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魅惑的ゴーシュ

先日、式典スタイルのご紹介の中で少しご紹介したゴーシュのお洋服があります。ヘンプ素材なのに展示会で見た時から「式典スタイルにもお勧めできる」と感じていた洋服でした。あらためてバイヤー用の絵型を見てみると、ゴニョゴニョとした字で、「式典にもいける?」というメモが残っていました。最近は直感的に感じたことを手早くすぐにメモを取るようにしています。人間は忘れる動物らしいので。僕らの仕事にはメモが欠かせないかもしれません。半年以上経ってから忘れた頃に入荷が始まりますから。入荷してからそのメモを見たり、こうしてブログを書く時の参考にしたりしています。では、ヘンプ素材なのに式典にいける?と思ったジャケットとパンツのセットアップをご紹介します。

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ゴーシュ 30/2ヘンプリブ付きジャケット ¥55,000(税込) グレージュ

もう何度も書いていますが、僕はゴーシュに対して全幅の信頼を寄せています。もちろん他のブランドさんのモノづくりもそれぞれに信頼はしていますが、とりわけゴーシュのお二人のモノづくりへのストイックにもほどがある姿勢には、大変な感銘を受けています。お二人はそれぞれに別なコレクションブランドに所属して、長年パターンナーとして第一線で活躍してきたご夫婦です。ご夫婦でブランドをされている方は他にもたくさんいらっしゃいますが、二人ともパターンナーというのはかなりのレアケースではないでしょうか。

軽く襟のように立ち上がったようなノーカラー。

実は妻が14年間モデルをお願いする中で、最近しみじみ発した言葉がありました。「わたしゴーシュの良さがやっと最近本当のところでわかってきた気がする」的なことを言っておりました。妻の個人的な好みはNative.VillageやHAVERSACKなど、ちょっとエッジの効いたブランドを着ていることが多いので、ゴーシュは地味に感じていたところがあるようです。しかし、当初から分かっていた着心地の良さに加えて、大人っぽいかっこよさをさりげなく醸してくれる魅力に少し気がついたようでした。

素材がヘンプなので、もちろんカジュアルなブルゾンぽい一面がまずは印象として残るのですが、生地の表面がとても綺麗でタッチもとても滑らかで、ちょっとキュッと握ったくらいでは嫌なシワがつかない、とても上品さを感じる素材なのです。そしてデザインもカジュアルなブルゾンとは異なり、ややドロップショルダーで綺麗にカーブしながら、袖付けの角度はテーラージャケットのような角度で座りが良い。さらに袖口がリブになっていることで、パイロット用のMA-1を連想させたりもする。

こういった割コバの仕様が端正で心地よい。こんな小さな仕様の決定の積み重ねがブランドの「面(つら)」になり、「らしさ」につながっていく。

フロントは比翼ボタンです。

こちらの色は「グレージュ」ですが、室内で見るのと自然光で見るので印象が変わります。室内だとグレーが強く感じ、自然光ではコーヒー染のような絶妙なベージュを感じます。顔映りもよくおしゃれなグレージュだと思います。

総裏仕立てです。見えている身頃裏はコットンの綾織生地を用いています。春にも秋にも着られそうな質感です。写真はありませんが、袖裏は滑りの良いキュプラです。

見返しや比翼布にかけた内コバステッチも上品で雰囲気を作る要因になっています。

こう置いてみると、とても立体的に作られたお洋服であることがあらためて良くわかります。

シュッと見えるブラック

めっちゃオシャレなホワイト

ゴーシュ 30/2ヘンプワイドパンツ ¥38,500(税込) グレージュ

こちらは同素材のワイドパンツです。ゴーシュを知っている方は、「カツラギワイド」というワードを聞いたことがあるかもしれません。数年間に渡り、僕らがかつて経験したことがないほどの人気を誇ったゴーシュのワイドパンツです。現在は販売をしておりませんが、これはあのパンツより少し太めです。丈は9分丈。

ウェストはゴムと紐です。

ヒップサイドにフラップポケットが片側だけ

片玉縁フラップで仕舞い込みができるタイプのポケットです。いわゆるスラックスと同じ綺麗目仕様で、こういうディテールもあって、「式典でもいける?」って感じたのだと思います。

こちらも同じ3色展開です。

グレージュのセットアップです。インナーにはHonneteから入荷している、妻曰くとんでもなく気持ちがいいタンクトップを着ています。襟周りの開き具合なんかもお気に入りだそうです。

式典の装いには個々に考え方があるとは思いますが、我々も年齢とともに全く考えが変化しています。30代でお店を始めた頃は、滅多に着ない洋服にお金を出すより、普段も着る洋服で気に入ったものを見つける方がいいと感じていました。それが徐々に徐々に「専用を持とう」という気持ちになっている。50歳を超えたあたりで、ブラックフォーマルは2つくらいは持っていようと買い足しています。

このゴーシュの式典スタイルは、どちらかというと普段着がメインで、入学式やあまり重くない式典や行事には十分な印象だと思います。

ヘンプ素材ですから当たり前ですがカジュアルです。今回、まだジャケットのカジュアルスタイルの撮影が終わっていませんが、上下ともにカジュアルメインで着ていただける洋服です。

ざっくりしたリネン系の素材ですから、そろそろ無理なく着ていただける日もあるでしょう。スプリングコートと合わせてぜひ。

膨張色なんて言われる白ですが、そんなことはありません。こちらはインナーに同じくゴーシュのコットンカシミアクルーネックTeeを合わせて。

袖や背面の計算されたちょっとした膨らみが本当に素敵なんです。

ゴーシュはワンサイズ展開で、デザイナーさんが160cmで、そこを真ん中として作っていますので、物によっては妻だと少し大きく感じたりもします。このセットアップはそんなに大きく感じませんでしたので、もう少し小柄な方まで許容できるのではないでしょうか。

ホワイトは先日ご紹介をしたklauseのシャツを合わせていました。こちらはひと折だけロールアップしています。

タックインして、こちらはロールアップなしで。

ブラックのセットアップ。ブラックはタートルを合わせてモノトーンで。

入学式や卒業式、そして授業参観などの学校行事には十分なセットアップ。

数年は両用しながらだんだんとカジュアルメインにしてしまえば良いのではないでしょうか。

NativeVillageのフレンチスリーブニットを合わせて。

この上にスプリングコートを。

ゴーシュとNativeVillageを織り交ぜて、上質感のある個性的なカジュアルスタイルがannabelleの好みです。妻が初めてモデルをやってくれた時、34歳でした。まだ本職の保育士として働きながら撮影に協力してくれていた。ゴーシュはその頃から当然着用はしているわけですが、だんだんと年齢を重ねるたびに似合うようになっているような気もします。派手さやわかりやすいインパクトには弱い一方で、着ていくとじんわりと「いい服を着ている」感触が広がってくる感じがあるはずです。ご興味ある方はぜひ店頭でご試着ください。

 

 

 

 

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