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軽量おしゃれコート

「軽くて温かい」というと、昔はダウンかムートンがその筆頭で、他にそれを追随するほどの素材はなかったのですが、アウトドアブランドの需要に応えるべく、多くの温かいポリエステルが開発され、フリースとして販売されたり、中綿として販売されたりしています。馬具のキルティングから進化を遂げた中綿は、現在様々な機能を備え、素敵なデザインのお洋服に利用されています。今回は、おすすめの中綿コートのご紹介です。

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NO CONTROL AIR 中綿キモノカラーコート ¥62,150(税込)ライトグレー

天然素材にはそれはそれの良さがありますが、もちろんデメリットもある。化繊よりは重くなりがちですし、シワにはなりやすい。ダウンはとっても温かい反面、膨らみが気になったり「温かすぎる」という意見もある。都内近郊で電車移動が中心となる人たちにとって、ダウンはオーバースペックだという意見です。その点、ゴーシュのダウンはかなりそれらを考慮されたデザインになっているから毎年おすすめしているわけですが、今回のこちらは「軽い・程よく温かい・静電気が起きずらい・シワにならない・膨らまない・意外に小さく畳める」などおすすめできるポイントがたくさんある。

着物の合わせを意識したという襟のデザインが特徴的なコートです。表地のポリエステルはとろみのある高密度な素材で、フカフカと柔らかく心地よい感触です。手に持ってもしんなりと手元にまとまり、持ち運びや外出先での脱ぎ着にもストレスがかからない。

裏地に使用された軽くて柔らかい中綿は日本で開発されたコアブリッドという素材が使われた中綿で、温かさと共に、静電気を起こしづらくする性質も備えています。NO CONTROL AIRでは、例年様々なお洋服に採用している中綿で、実績ある人気のシリーズです。

コートのフロントは、トップボタンは見えていますが、それ以外は比翼仕立てで見えない様になっています。

ポケットは切替線上に目立たない様に両サイドにございます。

袖裏までキルティングの総裏仕立てです。

裏側の一方には内ポケットもございます。携帯など入れておくのに便利そうです。

スティールグレー

ブラック

この3色展開で、どれも素敵で色は絞れませんでした。ブラックは浅めのブラックで、強い黒ではありません。それぞれのスタイリングを見ながらご検討ください。

ライトグレーは、ゴーシュの完売した赤いスカートに合わせて。トップスはタートルとベストで、巻物をしたら相当温かいそうです。

表地が柔らかいのが着ていても見ていてもわかるコートです。フカフカです。そして軽い!

張り感が出ることの多い中綿のコートの中にあって、これほどしなやかにソフトなものも珍しい。前を開けて羽織るようなスタイリングもおすすめのコートです。

スティールグレーはFIRMUMの裾ダブルのワイドパンツに合わせて。

インナーには先ほどと同じHAVERSACKのベストをシャツに合わせて着ています。このベスト、実はかなりしっかりした素材感で、インナーに仕込むと風をシャットアウトする役割も果たします。

少し寒い地方でお出かけの際には、温かいストールをお供にぜひ着てください。軽くて持ち運びがしやすく、シワにならない点が旅行にも適しているのではないでしょうか。

ブラックは先日ご紹介をしてたいへんご好評をいただいているYUIのベストに重ねて。

今年は3ヶ月予報で「厳冬」だという情報が出ていましたが、少し疑い始めているほど温かい11月。でもしっかり秋冬物に身を包みたい我々洋服屋は、薄着の上にわざわざコートを羽織ることがよくあります。なかなかセーターの出番は遅そうですが、前を開けて羽織ってサマになるコートやアウターはどんどん着ていきましょう。

インナーはカラフルに、外側はモノトーンで。

僕の時代を含めた昭和世代の洋服好きは、たぶん「天然素材派」の方が多いように思います。僕も前職のデザイナーのもとで働くまでは、なんとなくそう思っていましたし、もっと若い時期には化繊に対する無知な偏見を持っておりました。しかし前職の仕事を通して様々な素材の知識を得る中で、化繊にしかなしえない良さがあるということを知りました。多くのトップデザイナーが天然素材を使う一方で同時に化繊も多用しています。それは天然素材か化繊かという定規で洋服の価値を計っていないからだと思いますし、また天然素材では表現できないプロダクトがあるのだと思います。NO CONTROL AIRは、25年をかけてその正当性を証明してきた代表的なドメスティックブランドだと思います。ワークやミリタリーなどのトラディショナルな要素をモダンに前衛的に表現したこのブランドにとって、クラシックに傾倒しがちな天然素材より、化繊のほうがむしろ都合が良かったのだと思います。そこに機能性も加わり、25年という長きにわたり多くのファンを増やしてきたのでしょう。今回のこのコートも、「軽くてシワにならず、あったかい」この3点セットだけでもその価値がお分かりいただけるのではないでしょうか。また、天然素材をメインに据えたクラシックな印象のスタイリングにこそ、こういったコートをプラスして欲しいと思うのです。annabelleでは、そういったミックススタイルを提案し続けていきたいと思います。

 

 

 

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