柔らかく寛容な気分で
aannabelleを始めた時、僕は37歳で妻は33歳でした。現在高校生の息子はおむつを付けて撮影中の店内をうろちょろしていた。できる限り穏やかな波の中で、自分らしいお洋服の提案をゆっくりしていける街の洋服屋を目指してやってまいりました。ファストファッションの台頭で、価格破壊と同時にトレンドも破壊された感がある昨今(コレクションで発表されたものがそれより先にファストファッションブランドから登場する時代)、ますます「らしさ」が大切になっているように感じます。その傾向はトレンドの最先端であるコレクションの様子からも伺えるように思います。作る側も買う側も、やっぱりそこが大切なんだと思います。
「何を着るか」よりも「どう着るか」を考えた時に、annabelleではメンズ要素のあるものを混ぜ合わせたり、シルエットにメリハリを付けることをベースにセレクトを続けています。だからフェミニンな要素のあるものも、その逆に感じる要素もどちらも必要で、絶妙なバランスが面白いと思っています。今日はメンズライクなワイドパンツです。

HAVERSACK 膝タックパンツ ¥40,700(税込)ホワイト
清涼感と丈夫さのあるウェザークロスは、生地の段階でちょっとメンズライクです。生地の業界からメンズとレディースは別々ですから、デザイナーはそれぞれの経験やイメージから幅広く様々な生地を見て洋服を作っています。HAVERSACKはメンズから始まったブランドですから、モノづくりの土台はメンズなわけです。生地選びやデザインソースからそれが伝わってきます。下手にレディースに寄せてこない、この頑なさや不器用さが僕には魅力的です。だからこそ女性が身につけた時に目につくし、おしゃれにも見えるのでは?と思っている。

細かな箇所を簡素化しないところもHAVERSACKの良いところ。ウェストはゴムと紐にしていますが、鳩目をつけて全体にシルバーパーツがバランスよく散りばめられたパンツです。

フロントはジップで打ち掛けの持ち出しは、いわゆる「天狗」と言われるメンズ仕立て。

とにかく膝周辺を膨らませたいというのがよく伝わってくるデザインです。長いダーツにタックで膨らませています。この極端さが自分でも好みです。

さらに裾は絞れるようになっている。そうなんです、HAVERSACKのデザイナーは極端なワイドテーパーシルエットが好きなんです。だいたいいつもそんなパンツを昔から穿いています。

カラーはホワイトとネイビーです。HAVERSACKはワークやミリタリーの印象が強いことに間違いはありませんが、もう一つ大きく感じさせる要素に「マリン」があります。だからどんな時代も必ずボーダーを作っているし、なんとなくデッキシューズが似合いそうなスタイルバランスの洋服が多い。このパンツも大人がボーダーTeeで合わせてもかっこいいですよね。お持ちの方はぜひお試しください。

ホワイトは何を合わせてもある程度受け入れてくれる便利なボトムスですが、白はどうだろう?ということでホワイトのワントーンでスタイリング。

羽織ものもホワイトで、、なんか足したいですよね。

こういう時には柄がいい。(ストールは私物です)

今気になる色の一つが「赤みのブラウン」です。これはチョコブラウンですが、赤の小物を持つことで印象は赤みのブラウンに。上から何を着ようかと考えた時、一昔前だとロングが多かった。もちろん今もロングの選択肢はありながらも、最近増えてきているのはショート。

しかもこのくらいショートが気分です。これだけ短いことでワンピースやスカートにも合わせやすいし、何より埋もれない。埋もれないって大事です。目立つ必要もないとは思うのですが、ちょっとした違いを見出すってことが素敵だと思います。

僕が好きなアンバランスバランス。スタイリッシュな丈がかっこいいとも思いません。上下ゆるっとした感じで、尚且つ着丈が長め。で、バランスをしっかりとる。パンツの丈とかソックスの色とか、意外と細かいことに気を配ります。(笑)

同じ洋服を身につけているのに着方で全く変わりますよ。これで靴やソックス、バッグを変えたら以下ようにも。

ゆったりシャツの上から春の印象的なニットを重ねて。ニットのおかげでフェミニンな要素がミックスしてきました。色も優しげ。

羽織はどちらにも振れますが、今回はちょっとメンズライクにリメイクコート。色合いも大好きです。
春は重ね着の季節。まだ少し寒いうちから準備運動しておきましょう。
「この春はどんな装いに身を包もうか?」
「温かくなったら次はこれをこう着てみよう。」
annabelleの通販ページでたくさんのコーディネートを見ていただきながら、お気に入りを探して真似をして、そうやるうちに、自分らしいスタイルを見つけて欲しいと思います。良いバランスは人それぞれ。だから、、
「わたしはこのスタイリングのパンツをこっちに変えたほうが似合うかも?」っていうこともあるし、、
「自分は眼中になかったけど、勧められて着てみたら第3者に褒められた」なんてこともある。
どうか柔らかく寛容な気分で、新しい季節の洋服をお探しください。