細い、テーパードパンツにもよく似合います。
袖付けは筒にして、まくることで5分袖として着たり、
ボトムスの雰囲気や季節に応じて変化を付けて着てほしい。
シンプルなTシャツをスカートにタックイン。
こんなスタイルも素敵だが、タックインに抵抗のある人や、
このスタイリングベースで幅を広げたい人へ。
リネンのジャケット風に羽織ってみる。
当然、スカートにはよく似合う。
ボレロジャケットのようでかっこいい。
maison de soil のふわふわギャザースカートに、
チャコールは前を閉めてブラウスとして。
ロングスカートで、こんな雰囲気では、袖を全部おろして、
長めで着るのも素敵です。
日によっては、インナーを見せて羽織物として。
今度は袖をまくって着てみよう。
思い切ってまくってみると、
半袖のブラウスのように着ていただける。
真夏も着ていただけるようなボイルワッシャーリネンです。
ぜひ、8月も着てみてください。
そして、アナベルのお客様に、
長年支持されているバルーンパンツに。
通常のシャツブラウスではなかなか出ない、
スッキリとした背面のシルエット。
そして、こちらも昨年に引き続いての登場、
TRAVAIL MANUEL のモモンガワンピース。
素材は、昨年と同じ、リネン×レーヨン。
ゆったり、サラサラの涼しいワンピース。
これに着たらどうなるでしょう。
第一釦だけ閉じて着てみました。
かなりのビッグシルエットのワンピースですが、
脇下周辺の干渉は一切ない。
シルエットも着心地もいい感じ。
こだわったのは、着回しの多さもそうなのだが、
それ以上に丈のバランス。
身頃の前後差かげん、後ろ丈の仕上げ寸。
着ている人が、窮屈感なしに袖丈を調整できるかどうか。
腕を上げたときに、裾が持ち上がりすぎないか。
とにかく、様々なスタイリングを考えて、
袖丈、着丈のおさまりが良いかどうかにとことんこだわってみた。
だから、、
名前は「思いのたけブラウス」って言いたいところでしたが、
一応検索してみたら、「思いの丈」っていう名前の
某超大手の肌着があった!!
考えあぐねた結果、まるでタックインしているかのような
スッキリとした丈の収まり具合から、
「tuck in blouse」といたしました。