annabelle

気持ちと雰囲気で着てほしい

30歳くらいの時に、「すっげー太いパンツ買っちゃった!」と思って穿いていたパンツを10年くらい経ってからあらためて穿いたら細くてびっくりした。先日も実家に立ち寄った際に、30代半ばくらいの頃に買ったラルフローレンの総柄刺繍のパンツを穿いたらパツパツで娘が穿くことになった。自分の肉付きが良くなったこともあるが、それだけではない。やっぱり10年単位で感覚も変わる。特に若い時期に買ったものはそうかもしれません。しかしその逆もあって嬉しいのは、当時「でかいな、、でもどうしても欲しいな、、」と思って買ったはいいけど、当時の自分には大きくて着なかった服が今ぴったりハマるという現象だ。結局、すごく欲しくて買った服は遅かれ早かれどっかのタイミングで元は取っている。

そしてなんとなく捨てずに取っておいた(捨てたものも大いにある)お気に入りだったものを今自分の子供たちが着ている姿を見ると、なんだか嬉しいし世代を超えて愛されている洋服ってすごいとあらためて思う。そういう洋服ってアバンギャルドなデザインにはないのかと思っていたけど、実はそんなことはないということを10年ほど前にお店の常連のお客様が教えてくれた。もう自分の母親と同じくらいの年齢の方が、アシンメトレーのポンチョのようなコートを着ていて、その方に染み込んでいるくらいよくお似合いだったので余計にカッコよく見えたのかもしれませんが、どうしても気になって「どちらのコートですか?」って聞いたら、1990年頃のコムデギャルソンのコートでした。あんなにもアバンギャルドなのに、その時点で30年は着ていることになるし、たぶん死ぬまで着ると言っていた。40代の頃に思い切って購入したそうだが、たしかに自分でもその辺りの年齢から買ったものは結構今も着続けている。体型も大きくは変わらないし、感覚も成熟しているのかも知れない。今日ご紹介するこのコートは、実は自分用にもオーダーしているのですが、10年後にどう思っているのか?すごく楽しみなコートです。

<通信販売はこちら>

NativeVillage ピンチドコート“No5 霧は俄かに揺れる” ¥85,800(税込)

生地はコットンを圧縮して高密度に織り上げたウェザークロスで、しっかりさと上質さ、適度な張り感としなやかさが入り混じるドライタッチな生地。「長く着てやろう」と思える素材です。デザインは名前にもある通り、ブカっとしたサイズのコートを各所摘んだ感覚のタックが入った愛嬌のあるフォルムのロングコート。「ビシッとかっこいい!」というよりは「ゆるっとおしゃれ」な感じの雰囲気抜群のコートです。

若い頃に憧れては心砕かれていた低いゴージーライン(上衿とラペルの切り替え線)のテーラーカラーは今なら難なく着られる大好きなデザイン。

しかもこうなる。大好物です。どちらも着たい。

フロントはダブルブレストで打ち掛けボタンがございます。とはいえ、ボタンは一段ですのでラフな感じ。前を開けて羽織る感じもすごく素敵なコートです。

さて問題のタックですが、、脇のあたりがクシャッとなっておりますが、これがタックです。大胆に摘まれたタック。

袖が身頃に引きづり込まれたかのようなタック。

背面も同じように大胆に。

こんな具合です。デザイナーの判断で、タックを消す場合もあると思うのですが、今回は残している。そしてタックがディテールの主役になっている。

裾はスリット。タックでいったん膨らんで、少しすぼんだ感じで裾に収まるのでスリットがあったほうが足捌きも良いのかと。

カラーはフォグピンクとフォググレー。

ダメージデニムに合わせて

4月くらいはこんなレイヤーで心地よい。

そしてなんといってもこの横姿。素敵です。

春先には重ね着をして。

あらゆる角度から素敵です。

襟を立てた感じ。春先(今時期)や秋口にかっこいい着方ですよね。

大きなポケットもこのコートにぴったり。

羽織った際のドレープの美しいこと。「霧が俄かに揺れる」というタイトルがぴったりのコート。対流を可視化したかのようなドレープです。ぜひ、気持ちと雰囲気で着てください。

 

 

 

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