羽織のように着ていたい
さて今日は、先日パンツをご紹介したARTEPOVERA(アルテポーヴェラ)のコートをご紹介したいと思います。アルテポーヴェラの商品は力の抜け具合が大好きなのですが、実はコートを選ぶことは確立的に少なく、パンツやトップス、バッグを含めた小物が多いような気がします。ポイントは力の抜け具合と、他と被らない雰囲気があるかどうか。(もちろん僕ら目線で)このコートは、お店に並べたいと思いました。
ARTEPOVERA(アルテポーヴェラ)リネンウールガウンコート ¥61,600(税込)
アルテポーヴェラの洋服は引き算のセンスが抜群なのかと思っています。そしてそれを補うかのようにリメイクシリーズがあって、全体にしっかり濃厚さがある。このコートは、この素材でなかったらセレクトしていませんでした。リネンが90%でウールが10%。こういう軽さや羽織ものっぽさのある絶妙なコートは、そんなにたくさん出会えるものでもない。10%のウールが少しカリッとして秋らしさを醸しながらも、たぶん春に着ていても違和感のない様子。だからこれは、がっちり防寒したい人に向けてではなく、そういうのはもっているから軽く羽織れて長い季節着られそうなものをお探しの方に向けてお勧めしたいコートです。
アルテポーヴェラにしては平均的な上襟、ラペルのバランスです。
ウェストのベルトは共布で、絞れるようになっています。ボタンなどはありませんので防寒する場合にはここを絞って大判ショールを使うとかっこいいと思います。
総裏仕立てで内ポケットも両サイドにございます。軽く手に持って歩いても嫌にならない柔らかい感覚の素材感です。
こちらがブラック。素材の特性が良く出たのか、真っ黒ではなくスミクロのような柔らかい印象のブラックです。
着丈も長すぎないロング丈。柔らかい素材ですので、袖捲りをして早めに着始めてもいいコートです。
ベルトは垂らしても、ポケットに入れても後で結いてもお好みで。ウェストより少し下の位置にループがあります。
前を重ねてキュッと縛るとこんな具合。
シンプルなだけに、合わせ方しだいで印象が変わりそうな楽しみがありますね。
ブラックは同じくらいの着丈のジャンパースカートに合わせて。
こちらはあんまり深く前を重ねずに、軽く羽織って結いた感じ。インナーにはカシミアの上下。
このくらいゆるい着方が理想なのかな?袖付けやバストにはゆとりのあるサイズ感のコートです。厚手のしっかりしたセーターを着ても楽に着ていただけるコートです。逆に薄手のロンTeeなんかに羽織って着てもかっこいい。今年は暖冬らしいですね。こんなコートが活躍する年周りなのかな?長い季節でたくさんのコーディネートをお楽しみください。