他になかなかない。
バイイングで同時期に展示会をたくさん廻っていると、やっぱりどの商品を仕入れするか?迷います。そんな時、「他にあるか?」を今一度よくよく考えます。アナベルでお取り扱いしているブランドの展示会で他に出てくる可能性があるかどうかだけでなく、他のお店を見ていて出会う可能性があるかどうかも同時に思い浮かべます。もちろんそんな商品ばかりなわけがないのですが、「アイテムとして他に種類があるけど欲しいな、、」って思ったときは、あらためてそこをしっかり考えるということ。ゴーシュのこれは、一見地味に見えますが、ちょっと他では手に入らないのでは?と思ったお洋服でした。
ゴーシュ スーパ−120s’ウールベスト ¥19,800(税込)
よく、上質なスーツ生地などで表記されている「スーパー120S’」というランクの糸を用いて作られた裏パイルのカットソー生地のベストです。ウールなのにとにかくとろみがあって全くチクチクなんか感じません。「スーパー120S’」というのは糸の張力を表す表記で、簡単には、どのくらい伸ばしても切れないか?ということです。数字が高い方がより張力が高い。そしてしなやかさが強く上質です。
ゴーシュのお二人はパターンナー出身ですので、高いレベルでのパターンメイキングが注目されますが、実は生地を作るプロセスにもたくさん関わり、本人たちもそれが大好き。アナベルがお付き合いする他のブランドさんが持っていない、少しマニアックな独特の視点で生地を採用しています。だからシンプルなTシャツやカットソーのタートルなんかには目がいってしまう。着たらわかる良さがある。
裾はリブになっていて、フィットしたデザインです。カットソーや薄手のカシミアあたりを下に着て重ね着を楽しんで欲しい。ウール100%ですが、梳毛のウールなので今時期も春先にも活躍するベストです。Tシャツにシンプルに重ねただけでなんだかかっこいい。
まずはフリーマンのカシミアセーターに重ねて。ゆったりしたカットソーベストならARTEPOVERAのものがあったり、布帛のベストならさまざまなブランドで用意がある。でも、この感じは他店に行ってもなかなか出会うものではないのではないか?そんな気がしたかっこいいゴーシュのベスト。他にもたしか色があったと思いますが、アナベルではあえて黒一択にいたしました。
上からコートを着たら12月でもいい感じのスタイリングに。コートを変えて、季節に合わせた重ね着を楽しみたいベスト。
こちらは同じゴーシュのコットンカシミアフライスのタートルに合わせて。なんとなくピタッとしたタートル1枚では着たくないな、、なんていう人も、これなら温かいしコットンカシミアタートルの使い道がまた増える。
これの上にジャケットを着てもいいし、薄手の羽織も使いやすい。個人的にはこのベストがこの素材にぴったりだな、と思ってお勧めですが、ジャンパースカートもあってそれがゴーシュの定番的なあのデザインだったので、思わず一緒にバイイングしています。
こちらです。
ずっと同じ形だと思っている方もいるかもしれませんが、実はずっとマイナーチェンジを繰り返しながら登場しているデザインです。
今回は素材が素材だけに、また全く違った印象です。カットソーになってもやはりスーパー120s’は上質で上品。とろみがあってしなやか。こちらはアームホールにもゆとりがありますので、ジャンパースカートとしてブラウスも下に合わせたりできますよ。
今日はこの二つを通信販売ページにも掲載していますので、ぜひそちらもご覧ください。どちらもいますぐに取り入れたいお洋服で、着る物に悩む春先にも重宝しますよ。