古物のような佇まい
古いものがもつ一種独特の佇まいが好きで、
気がつくと身の回りにそんなものばかり集まってくる。
古ければいいというものではなく、一定の基準はある。
じーっと、何度か目に入れてみて、やっぱり好きだなって
思えるかどうか、、というざっくりとした基準。
骨董市などに行ってもそう。
気になったものを頭に入れて回り、何度か目に入れて、
それでも気になるものだけを買う。
1~2時間プラプラしているうちにどうでもよくなるものもある。
洋服の展示会で、柄物を選ぶときも似たようなことをする。
maison de soil
Inndia cotton Hand blockprint
インドのハンドブロックプリントは、
大きなスタンプのようなもので、人が生地にプリントしていく。
そのため、少し重なってにじんだり、柄がずれたりする。
日本の手な染やエルメスが採用するヨーロッパの
ハンドシルクスクリーンでは絶対に許されないことだが、
インドのこれは、製法の違いもあるし、お国柄もある。
奇麗にビシッとしていない、この雰囲気が魅力です。
もちろん職人によって技術の差はあって、
ズレない人もいるのかもしれないが。
ソフトな薄手のコットン素材にプリントを
施し、なおかつ天然のインディゴ染めをしています。
素材の表情にも奥行きがあり、愛着の湧く柄物です。
インディゴのオーバーダイですから、
色落ちや色あせはしていきます。
単独の手洗いでお願いします。
遠目に見て、鮮やかさを感じるインディゴブルー。
冬のざっくりセーターなどを着るのが楽しみな雰囲気です。
また、今回のスカートには、ポケットがございません。
表生地は薄手のコットンです。
裏地には秋冬用の裏地が付きますが、
秋、冬、春と長く着用していただけるスカートです。
天然染色のデメリットも、味わいと思えるものがある。
私の基準では、このスカートはそんな存在です。
人それぞれ、その許容は異なりますが、
古いものに魅力を感じる私は、その点において、
許容が大きいのかもしれません。
プリントがずれていたり、にじんでいたり、
色落ちや変色が付きまとうこのようなスカートは、
古物が好きな人とは好相性かもしれませんよ。