トラディショナルでいてコンテンポラリー
annabelleは田園都市線のたまプラーザという駅から
歩いて5分ほどの商店街の中にありますが、
いまだに、「なぜここに?」とよく聞かれます。
様々な理由や縁のようなものがございますが、
もし私がゴーシュというブランドをどうしてもお取り扱いしたいと
いう気持ちがここまで高くなかったら、まったく別な場所で
お店を開いていたことは確かです。
それもまた、縁なのかもしれませんが。
ゴーシュ
ウールカシミアチェスターコート
navy ¥72,000+tax
先日も「8年という時の中で」という題名で、ゴーシュについては
ご紹介をさせていただきましたが、彼らの誠実で実力を兼ね備えた
洋服づくりに魅了され、当時お取り扱い店舗を増やさないように
しているという噂を聞いていたにも関わらず、なんとか話を
聞いていただく機会をもらい、自身の思いをぶつけたのを思い出します。
WOOL(羊毛)にカシミアが20%混紡した、
ビーバーと呼ばれるメルトンよりもやや毛足の長い、
まさにビーバーの毛並みのような品のあるタッチのしっかりと
温かい素材です。強度を保つために、10%のナイロンが入ります。
ゴーシュのお洋服は、オーセンティックな英国トラディショナルや
アメリカのアイビートラッドを理解しつつ、もう何年も前から
前衛的な、コンテンポラリーを感じる洋服をカジュアルで表現していた。
このコートのデザインは、決して定番ではないのですが、
もう何年も前から作り続けているゴーシュらしさの詰まった
雰囲気を纏っているように感じます。
6年ほど前にも、こちらに似たようなデザインのコートを
ご紹介しましたが、その際にはたくさんの方が目にしては
モノ珍しそうに手に取って、それぞれに感想を言ってくださいました。
その時より少しサイズ感はこれでもコンパクトに、
すっきりとさせているのがわかります。
大きなサイズ感のコートが主流となった今、きっと
ゴーシュのお二人も新たな何かを模索しているのかもしれません。
いえ、聞くと常に模索していると言っておりました。
自分たちらしさを貫きながら、今の時代に新しいと感じてもらえる
何かを常に模索していると。
裏はキュプラの総裏です。
切り替えに合わせて、すっきりとしたポケットもございます。
ラペルを返すと裏にはボタン。
フラワーホールに入れて、どうしても寒さをしのぎたいときは、
衿を立てて首元を防寒できるようなデザインに。
男性のトラディショナルなブランドのジャケットは、
全部このようにデザインされておりますが、レディースには
あまりないのかもしれませんね。
ドロップショルダーでゆるっとした雰囲気。
決して軽さを売りにするようなコートではないのですが、
着用した際の重さは全く感じないコートです。
お店では、重さを気にされるお客様も多く見かけます。
ハンガーにかかったお洋服を片手で持って、「重い」という
コメントをいただくことが稀にあるのですが、
冬用の一般的なコートをハンガーにかかった状態で片手で持ったら、
なかなか力のある男性でも重いものです。
自身にちょうどいい、「これならいいかも」と言えるコートを
重さを重視してお探しの場合、ハンガーからとって、
腕のかけるように(通常自身のコートを持つように)持たれると、
どの程度の負荷がかかるのかがわかりやすいですよ。
それをクリアしたら、ぜひご試着を。
コートは着る方の生活パターンで活躍するものが随分と変化します。
総合的に考えて、今の自分に合うものをお探しください。
現在店頭では、今シーズンのすべてのコートがご覧いただけます。