耳をすませば
先日、事務所のデスク周りを整理していたら、目に留まる大きめのカード?DM?が出てきて見ていると、それは2011年のASEEDONCLOUDの展示会の案内だった。2011年というとannabelleを始める前なので、オープンからお取り扱いを検討していたことを思い出した。懐かしい。たしかどこかの合同展示会で気になって足をとめた際に頂いたものだった。ブルーのワークコートやジャケットが並ぶコレクションが目を引いて、近くで見た際の洋服の完成度の高さに驚いたことを覚えている。「こんな素敵な洋服を作る人がいるんだ」と、、頭の片隅に留め続けて8年後、ようやくお店でのお取り扱いが始まった。こういうのを「ご縁」というのかもしれないと思っている。
今年のASEEDONCLOUDもまた、過去最高に素晴らしいものばかりで困ります。
ASEEDONCLOUD ”Kigansai shirts Dress” ¥52,800(税込)
今シーズンは、「牧人」という羊飼いを職とする家庭に生まれた姉妹の物語です。森の神々である動物たちと親しくしていた姉妹は、ある時冬の森の番人を任されることとなり、村人たちから尊敬の念を抱かれる存在となる。素朴でスローな幸せを味わえる人生がワンピースやシャツの全身に優しく描かれたお洋服のご紹介です。
ASEEDONCLOUDでは半袖で定番となっていたワンピースを長袖のデザインにしたお洋服。バストの下あたりにタックで絞りが入り、全体のシルエットを成している。ベルト代りの紐はゴムになっており、伸縮性がある。
前開きのデザインは、ロングの羽織としても活躍する素敵なドレスです。
フロントのタック。
袖口はカフス。
バックスタイルもシャツのディテールであるボックスプリーツが施されています。素朴で質素な人々の暮らしは、不便かもしれないのですが、とても幸せを感じます。
パンツスタイルに羽織として。(モデル身長155cm)
前を開けたままゴム紐で結く。
前を閉じてワンピースとして。マイクロコーデュロイをベースにしていますから透けもありません。またインナーにはゴーシュのコットンカシミアタートルを着用しています。
冬にはブーツも似合うワンピースです。ぜひコートの下に裾を覗かせてお楽しみください。
ASEEDONCLOUD “Kigansai shirts” ¥42,900(税込)
なんともクリスマスシーズンに着て欲しいシャツ。少し浮かれて見えるかもしれないけど仕方ない。クリスマスだから。
襟は細めのバンドカラーで、袖はドレスシャツのような袖付けのデザインです。肩口のギャザーが特徴的。
一番上は、両側にホールが開くクラシックなシャツのデザインです。(付け襟の時代)
裾には前後差とスリットが施されます。
バックスタイル
袖はこちらもカフスのデザインです。
パンツスタイルは似合うに決まっていますので、あえてのスカートでのコーディネート。maison de soilの秋色のコットンシルク素材のスカートに合わせて。カバンは素敵なテハマナのボストンバッグ。
スカートを合わせた際に、大きなスリットが軽さを感じさせます。
ゆったりしてはいますが、意外にメンズライクでありそうでないデザインのシャツ。
フロントはボタンの代わりに金属製のギボシが付くクラシックなデザインです。
後も前も着丈はやや長めのデザインです。
アウターにベストを合わせて秋らしく。
朝晩は気温が順調に下がり始め、セミから秋の虫の声にバトンタッチ。ニュースでは残暑、猛暑などの言葉が行き交いますが、耳をすませば東京でも秋を感じられる。ご紹介するスタイリングを見ながら、まずはいつも通り想像からお楽しみください。