annabelle

かっこいいか、かわいいか~Honette 冬のコート2018

本質の時代、などという言葉がささやかれて

十数年が経ち、ファッションもトレンドの構造が

変わったなどと言われ、確かにそれはSNS の登場により、

劇的に表面化したように感じます。

今まさに、一過性の流行をつくる商業的なトレンド構造が

終わりをつげ、新しい時代が始まるのかもしれないのですが、

そこでまた、あの言葉が強く引っかかります。

「私は流行をつくっているのではない。スタイルを作っているの。」

「流行は終わるものよ。」

現代ファッションを作り上げた人のひとり、シャネルの言葉。

きっと、現代ファッションが始まったおよそ1世紀前から、

ファッションが好きで、そこに情熱を持っていた人は、

ごく当たり前に、みんな同じ気持ちだったのだろうと想像できる。

そんなことも考えつつ、「普遍性のあるスタイルの創造」を

コンセプトにお店を始めたのですが、

お店をオープンして初めての冬、ひとめぼれをして以来、

ずっと取り扱い続けているコートがあります。

7年間デザインが全く変わらず、素材もほぼ同じとなると、

コートとしてはこれが唯一の存在でしょう。

だからこそ、これからもお勧めできると確信しています。

Honnete

ラムメルトンショールカラーコート

¥43,000+tax

裏地なしの軽いメルトンのコートです。

手に持っても重くない、

取り扱いのしやすいコートだと思います。

袖口はこんな風に切りっぱなしでカラミシンが。

このまま少し長めに着てもいいし、まくってもいい。

バストは大き目で、ドロップショルダー。

我が家では、7年間共用しているコートです。

ほとんど僕が着ているので、妻は新たに買うそうですが。

今までに買ってくれた男性は2人しかいませんが、

すごくお勧めですよ。

そして襟はショールカラーと呼ばれるもの。

フロント釦はすべてスナップ釦。

慣れるとものすごく扱いやすい。

フードを途中で切ったようなデザインです。

それを2回、クル、クルッと巻き込むように。

というのが基本ですが、各自どのように

着ていただいてもいいのです。

今回は全4色展開です。

うち、2色は西荻窪poefu さんとの共同別注企画、

姉妹伴(しまいはん)で企画したお色となります。

左から、

チャコールグレー(姉妹伴カラー)

カーキグレー(姉妹伴カラー)

オートミール

ブラック

どれも素敵な色。

白のコットンパンツにオートミール。

インナーに赤を利かせて冬の明るめコーディネート。

軽く羽織るような気分で着ていただきたい。

ゆとりもあるので、ある程度いろいろなものと

合わせて着ていただけます。

NO CONTROL AIR の割線ポリエステルの

ワイドパンツンに合わせて。

異素材感の際立つ組み合わせも素敵です。

パンツスタイルだけでなく、

スカートに合わせてもいいですよ。

西荻窪poefu さんと共同企画した、

姉妹伴カラー、チャコールグレー。

「意外ですけど、やったことないですよね。」

というpoefu 柿本さんのひと言で、決定。

たしかに、、さんざん販売してきたコートですが、

Honneteの内田さんも我々も、一度もこのデザインで

展開したことがなかった定番色。

それがチャコールグレー。

妻お気に入りのsusuri のワンピースに合わせて。

susuri さんのワンピースは昨年のモノで、私物です。

ラムメルトンは薄いのですが、

かさばらないのが嬉しいところ。

そして、ストールや手袋をお使いいただければ、

真冬にも着ていただける。

こちらは3年ほど前にHonneteで発売されたお色です。

とても良い曖昧さを持つカーキグレー。

カジュアルにも使い易いが大人っぽい。

素材の表情が良く伝わる色。

アナベルでは、2年ぶりに姉妹伴企画で復活です。

小さいけど温かい、モヘアのストールをお共に。

前を開けて軽快に、ストールを垂らしても素敵です。

少し気温が高い日は、セーターの上に羽織る感じも

かっこいい。

本日夜、「暮らしとおしゃれの編集室」の連載でも

ご紹介していますよ。

ぜひご覧ください。

そして、冠婚葬祭と万能選手のブラック。

デザインのクラシカルさが際立つ色かもしれません。

Honnete のデザインで最も気に入っている点は、

夏のワンピースでも共通していますが、

いい意味での2面性。

「かっこいいか、かわいいか。」

このコートは、それを最も強く感じるデザインです。

先にご紹介したこちらのコートと、

まったく同じデザインです。

色や素材が変わると、印象も変わります。

「かっこいい」と「かわいい」の両側面を

同時に持つデザインです。

着方次第でどちらにも感じます。

色違いで買う方もいるコートですが、

7年着続けている僕は、その気持ちがとても理解できる。

今後もお蔵入りすることは、きっとないのでしょう。

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