annabelle

大人のおさがり

高校生の頃、「キレカジ」というのがあった。

当時、リーヴァイスの501やコーデュロイの517を

REDWINGのエンジニアブーツや、リングブーツで

履くのが流行っていた。

トップスは、お金のあるやつはVANSONのシングルライダース。

ハードな奴は、Schottのダブルのライダース。

どちらでもない僕は、古着のヘンテコなブルゾンを着ていたが、

そのうち気分が柔らかくなったのか、渋谷界隈でジーンズスタイルに

くつはそのままハードな感じで、ネクタイを締めるのが流行り始めた。

トップスはレザーから一転、みんなが一斉に、

リーヴァイスのサードモデルを着始めた。

そしてその時の僕は、サードモデル(もちろん復刻)の上に、

父親のお古のツイードジャケット(もちろんただ)を着ていた。

先日、朝の情報番組で若い女性が父親のおさがりを着て

喜んでいるのをちらっと見て、ついそんなことを思い出した。

30年経っても似たようなことが起こるのだから、

もう30年経っても同じことが起こるのかしら?

この洋服もそのように継承されたら嬉しいな。

susuri

ピーテルワンピース ¥47,000+tax

susuriさんらしい、「渋い」素材感。

ウールとリネンで複雑に織り上げた素材は、

布地全体に凹凸感が生まれ、ざっくりとした

ツイードのようなタッチを連想するが、

触ってみるとリネンのドライな感触がしっかりと残り、

さらりと軽いタッチです。

ネックはヒモで絞って小さくしたり、

広くしたり形状を変えることができるデザイン。

肩のあたりを切り替えて、クラシカルな印象に。

別布は、silk ×cottonで高級感が生まれます。

ラグランスリーブでふくらみのあるたっぷりとした袖。

袖口はシルクコットンで切り返し、キュッとゴムが入る。

昔の女性用の労働着をドレスアップできるような

デザインに落とし込んだ、susuri らしい素敵なワンピース。

我が家も妻から娘にわたる洋服が出るのでしょうか?

早くも娘の友人に身長を抜かれた妻に着てもらいます。

たっぷりとしながらも美しい。

そして軽い。

袖のデザインも手伝って、可愛らしさも感じます。

フラットな革靴でも、ヒールを履いても良い感じ。

小物使いが楽しめそうなワンピース。

ラグランスリーブの可愛くも迫力のある袖。

上着はラグランやドロップショルダー気味のデザインが

相性良さそうです。

インナーにタートルを着たり、巻物したり。

上にコートを着て、出てくる裾も可愛らしそう。

長い目で見ると、洋服にとっての布地とは、

命そのものの様に感じます。

父の時代のハリスツイードは、ズシリと重いが一生もの。

アナベルで販売する洋服たちも、世代を超えて愛されてほしい。

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