お見知り置きを
ウルグアイというと何を思い起こしますか?僕はサッカー代表チームにいた噛みつきスアレス選手をすぐに思い起こし、10秒くらい考えて、そういえば去年NO CONTROL AIRでウルグアイウールのカットソーを販売したな、、あれ良かったな、と思い出しました。今年は心地よいインナーでお馴染みのCLOSELYからウルグアイウールのニットをご紹介したいと思います。
CLOSELY ウルグアイウールボトルネックセーター ¥26,400(税込)
昨年のニットソーでは気がつきませんでしたが、ここまでナチュラルな感じで見せられると、原毛の感触なども伝わりやすく、なるほど良い獣毛だと言うことがわかります。ウールなので羊毛という部類なのですが、一般的に知られる羊毛と比較して、しっとりとしています。繊維長も長いそうですが、かと言ってカシミアのような肌触りかというとそんなことはありません。僕の知っている獣毛で比較すると、これはアルパカに似ています。繊維長がやや長く、しっとりとしていて、一般的な羊毛と比べるとスルスルは感じるが、カシミアとは異なり、どこか野生的な感触もある。そして猛烈に軽いカシミアと比較して、軽さを売りにできるほどの軽さではない。全然重くはありませんが。。アルパカの一大産地として有名なペルーと同じ南米の羊毛なだけに、近い感触を持っているのでしょうか。
ネック部分はボトルネックのデザインで、ロールしています。
ベージュ
もう一色は、先日ご好評を頂いたベストと同じお色味です。袖付けの形も特殊でこうやってみると面白い。
ライトグレーはFIRMUMのコーデュロイパンツに合わせて。ソフトながらしっかりもしていますので、一枚で着るというセーターではなく、インナーに同じくCLOSELYのコットンシルクテレコを着たり、もしくはゴーシュのコットンカシミアを着たり、もしくはシャツを着てもいいのではないでしょうか。今回はまったく見えませんが、私物のCLOSELYのインナーカットソーを着ています。
手の取ってみると少し着丈が長く感じるかもしれませんが、裾リブでブラウジングするデザインですので、着丈はこの上なく標準的です。スカートやキュロット、もっと細身のパンツなど、幅広いボトムスに合わせやすいと感じるデザインバランスです。
また、バランスは標準的ですが、ゆとりはあるというのが良いところだと感じます。ゆったりしてはいるけれど、ぴったりしたセーターを着る感覚で取り入れていただけるバランスです。
ゆったりはしていますが、袖部分は太すぎないため、標準的なジャケットデザインのインナーとしても活躍します。もちろん、直接コートを着ても良いセーターです。今回はASEEDONCLOUDのニットジャケットを羽織りました。
ベージュは以前にスカートのご紹介の際に少しお見せしたコーディネートです。Honneteのスカートに合わせました。この上にダウンを着ても良いし、ロングコートを着ても良い。
ベージュは「ナチュラル」と表現しても良いようなメランジの優しい感じのベージュですので、ボトムスがホワイトや生成りだと、もっと明るい印象にも着ていただけると思いますが、ライトグレーとスタイリングが被りますので、ベージュは同系色のブラウンのスカートに合わせています。
annabelleのセーターというと、FACTORYを連想される方も多いと思います。昨年は8月に展示も行いましたから。FACTORYさんのセーターが店頭で一番目立っていることは確かではあるのですが、しかし例年FACTORYさんからは絶対に提案がなさそうなもので良いと思ったものをセレクトしてはいます。今回のこちらも、とりわけ素材感が新鮮だったこと、デザインディテールやサイズバランスに特徴に打ち出したFACTORYに対して、非常にシンプルなバランスを感じたことなど、差別化された良さを感じたのでセレクトいたしました。スラブ糸(太いところと細いとこころがある糸)を用いた表情豊かな編み地も魅力です。南米ペルーはアルパカだけでなく、ゴーシュさんが取り組む羊毛も盛んですが、これからウルグアイの名前をよく聞く時代が来そうです。ぜひ、頭の片隅に置いておいてみてください。