姉妹伴 shimaihan~Honneteを着る夏
2012年の秋冬シーズンから始まった「姉妹伴 shimaihan」企画。
それは、もはやannabelle の軌跡と言っても過言ではない。
西荻窪の poefu さんと我々 annabelleは1年違いでオープンしました。
前職から数えると、15年以上のお付き合いになるpoefu の柿本さんは、
実年齢も一つ違い。
お店のド素人である私に、ありとあらゆることを教えてくれた
一つ年上の姉のような存在でした。
「姉妹伴」は、その姉からの1本の電話から始まったのでした。
「小さいお店だからできる面白いことをしていきたい。」
「わたしたち2人と、デザイナーさんの3者で企画したシリーズを
毎シーズン何か作り続けませんか?」
そして、その企画には名前を付けたいと言った。
その名前が「姉妹伴」です。
姉妹伴という呼び名は、中国のある村の文化の名称に由来しています。
~姉妹伴~
中国福建省の恵安に伝わる文化慣習の名前です。
その地域に生まれた女性たちは、生まれた時から
お互いに寝食を共にし、その堅い絆は結婚後も
生涯続くと言われています。
その文化慣習になぞらえて、わたくしたち
annabelle と poefu の共同企画を「姉妹伴」と名付けました。
もうお馴染みとなりました、
夏のHonnete姉妹伴の始まりです。
Honnete
ギャザーワンピース ¥24,000+tax
今となっては、唯一何も変わることなく7年間
販売し続けているこちらのシャツワンピース。
7年前は、ワンピースの丈感も今とは異なり、
ひざ下丈をワンピースで着る提案と、
パンツを合わせる提案を両方同時にしていましたが、
現在はみなさんの丈感がずいぶんと長くなったこともあり、
ワンピースとは言うものの、パンツを合わせることが常であります。
スタンドカラーにギャザーが入り、身頃に直接カフが付く。
そしてシャツのようにヨークがあるのですが、
それもまた、カフの手前まで続いている。
初めて見た時は、「レディースって不思議な服があるんだな」
って、感じたのが正直なところでした。
ただ、、着てもらった瞬間に、そんな思いはどこへやら。
ただただ、可愛いその姿に感動したのを思い出します。
色展開は、今回は全7色展開です。
なかなかうまく色が再現されていませんので、
色合いは、着用写真をご参考にお願いいたします。
①seppi white(セッピホワイト)~姉妹伴カラー
雪国で、何もないところに風にのって凍って降り積もった
状態や場所を雪庇と言います。今回のホワイトは、以前にも
ご紹介したオーバーダイホワイトで、白の生地の上に白い染料を
載せていることから、そのような名前を付けました。
透け感の少ない、スノーホワイトをお楽しみください。
ワイドパンツにも履き慣れてきたところで、
長い丈を合わせてみてはいかがでしょう。
全体にゆったりシルエットですが、
慣れたら楽しめるバランスです。
②hakudou blue(ハクドウブルー)~姉妹伴カラー
日本の伝統色、「白銅色」からそのように名付けました。
イメージしていたのは、薄青紫にほのかに感じるグレー。
見たことのない、新鮮な色が表現できました。
昨年も大人気だった、blue in greenのぶかぶかパンツ。
こちらはインディゴを下に履いています。
通常のワイドパンツよりボトムスにニュアンスが付き、
特に背の高い人にはお勧めの組み合わせです。
きっとバランスが良く見えることでしょう。
③usuzakura(うすざくら)~姉妹伴カラー
名前の通り、薄い薄い桜の花びらの色を想像した色になります。
よく見ると白の分量の多い桜の花びら。
今回の色は、少しだけグレーを感じる大人に相応しい
ピンクになりました。
ボトムスにはNO CONTROL AIRの新作、
裾タックパンツのネイビーを合わせています。
このギャザーワンピースの最もかわいい角度。
ギャザーのふくらみと肩の丸み。
肘上でおさまるキュッとしたカフ。
④springreen(スプリングリーン)~姉妹伴カラー
昨年のグリーンに続き、新色で若々しいグリーンの登場です。
その名の通り、春の若草をイメージさせる、爽やかなグリーンに
仕上がっています。相当に新鮮です。
着てみて、その魅力に気がつくお客様も多いspringreen。
ベーシックなシルエットのARTEPOVERA 加工チノに合わせて。
爽やかで新鮮な心持に。
⑤Iron navy(アイロンネイビー)~姉妹伴カラー
久しぶりのネイビーは、「鉄紺」にしたいと思いました。
青味に黒が被ったような、素敵なダークネイビーに仕上がりました。
ずっとブラックが続いただけに、新鮮に映ります。
店頭でも大人気です。
ギャザーワンピースは前開きのデザインです。
それを生かして、羽織と仮想したスタイリングを。
真夏には、5分袖の羽織も活躍するでしょう。
ノースリーブのお共にどうぞ。
新作のボートネックノースリーブワンピース with belt に
合わせてのスタイリングです。
⑥arrant blue(アラントブルー)
Honnete の展示会の際、見た瞬間にブルーの別注を
する気がなくなりました。今までにたくさんの鮮やかな
ブルーを目にしてきて、なお新鮮に映るこの青は、
「この上ないブルー」を意味するarrant blue と名付けました。
夏の太陽のもと、着たくなる青ではないでしょうか。
ボトムスは、現在完売中のblue in green の新作、
裾ギャザーパンツのホワイトです。
着用は妻の私物ですが、5月中旬の再入荷予定です。
届き次第、ご紹介いたします。
ネック周りに盛り付けを。
前をすべて開けてスタイリング。
インナーはそのままですよ。開けたり閉めたり。
その日の気分で変えてみてください。印象も変わりますよ。
スタイリングは、キャスティングのようなものかもしれませんね。
ストールを主役にしてみたい時は、巻かずに分量感を持たせて垂らしたり。
パンツを目立たせたい時は、ストールは外して
フルオープンで。
主役は一人じゃなくていいのかも。
バランスよく小物をちりばめて。
⑦rose water(ローズウォーター)~姉妹伴カラー
昨年まで数回にわたり別注を続けてきた、フューシャピンク。
そのフューシャに、瑞々しさを加えたらこのように。
とても似ていますが、フューシャの隣に並べると、
瑞々しい生命力を感じ得ます。
ボトムスは、susuri のポピーナパンツ。
ロールアップとはまた違った新鮮味が感じられます。
パンツ丈の短さを利用して、ショートソックスに
パンプスなどもいいかもしれませんね。
今年で7周年を迎えたアナベルと同じ、
7年続けている、Honnete~姉妹伴。
まったく同じワンピースを前に、色やスタイリングで
思考を凝らし、今年らしさを見せてみたいと思っています。
姉妹伴を象徴するかのような鮮烈なカラーもあり、
新鮮さを感じる淡い優しい色彩もある。
履き慣れてきたワイドパンツに、今までと少しだけ
違った感じで着てほしい。
今年もいよいよ、この季節が始まります。
<企画展のお知らせ>
「アンティーク園」を開催します。
5月16日(木)~ 21日(火)まで
annabelle 304にてお待ち申し上げます。