annabelle

トレンドにできる限り左右されないようなスタイルを提案したいと思って１２年間続けておりますが、トレンドは時代の鏡でもありますから、無視しているつもりでも自然と感覚的にそのように動いているようなところはございます。なんとなく、、昨年と比べて、スカートが減ってパンツが増えているな、、とか。何となくボトムスのシルエットが太くなっているな、、とか。なんとなくシャツやブラウスを少し減らしてでも、カットソーに目がいくな、、なんてことで、無意識にトレンドを取り入れていたりするものです。だから「トレンド」なのでしょうね。最近増えてきているカットソーのご紹介です。

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HAVERSACK　ハイネックカットソー　￥18,700（税込）ナチュラル

素材はしっかりしながらもしなやかな度詰の裏毛素材です。「重い」というとだいぶお大袈裟ですが、軽さを売りにはできないしっかり感のある度目（どもく）です。秋冬にセーターの代わりに着ても良いのではないでしょうか。セーターより、カットソーで秋冬をしのげたらなー、、と考えていた方にはとてもおすすめのハイネックです。

身頃は天竺で、ネック部分、袖口、裾がリブ編みです。また三角形の汗止め部分は、身頃の天竺にリブ素材が縫い付けられて、少し地厚になっています。切り替えだけでないちょっと本格的な汗止めですね。

袖口、裾のリブ

袖付けはドロップショルダーで、ゆったりしていますが、着用するとこの緩さを感じさせないデザインです。

裏毛は起毛はしていないタイプです。

もう一色はブラック。

ナチュラルは折り返してハイネックで着用しています。

上から合わせる洋服やボトムスとのバランス、巻物との相性などでどちらかお好きな方で着れば良いと思います。今回どちらもスタイリングしていますが、どちらも素敵でした。

そで周りも実際のゆったり感からすると、着用した方がスッキリとした印象です。ちなみにサイズは０、１、の２サイズ展開で、着用しているのは１５５cmでサイズ０となります。

ブラックはパンツ、スカートの両方で撮影しています。こちらはFIRMUMのカーゴパンツに合わせて。

上からフリースのブルゾンを羽織ってみました。何を羽織るかでガラリと印象が変わりますよね。

もう一つは先日ご紹介しているNO CONTROL AIRのスカートに合わせて。こちらのスカートは１５５cmでサイズ３（長い方）を着用しています。

ブラックは折り返すことなく長めのタートルで着用しています。オールブラックのスタイリングにはこのほうが良い気がいたしました。好みですけどね。

このスタイルも上に何を合わせるかでガラリとなりますよね。そのスタイリングを考えたりするのが秋冬ならではの面白さだと思います。秋や春にちょうどいい中間的なお洋服のバリエーションがあると、さらにスタイリングが楽しくなるんですよね。

今回は入荷したばかりのmaison de soilのキルティングコートを着てみました。この色合いが決め手です。ブラックにゴールドベージュのようなカーキがかっこいい。

前を閉めて、巻物をしてもチラリと見えるブラックが効いています。
さらに本日は似た提案のカットソーをもう一つ。

HandWerker　キーネックトレーナー　￥19,800（税込）　アイボリー

見た目は全然異なりますが、着用時期が似ている点や、重ね着具合（素材感やサイズ感）が似ていることから、一緒にご紹介したいと思っておりました。

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昔からあるキーネックデザインは女性が着用した際に、隠すところは隠しながら、さりげなく下りのついた部分に見える素肌から、顔映りもよく見えるデザインだと感じます。

袖はとても立体的で、袖口のリブも凝った形のデザインになっております。

ちょっとスポーティーな印象もありますし、クラシカルな印象も抱くカッティングです。

こちらは同じく裏毛なのですが、とても軽くふんわりとして、起毛している裏毛です。まさにセーターの代わりになるトレーナーですね。

HandWerkerの象徴となる紙パッチです。こちらは気になる方もいらっしゃるようですね。糸切りバサミで簡単に取れますので、その辺りはご自由にどうぞ。

もう一色はバーガンディです。ベージュとの相性が抜群ですので、ベージュ好きな方にはおすすめのカラーです。今回はグレーのスカートに合わせて、少し意外性を持たせたシックな印象でスタイリングしてみました。

このクイッと下がった部分が効いていますよね。

グレーのスカートに合わせて。ベージュには似合いますが、多分とてもカジュアルなスタイルになりますので、ブラックやグレーのこういった素材感のものと合わせるときと、カジュアルに仕上げる時を使い分けてコーディネートをお楽しみください。

確かに、カジュアルな時には気にならない紙パッチもシックな印象にしたいと思うと気になる方もいらっしゃるのが分かります。

レザーブルゾンなんかも似合いそうな雰囲気ですが、今回は先程のHAVERSACKと同じくフリースブルゾンを合わせました。この辺りも最近気になる感覚のお洋服です。

アイボリーはブラックのゴーシュのスカートに合わせて。こういうスタイリングは上からなんでも合わせられますよね。

今回は妻の推しのブルゾンを合わせてみました。この色合わせ、目を引きます。巻物も何か欲しいですね。

そしてこのトレーナー、前から見るとセットイン（肩が決まった袖付け）ですが背面はラグランスリーブになっています。先程のHAVERSACKとはデザインは異なりますが、同じくゆとりがありながらもコンパクトな印象を醸すトレーナーです。後ろ姿も素敵です。

最近、ベルベットやフリースのカットソー素材もとても目につきますし気になります。しかしこういったトレンド的に扱われてしまう商品も今初めて生まれたわけでなく、昔も別な形や着こなしで存在していたことはありました。これは長く洋服業界をみてきた僕ら世代のバイヤーの良いところかもしれませんが、いい意味で実はそこまで新鮮でもありません。昔もあったから。ただ、また再び注目されているこれらを当時のようにではなく、今のファッションの流れや自分達が１２年提案してきたことをゼロにすることなく、むしろその続きに載せるようなイメージで提案したと思っています。皆様もぜひ、今まで購入してきた洋服にスタイリングすることを想像して、トレンドを適度にお楽しみください。