もっとありそうでないもの
「ありそうでないもの」を作ろうと思って作るデザイナーは
ほとんどいない。annabelleでお取り扱いしているデザイナーの
ほとんどが、スタイリングイメージを思い描き、そこから
各アイテムのデザインに落とし込んでいく。
だから、不思議なバランスの洋服を作るデザイナーの思い描く
スタイリングは、それそのものがいい具合にアンバランスなのです。
僕はNO CONTROL AIR・FIRMUMのスタイリング大好きです。
皆さんも良かったら見てみてください。
FIRMUM
シャツパーカー ¥19,500+tax
アウトドアファッションが全盛期だった90年代に、
少しメンズで見たような記憶がうっすらある程度です。
当時はとにかくベストが流行っていたので、ベストの
下に着るバリエーションが豊富で、その中に見かけた記憶です。
それから20年以上が経って、あらためてレディースで
提案されると、だいぶ新鮮です。
前から見るとシャツですが、後ろから見ると
ジャケットというのは、米永さんのデザインのセオリーの一つ。
センターで剥いで、袖もジャケットのよう。
肩先にあるアクションプリーツのようなタックも、
ワークウェアーのようで面白い。
そして多くのFIRMUMのお洋服に施されたこちらの
ヨコダーツデザインは、変わったところにあることもあり、
ビジュアル的にもかなり印象に残る。
このデザインディテールが、ブランドのアイコン的役割を担う。
ネイビーブルー
昨日ご紹介したフードコートと同じく、
華やかなラベンダータッチのブルー。
ナイロンならではの深く染まりきらない黒がかっこいい。
しっかり立体的に作られたフード。
グレー
この色、写真を撮るのが非常に難しい色でした。
実際に見ても、少し青みが強いグレーであることはわかるのですが、
ナイロンの製品染めということもあり、よくよく見ると
表面にわずかなムラ感があり、それが味わいになっているのですが、
光沢のあるムラ感ですので、見る方向や光の当たり具合で、
すごく青みが強く見えるときと、グレーにしか見えない時があります。
こちらの写真は、実際の印象と変わらないように、
修正を施しましたので、参考にしてください。
着丈はおしりが隠れるほどの長さで、まさにアウトドアの
アウターにありそうな形状ですが、フロントはボタンですし、
すごく、背中がカーブしている独特なシルエットです。
前を開けると、ありそうでなかった布地のパーカー。
インナーには薄手のカシミアニットくらいから始めて、
長袖のコットンTシャツ、タンクトップ、キャミソール、
ブラウスなど、様々なお洋服と重ね着を楽しんでほしい。
後ろから見ると、裾がカーブしていることがよくわかる。
ネイビーブルー
ボーダーに合わせて同系色で、まさにパーカー感覚で。
ちょっと多めにボタンを開けてみる。
ありそうでなかった羽織もの。
ブラック
一番上まで留めてみる。
一枚でシャツのように着てもいい。
アナベルで提案するボトムスにはとても相性が良さそうです。
evam evaのシルクカシミアの上から羽織る。
昨日のフードコートもそうですが、もっとありそうでないもの。
シャツのような羽織のようなパーカー?
ウィンドブレーカー感覚のシャツをお楽しみいただけます。